(最終更新月:2021年12月)
「デコレータって何なの??」
「初心者でも理解できるだろうか?」
「しっかりと仕組みを理解して使いこなせるようになりたい!」
というPython初心者の方へ向けての記事となります。
当記事を通じて、
- デコレータとは何なのか?
- 初心者がつまづいてしまう2つのポイント
- 実例に基づいた仕組み・構造の解説
を解説していきます。

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デコレータとは?
デコレータを英語表記にすると「decorator」です
動詞「decorate」が由来で、意味は「飾る」、「塗る」となります
Pythonでのデコレータは、特殊な関数のことをさしますので、関数を飾る関数と言えるでしょう
デコレータ関数が飾られた関数は、デコレータ関数の能力を使うことができます
- 漫画「ワンピース」で言えば、デコレータは悪魔の実、
- ゲーム「マイクラ」で言えば、デコレータはエンチャント
本来の関数の力に、デコレート関数の能力が付与されます
とは言っても、それでもPython初学者の方には「やっぱりデコレータはわかりにくい!」とつまづくポイントがありますので、しっかりと理解を深めてつまづいてもすぐ起きれるよう次章でポイントを解説します
初心者がつまづくポイントは2つ

【ポイント①】どんな時に使うのかがわからない
複数の関数で、共通して使いたい機能がある時
がデコレータ関数を使うときです
例えば、
- ログ機能として、関数を実行した時の時間を記録しておく
- 関数を実行した時のスピードを測る
など、プログラム開発において「この機能はあの関数にもこの関数にも必要!」と思えるものがある時はデコレータを定義し使うときです
【ポイント②】どうやって書くのかがわからない
次章で実例もご紹介しますが、言葉でポイントをまとめると下記の通りです
- デコレータ関数には引数で関数を渡す
- デコレータ関数の中にもう一つ関数を記述する(inner_funcとします)
- inner_func内で、引数で受け取った関数を実行する
- デコレータ関数でinner_funcを返す
def deco(func): #引数で関数を受け取る
def inner_func(*args, **kwargs): #関数の中に関数を書く
func(*args, **kwargs) #中の関数で引数で受け取った関数を実行
return inner_func #中の関数を返す
なんとなくで良いので全体像がつかめたでしょうか?
具体的にコードを書いてみましょう!
実例を使って構造を深掘りしよう!
実行時間をprintするデコレータを作りました
def time_keeper(func):
from datetime import datetime
def wrapper(*args, **kwargs):
now = datetime.now()
print(now)
func(*args, **kwargs)
return wrapper
「reminder」という関数をtime_keeperでデコレートしてみます
@time_keeper
def reminder(todo):
print(f"{todo}の時間です")
実行してみると、
reminder("おやつ")
2021-12-21 10:53:52.183154
おやつの時間です
別の値で試しても、
reminder("勉強")
2021-12-21 10:54:03.821581
勉強の時間です
きちんと時間がprintされました!
今度は別の関数で起床のお知らせです
@time_keeper
def loggin_wakeup():
print("起床時間を記録しました")
実行してみると、
loggin_wakeup()
2021-12-21 10:55:50.710904
起床時間を記録しました
同じように時間が記録されました!
まとめ
デコレータとは、
- 関数に新たな能力を付与する関数です
- ログ機能など、複数の関数で使いたい機能を定義します
- デコレータ関数内に関数を定義し、デコレータはその中の関数を返すよう記述します
上手に活用することで、よりパイソニスタらしい記述ができるようになります
もし、「忘れちゃった!」「どうやるんだっけ?」となったときはいつでもこちらまで戻ってきてください!
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