(最終更新月:2022年11月)
✔当記事はこのような方に向けて書かれています
「リストに要素を追加する方法が知りたい!」
「appendやinsertの違いって何なんだろう?」
「リストを結合する方法が知りたい!」
✔当記事を通じてお伝えすること
- appendについて
- extendについて
- insertについて
当記事では、リストに要素を追加する方法やリスト同士を結合する方法だけでなく、実際のコード実例までご紹介しています。
ぜひ最後までご覧ください。
appendで、最後尾に要素を追加する方法

こちらではappendについての基本をお伝えします。
- appendの基本構成・使い方
- for文を使って複数の要素をappendで追加
appendの基本構成・使い方
appendの構成は以下のとおり。
リスト.append(追加したい要素)
例えば、数字のリストに新しい整数を追加します。
>>> nums = list(range(10))
>>> nums
[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]
>>> nums.append(10) #整数「10」を追加
>>> nums
[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
for文を使って複数の要素をappendで追加
複数の要素を追加したいときは、for文を使います。
append単体では、一要素ずつしか追加できません。
>>> nums = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
>>> tsuika_nums = [11,12,13,14,15]
>>> for num in tsuika_nums:
... nums.append(num)
...
>>> nums
[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15]
for文を使えば、偶数だけ追加するような条件も入れられます。
>>> evens = [2, 4, 6, 8, 10]
>>> tsuika_nums = [11,12,13,14,15]
>>> for num in tsuika_nums:
... if num%2==0:
... evens.append(num)
...
>>> evens
[2, 4, 6, 8, 10, 12, 14]
extendで、最後尾に配列を結合する方法

extendを使うと、リストを丸ごと最後尾に結合できます。
extendは、日本語訳で、拡張の意味です。
結合先のリスト.extend(結合したいリスト)
>>> list1 = list(range(5))
>>> list2 = list(range(5,11))
>>> list1.extend(list2)
>>> list1
[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
+(=)で、配列を結合する方法

「+」や「+=」を使ったリストの結合方法もお伝えします。
なぜなら、「+」と「+=」は似ているようで、できることが若干異なるからです。
「+」を使うと、結合されたリストを新しく生成します。
リスト1 + リスト2
>>> evens = [2,4,6,8,10]
>>> odds = [1,3,5,7,9]
>>> evens + odds
[2, 4, 6, 8, 10, 1, 3, 5, 7, 9]
#元の「evens」と「odds」は変わらない
「+=」を使うと、どちらかのリストそのものに別のリストが結合されます。
リスト1 += リスト2
>>> evens = [2,4,6,8,10]
>>> odds = [1,3,5,7,9]
>>> evens += odds
>>> evens
[2, 4, 6, 8, 10, 1, 3, 5, 7, 9]
*で、リストを増殖する方法

「*」を使い、同じリストを繰り返し増やすこともできます。
リスト * 繰り返す回数
>>> langs = ["Python", "JavaScript"]
>>> langs * 4
['Python', 'JavaScript', 'Python', 'JavaScript', 'Python', 'JavaScript', 'Python', 'JavaScript']
>>> langs
['Python', 'JavaScript']
「*」を使っても、元のリストそのものに変化はありません。

insertで、指定位置に要素を追加する方法

insertを使うと、特定の位置に要素を追加できます。
リスト.insert(追加したい位置, 追加したい要素)
>>> l10 = list(range(10))
>>> l10
[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]
>>> l10.insert(5,"new_elem")
>>> l10
[0, 1, 2, 3, 4, 'new_elem', 5, 6, 7, 8, 9]
スライスで、指定位置に要素を追加する方法

スライスを使って、要素を追加できます。
スライスを使う場合は、追加する要素は配列と見なされます。
リスト[インデックス:インデックス] = 追加したい要素(配列)
>>> l5 = list(range(5))
>>> l5
[0, 1, 2, 3, 4]
>>> l5[2:2] = "sliced_elem"
>>> l5
[0, 1, 's', 'l', 'i', 'c', 'e', 'd', '_', 'e', 'l', 'e', 'm', 2, 3, 4]
>>> l5 = list(range(5))
>>> l5[2:2] = ["one", "two"]
>>> l5
[0, 1, 'one', 'two', 2, 3, 4]
indexを応用して、リスト内の要素を入れ替える方法

indexを活用すると、リスト内の要素を入れ替えられます。
indexで位置を特定し、位置指定で入れ替えるのです。
#indexを活用した関数を作ります
>>> def replacer(list, replacing_elem, new_elem):
... index = list.index(replacing_elem) #位置を特定
... list[index] = new_elem #入れ替え
...
#JavaScriptフレームワークに、間違えてDjangoを入れてしまいました。
>>> JS_FRAMEWORKS = ["React", "Vue.js","Django", "Angular"]
#入れ替えの実行
>>> replacer(JS_FRAMEWORKS, "Django", "jQuery")
#入れ替え成功
>>> JS_FRAMEWORKS
['React', 'Vue.js', 'jQuery', 'Angular']
まとめ:Pythonのappendを使うと要素の追加ができる

当記事の内容をまとめます。
- appendを使うと、最後尾に要素の追加ができる
- extendを使って、最後尾に配列を追加できる
- insertを使えば、特定位置に要素を追加できる
Python言語で配列に関わるメソッドはたくさんあります。
その中でもappendは使う頻度が高いものといえるでしょう。
ほかのメソッドも合わせて覚えておくことで、場面によって適切に組み合わせられるようになります。
✔当ブログは以下のような方に向けて書かれています
「Djangoでのアプリ開発を学びたい!」
「Djangoで開発したアプリをWebで公開するにはどうするの?」
✔当ブログ掲載の記事
- Djangoで作る日報アプリ開発
- WebアプリをWeb上に公開する方法
- Webアプリ開発に必要なそのほかの情報

ITCブログにご協力いただける方は、以下もご検討いただけると嬉しいです。