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【完全版】lessコマンドの基本的な使い方と便利なオプション

(最終更新月:2023年3月)

✔このような方へ向けて書かれた記事となります

「ファイルの中身を確認したい」

「lessコマンドってどんな使い方があるのだろうか?」

「lessコマンドの使い方について知りたい」

✔当記事を通じてお伝えすること

当記事では、lessコマンドの基本についてはもちろん、初心者にもわかりやすくその操作方法についても詳しく解説しています。

ぜひ最後までご覧ください。

筆者プロフィール

【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間20万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。現在はプロダクトマネージャーとして、さまざまな関係者の間に入り奮闘してます。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

【当ブログで紹介しているサイト】

当サイトチュートリアルで作成したデモ版日報アプリ

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lessコマンドで知っておくべきこと

lessコマンドで知っておくべきことについて解説していきます。

lessコマンドは、知っておくととても便利なコマンドで、場面によってはかなり使い勝手良いものです。

lessコマンドとは?

lessコマンドとは、とくに大きなテキストファイルを効率的に閲覧できる便利なコマンドです。

なぜ効率的かというと、まとめて出力されるのではなく、小分けにして出力できるから。

具体的には以下のようなメリットがあります。

lessコマンドにより、メモリを効率的に使用でき、編集や書き込みの効率も上がります。

lessコマンドの基本的な書き方

lessコマンドは、以下のように書きます。

less テキストファイル名

catコマンドのように使えますが、その出力形式が異なるのです。

lessコマンドの抜け方は?

lessコマンドの抜け方は、「q」キーを押すこと。

lessコマンドでは、ファイルの中身をページ単位で表示するので、表示が終わるまで待たなければならないのです。

途中で終了したい場合には、「q」を押して抜け出しましょう。

lessコマンドで末尾まで表示したらすぐに終了する方法

lessコマンドで末尾まで表示したらすぐに終了するには、qキーを押しましょう。

例えば以下のような場面です。

もしくは事前に-eオプションを入力することでも自動終了可能となります。

lessコマンドで表示内容を検索する方法

lessコマンドでは、「/」キーを押すことで、表示内容を検索できます

・大きなログファイルを開いた際に、エラーが発生した箇所を探すことができます。

・設定ファイルを開いた際に、特定の設定項目を探すことができます。

・プログラムのソースコードを開いた際に、特定の関数や変数を探すことができます。

言い換え:lessコマンドは、大きなファイルを開いた際に、表示内容をスクロールしながら検索することができる便利なコマンドです。

lessコマンドで使えるショートカットキーとその内容

lessコマンドで使えるショートカットキーの主なものとしては以下のとおり。

ショートカットキーを使うことで、より効率的な作業が可能となります。

lessコマンドのオプション一覧を徹底解説

lessコマンドのオプション一覧を徹底解説について解説していきます。

オプションコマンドにより、標準では使えない機能を利用できます。

行番号を表示する:-N

-Nオプションとは、ファイルの行番号を表示するためのもの。

例としては以下のとおり。

$ less -N itc.txt
   1 this is a test.
   2 this is a test.
   3 this is a test2.
   4 this is a test3.

行番号が確認できると以下のようなメリットがあります。

検索時に大文字・小文字を区別しない:-i

-iオプションとは、検索の実行時に、大文字と小文字を区別しないようにするためのオプションです。

以下のオプションで開いたら、検索時の大文字・小文字は関係なくなります

less -i itc.txt

行を折り返さずに表示する:-S

-Sオプションは、水平スクロールバーを表示して、行を折り返さずに表示するオプションです。

通常、lessコマンドでは長い行が画面からはみ出した場合に自動的に折り返されます。

【折り返す例】

-Sを指定すると折り返さずに、水平スクロールバー( > )を表示して行を崩さないようにできるのです。

結果としてファイルを読みやすくしてくれるオプションといえます。

ファイルが短いときは強制的に終了:-F

ファイルが短いときに強制的に終了させてくれるのがFオプション。

短いファイルであれば、実行後に自動で終了させてくれるのです。

less -F itc.txt

ANSIエスケープシーケンスを表示:-R

-Rオプションを使うと、テキストファイル内に含まれるエスケープシーケンスを解釈して表示してくれます。

制御文字は通常表示されませんが、制御文字も確認したいという場合に使える手法です。

ANSIエスケープシーケンスは、ターミナル上で色やスタイルなどの表示を変更するために使用される制御文字列。使えないターミナルもあるよ!

横幅を指定:-w

-wオプションは、改行されていないはずの単語が画面サイズのせいで折り返されることを防ぐために、行幅を指定するために使われます。

less -w 10 itc.txt

この場合は行の幅が10で、itc.txtを表示する際に使用しています。

このオプションを使用することで、長い行が折り返され、テキストファイルの表示がスムーズになるのです。

–wオプションを使用することで、テキストファイルの表示が見やすくなり、効率的に読み込めます。

終了時にメッセージを表示しない:-q

-qオプションを使うと、lessコマンドを終了する際に確認メッセージを表示しなくすることができます。

大量のテキストファイルを閲覧する場合に、確認メッセージを表示するたびに操作が遅くなってしまうからです。

less -q itc.txt

複数のファイルを表示する:-m

-mオプションは、複数のファイルを同時に表示するために使用されます。

このオプションでは、ファイル名が左下に表示され、現在のファイル内での位置とともに、どのファイルが開かれているかが分かりやすくなるのが特徴です。

具体的には、以下のようにコマンドを入力します。

less -m itc.txt itc2.txt

指定した文字列がある行から表示:-p

-pオプションでは、文字列を指定して、その文字列がある行から表示できます。

less -p 文字列 ファイル名

具体的には以下のとおり。

less -p Hello itc.txt

とくにクオートはなくても動作は確認できました。

ファイルの末尾に到達したら自動的に終了:-e

-eオプションを使えば、末尾にいくと自動終了となります。

less -e itc.txt

ファイルが追加されたら、自動的に更新:-f

-fオプションを使用すると、テキストファイルが更新された場合に、自動的に再読み込みされます。

これにより、ログファイルなどのリアルタイムで更新されるファイルをモニタリングが可能です。

less -f itc.txt

まとめ:lessコマンドはファイルをスクロール式で表示できるもの

当記事の内容をまとめます。

lessコマンドとcatコマンドはどちらもファイル内のものを表示します。

ただしその方法が異なるので、うまく使い分けると良いでしょう。

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