MatplotlibのRCParamsで図の設定を快適に!基本から活用方法まで徹底解説

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(最終更新月: 2024年11月)

✔こんな方におすすめの記事です

「Matplotlibの図の設定を一括で変更したい」
「RCParamsの使い方がよくわからない」
「デフォルトのグラフ設定を自分好みにカスタマイズしたい」

✔当記事を通じて得られること

  • Matplotlib RCParamsの基本的な使い方と設定方法
  • よく使用する設定パラメータの詳しい解説
  • プロジェクトに合わせた効率的なカスタマイズ方法

当記事では、RCParamsの基礎知識から実践的な活用方法まで、実例を交えて幅広く解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間20万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。現在はプロダクトマネージャーとして、さまざまな関係者の間に入り奮闘してます。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

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RCParamsとは?基本を理解しよう

Matplotlib RCParamsは、グラフ作成時の様々な設定をまとめて管理できる便利な機能です。
一度設定を行えば、その後作成するすべてのグラフに反映されるため、効率的なグラフ作成が可能になります。

  • RCParamsの基本概念
  • 設定方法の種類
  • 主要なパラメータ一覧

RCParamsの基本概念

RCParamsは、Matplotlibのグラフ設定を制御するためのパラメータ群です。
フォントサイズ、線の太さ、色など、グラフの見た目に関するあらゆる設定を一元管理できます。
以下のように、シンプルなコードで設定を変更できます。

import matplotlib as mpl
mpl.rcParams['figure.figsize'] = [10, 6]

設定方法の種類

RCParamsの設定方法には、大きく3つの方法があります。
プログラム内で直接設定する方法が最も一般的で、簡単に実装できます。
設定例を見てみましょう。

# 方法1:直接設定
plt.rcParams['font.size'] = 12

# 方法2:dictを使用
plt.rcParams.update({
    'font.size': 12,
    'lines.linewidth': 2
})

# 方法3:スタイルファイルを使用
plt.style.use('seaborn')

主要なパラメータ一覧

よく使用される重要なパラメータをまとめてみました。
これらの設定を変更することで、グラフの見た目を大きく改善できます。
主なパラメータは以下のとおりです。

  • figure.figsize:図のサイズ
  • font.size:フォントサイズ
  • lines.linewidth:線の太さ
  • axes.grid:グリッド線の表示

グラフサイズと余白の設定

グラフのサイズや余白は、見やすさに大きく影響する重要な要素です。
RCParamsを使用することで、これらの設定を簡単にカスタマイズできます。

  • 図のサイズ設定
  • 余白の調整
  • アスペクト比の制御

図のサイズ設定

図のサイズは、figure.figsizeパラメータで設定できます。
単位はインチで指定し、[幅, 高さ]の形式で値を設定します。
以下に具体例を示します。

import matplotlib.pyplot as plt
plt.rcParams['figure.figsize'] = [10, 6]  # 幅10インチ、高さ6インチ

# サイズ設定を確認
x = [1, 2, 3, 4, 5]
y = [2, 4, 6, 8, 10]
plt.plot(x, y)
plt.show()

余白の調整

余白の設定は、図の見栄えを整えるために重要です。
適切な余白設定により、グラフが見やすくなります。
以下のコードで余白を調整できます。

plt.rcParams['figure.subplot.left'] = 0.125   # 左余白
plt.rcParams['figure.subplot.right'] = 0.9    # 右余白
plt.rcParams['figure.subplot.bottom'] = 0.1   # 下余白
plt.rcParams['figure.subplot.top'] = 0.9      # 上余白

アスペクト比の制御

アスペクト比は、グラフの縦横比を制御する重要な要素です。
データの性質に応じて、適切なアスペクト比を設定する必要があります。
以下のように設定できます。

plt.rcParams['figure.autolayout'] = True  # 自動レイアウト
plt.rcParams['image.aspect'] = 'equal'    # アスペクト比を1:1に固定

フォントとテキストの設定

グラフのテキスト要素は、情報を正確に伝えるために重要です。
RCParamsを使用することで、フォントやテキストの設定を細かく制御できます。

  • フォントファミリーの設定
  • フォントサイズの調整
  • テキストスタイルのカスタマイズ

フォントファミリーの設定

フォントファミリーの選択は、グラフの可読性に大きく影響します。
システムにインストールされているフォントを使用できます。
設定例を見てみましょう。

plt.rcParams['font.family'] = 'sans-serif'
plt.rcParams['font.sans-serif'] = ['Arial', 'Helvetica']

フォントサイズの調整

フォントサイズは、グラフの各要素ごとに個別に設定できます。
タイトル、軸ラベル、凡例など、それぞれ適切なサイズを設定しましょう。
以下のコードで設定できます。

plt.rcParams['font.size'] = 12        # 基本フォントサイズ
plt.rcParams['axes.titlesize'] = 14   # タイトルのサイズ
plt.rcParams['axes.labelsize'] = 12   # 軸ラベルのサイズ
plt.rcParams['xtick.labelsize'] = 10  # x軸目盛りのサイズ
plt.rcParams['ytick.labelsize'] = 10  # y軸目盛りのサイズ

テキストスタイルのカスタマイズ

テキストのスタイルは、太字やイタリックなど、様々な設定が可能です。
強調したい部分に適切なスタイルを適用しましょう。
設定例は以下のとおりです。

plt.rcParams['axes.titleweight'] = 'bold'  # タイトルを太字に
plt.rcParams['font.style'] = 'normal'      # 通常のスタイル
plt.rcParams['font.weight'] = 'normal'     # 通常の太さ

線と色の設定

グラフの線や色の設定は、データを視覚的に表現する上で重要です。
RCParamsを使用することで、これらの要素を効果的にカスタマイズできます。

  • 線のスタイル設定
  • カラーパレットの選択
  • マーカーのカスタマイズ

線のスタイル設定

線のスタイルは、データの種類や重要度を区別するために使用します。
線の太さ、スタイル、色などを設定できます。
以下のコードで設定可能です。

plt.rcParams['lines.linewidth'] = 2.0     # 線の太さ
plt.rcParams['lines.linestyle'] = '-'     # 実線
plt.rcParams['lines.marker'] = 'o'        # マーカーの形
plt.rcParams['lines.markersize'] = 6      # マーカーのサイズ

カラーパレットの選択

カラーパレットは、データの視認性と美しさに影響します。
Matplotlibには、様々な組み込みカラーパレットが用意されています。
以下のように設定できます。

plt.rcParams['axes.prop_cycle'] = plt.cycler('color', 
    ['#1f77b4', '#ff7f0e', '#2ca02c', '#d62728'])

マーカーのカスタマイズ

マーカーは、データポイントを強調するために使用します。
形状やサイズ、色などを細かく設定できます。
設定例を見てみましょう。

plt.rcParams['scatter.marker'] = 'o'      # 散布図のマーカー
plt.rcParams['scatter.edgecolors'] = 'k'  # マーカーの輪郭色
plt.rcParams['markers.fillstyle'] = 'full' # マーカーの塗りつぶし方法

グリッドとスケールの設定

グリッドとスケールの設定は、データの読み取りやすさに直接影響します。
RCParamsを使用して、これらの要素を適切に調整しましょう。

  • グリッド線の設定
  • 軸スケールの調整
  • 目盛りの設定

グリッド線の設定

グリッド線は、データ値の読み取りを助ける重要な要素です。
線のスタイルや色を適切に設定することで、見やすいグラフになります。
以下のコードで設定できます。

plt.rcParams['axes.grid'] = True           # グリッド線の表示
plt.rcParams['grid.alpha'] = 0.5           # グリッド線の透明度
plt.rcParams['grid.linestyle'] = '--'      # グリッド線のスタイル
plt.rcParams['grid.linewidth'] = 0.5       # グリッド線の太さ

軸スケールの調整

軸のスケールは、データの分布を適切に表現するために重要です。
線形スケールや対数スケールなど、データに応じて選択できます。
設定例を見てみましょう。

plt.rcParams['axes.xscale'] = 'linear'    # x軸のスケール
plt.rcParams['axes.yscale'] = 'linear'    # y軸のスケール

目盛りの設定

目盛りの設定は、データ値を正確に読み取るために重要です。
位置や向き、ラベルなどを細かく制御できます。
以下のように設定します。

plt.rcParams['xtick.direction'] = 'out'    # x軸目盛りの向き
plt.rcParams['ytick.direction'] = 'out'    # y軸目盛りの向き
plt.rcParams['xtick.major.width'] = 1.0    # 主目盛りの太さ
plt.rcParams['xtick.minor.width'] = 0.5    # 副目盛りの太さ

保存とエクスポートの設定

グラフの保存設定は、最終的な出力品質に大きく影響します。
RCParamsを使用して、適切な保存設定を行いましょう。

  • 図の保存形式
  • 解像度の設定
  • 背景色の設定

図の保存形式

保存形式は、用途に応じて適切に選択する必要があります。
PNG、PDF、SVGなど、様々な形式に対応しています。
以下のコードで設定できます。

plt.rcParams['savefig.format'] = 'png'    # 保存形式
plt.rcParams['savefig.dpi'] = 300         # 解像度
plt.rcParams['savefig.bbox'] = 'tight'    # 余白の調整

解像度の設定

解像度は、グラフの品質に直接影響する重要な要素です。
用途に応じて適切な解像度を設定しましょう。
設定例を見てみましょう。

plt.rcParams['figure.dpi'] = 100          # 表示時の解像度
plt.rcParams['savefig.dpi'] = 300         # 保存時の解像度
plt.rcParams['savefig.transparent'] = True # 背景の透過

背景色の設定

背景色の設定は、グラフの見た目に大きく影響します。
用途に応じて適切な背景色を選択しましょう。
以下のように設定できます。

plt.rcParams['figure.facecolor'] = 'white'  # 図の背景色
plt.rcParams['axes.facecolor'] = 'white'    # プロット領域の背景色
plt.rcParams['savefig.facecolor'] = 'white' # 保存時の背景色

まとめ

当記事では、Matplotlib RCParamsについて詳しく学習してきました。

  • RCParamsの基本的な使い方と設定方法を理解できました
  • グラフの見た目を細かくカスタマイズする方法を習得しました
  • 効率的なグラフ作成のための設定方法を学びました

これらの知識を活用することで、より魅力的で見やすいグラフを作成できるようになります。
まずは基本的な設定から始めて、徐々に自分の好みやプロジェクトの要件に合わせてカスタマイズしていってください。
RCParamsの活用で、あなたのデータビジュアライゼーションがさらに進化することでしょう。

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