Salesforceのカスタムオブジェクトを活用する方法|初心者向け

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✔以下の疑問をお持ちの方へ向けた記事です

「Salesforceでカスタムオブジェクトを作成する利点は何か?」
「カスタムオブジェクトの作成方法とは?」
「カスタムオブジェクトを効果的に活用するためのヒントは?」

✔この記事を読むことで得られる知識

  • Salesforceにおけるカスタムオブジェクトの概念とメリット
  • カスタムオブジェクトの作成手順
  • カスタムオブジェクトの活用方法とベストプラクティス

カスタムオブジェクトは、ビジネス固有のデータ管理やプロセスをカスタマイズするために不可欠です。

当記事では、カスタムオブジェクトの作成方法、フィールドの追加、レコードタイプの設定、およびこれらを使用した実践的なアプリケーションの例を紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。

Salesforce

定義や属性などは公式ガイドを必ず参考にしましょう。

当記事では、主にその使い方を具体例とともに解説します。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーとして、Apex・Visualforceの開発エンジニアとして、以下のようなプロジェクトに従事してきました

  • 新規事業の立ち上げに伴うビジネスプロセス構築とSalesforceのカスタマイズ
  • SFDXを活用した大規模リリース
  • Visualforce等による一般ユーザー向けサイト・アプリケーションの構築

相談・業務の依頼も承ります。ご質問・ご希望をお問い合わせください。

Salesforceカスタムオブジェクトの基本

まずはSalesforceのカスタムオブジェクトについての基本をお伝えします。

カスタムオブジェクトを理解し、適切に使用することは、ビジネスのニーズに合わせたデータ構造を作る上で不可欠です。

  • カスタムオブジェクトとは何か
  • カスタムオブジェクトのビジネスへの影響
  • 標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの違い

カスタムオブジェクトとは何か

Salesforceでカスタムオブジェクトとは、標準オブジェクト以外にユーザーが生成できるデータベースのテーブルのこと。

これにより、アプリケーション固有のデータを保存し、管理することが可能になります。

標準オブジェクトとは、セールスフォースに備わっている「リード」「商談」などのオブジェクト。カスタムオブジェクトは任意に作れるオブジェクトです。

例えば、MyObject__c というAPI名でカスタムオブジェクトを作成する方法は以下のとおり。

設定 > オブジェクトマネージャー > 作成 > カスタムオブジェクト

カスタムオブジェクトを利用することによって、独自のビジネスプロセスを設計し、拡張性の高いアプリケーションを構築できるのです。

カスタムオブジェクトのビジネスへの影響

カスタムオブジェクトにより、ビジネスプロセスの特定のニーズに合わせてデータを構造化し、保存できます。

標準で備わっているオブジェクト以外にもデータを保存できるようになるからです。

たとえば、営業チームが特定の顧客の注文履歴を追跡するためにカスタムオブジェクトを作成する場合など。

これは、データをより詳細に分析し、顧客満足度を向上させるための戦略を立てることを可能にします。

標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの違い

標準オブジェクトはSalesforceに最初から組み込まれており、代表的なものは以下のとおり。

  • リード
  • 商談
  • 取引先

一方、カスタムオブジェクトはユーザーが自分のビジネスロジックに合わせて自由に作成できるものです。

例えば、標準オブジェクトには存在しない「プロジェクト管理」や「インベントリ追跡」等の特殊なデータを扱う場合にカスタムオブジェクトを利用します。

カスタムオブジェクトのフィールド名に__cが追加されるのも、カスタムオブジェクト特有の命名規則です。

カスタムオブジェクトの作成と設定

カスタムオブジェクトの作成と設定には、正しい手順が必要です。

カスタムオブジェクトを適切に設計し、機能を最大限に活用することで、より効率的なデータ管理とアプリケーションのカスタマイズが実現します。

  • カスタムオブジェクトの作成手順
  • フィールドの追加とデータタイプ
  • オブジェクトの関連付けとリレーション

カスタムオブジェクトの作成手順

カスタムオブジェクトはSalesforceのセットアップメニュー内にある「オブジェクトマネージャ」から作成できます。

設定 > オブジェクトマネージャ > 作成 > カスタムオブジェクト

その後、表示ラベル、オブジェクト名、レコード名を入力します。

そして「保存」ボタンをクリックしてオブジェクトを作成。

この段階では、必要なデータタイプや関連フィールドなどの設計も考慮する必要があります。

フィールドの追加とデータタイプ

カスタムオブジェクトを作成した後、そのオブジェクトにフィールドを追加することによって、データを収集、整理できます。

Salesforceではさまざまなデータタイプが提供されており、以下のようなものがあります。

  • テキスト
  • 数値
  • 日付/時刻
  • ピックリスト(選択リスト)

フィールドを追加するには、以下の手順です。

「カスタムオブジェクト詳細」> 「項目とリレーション」>「新規」

「データタイプの選択」画面で所望のデータタイプを選んで、必要な設定をおこないます。

オブジェクトの関連付けとリレーション

カスタムオブジェクト間の関連を定義するには、いくつかのリレーションタイプを使えます。

主な関連には、「参照関連」と「主従関係」があります。

例えば、あるカスタムオブジェクトが別のカスタムオブジェクトに対して親子関係を持つような場合は、主従関係が適切です。

オブジェクト間でデータを参照し合ったり、レポートを作成する際に関連データを一緒に表示させたりが可能になります。

リレーションを設定する際は、再度「フィールドの追加」プロセスを利用し、リレーションタイプを選択して設定しましょう。

カスタムオブジェクトの活用方法

カスタムオブジェクトの作成と設定が完成したら、次はそのオブジェクトを実際にビジネスプロセスに統合し、効果的に活用する方法について学びます。

以下のトピックを通じて、実用的な活用例を見ていきましょう。

  • ビジネスプロセスとの統合
  • オブジェクトのビューとレポート
  • 自動化機能の活用

ビジネスプロセスとの統合

カスタムオブジェクトをビジネスプロセスに統合することによって、特定の業務フローの追跡、報告、管理が容易になります。

例えば、プロジェクト管理オブジェクトがある場合、プロジェクトの各ステージを追跡するためのプロセスビルダーを使用して、自動化されたタスクやアラートの設定が可能。

これにより、計画の進行状況に基づいてチームに通知を出したり、次の行動項目を指示したりが可能です。

オブジェクトのビューとレポート

カスタムオブジェクトのデータを整理して閲覧するには、ビューやレポートを活用します。

新しいビューを作成することで、必要なフィールドに基づいてデータをフィルタリングし、ユーザーやチームにとって有意義な情報を提供できるからです。

さらに、カスタムレポートタイプを作成することで、カスタムオブジェクトのデータを基に詳細な分析やバリエーション豊富なレポートの作成が可能です。

自動化機能の活用

Salesforceの自動化ツールを使用して、カスタムオブジェクトのデータ操作や業務プロセスを自動化できます。

例えば、ワークフロールールやプロセスビルダー、フローを設定して、データの入力時や特定の条件が満たされた際に自動的にアクションが起こされるように設計が可能。

これにより、手作業によるエラーを減らし、効率的な業務運用を実現します。

カスタムオブジェクトのセキュリティと管理

こちらでは、アクセス権の設定、データのプライバシー維持、そしてオブジェクトのメンテナンスについて探ります。

カスタムオブジェクトを安全に使用し、持続可能な運用を実現するためには、セキュリティと管理に注意が必要です。

  • アクセス権の管理
  • データセキュリティとプライバシー
  • オブジェクトのメンテナンスとアップデート

アクセス権の管理

カスタムオブジェクトにおけるセキュリティ管理とは、主にアクセス権の管理のこと。

アクセス権を管理することによって、不正アクセスやデータ漏洩を防げるからです。

Salesforceでは、プロファイルや権限セットを通じて、ユーザーごとにオブジェクトへのアクセス権を細かく設定できます。

たとえば、営業担当者には読み取りアクセスのみを許可し、マネージャーには読み取りと編集アクセスを許可するように設定できます。

このような制御には、プロファイルのセキュリティ設定を編集するか、特定のオブジェクトのアクセス権限をカスタムする権限セットを作成します。

データセキュリティとプライバシー

Salesforceでは、フィールドレベルのセキュリティやレコードレベルのセキュリティを適切に設定し、ユーザーが必要なデータのみを見れるようにすることが重要です。

なぜなら扱っているビジネスデータは、極めて機密性が高く、また規制に準拠している必要があるからです。

データの暗号化やアクセスログの監視などを通じて、データセキュリティとプライバシーを確保します。

オブジェクトのメンテナンスとアップデート

カスタムオブジェクトやそのフィールドを、定期的に見直し・メンテナンスする必要があります。

なぜならビジネスの変化に伴い、システムのアップデートなどが不可欠だからです。

また、Salesforceリリースの更新によって提供される新機能を適用し、カスタムオブジェクトの機能をさらなる拡張も可能。

このような変更を実施する際には、サンドボックス環境でテストをおこない、本番環境に影響が出ないようにするプラクティスも重要です。

カスタムオブジェクトのトラブルシューティング

カスタムオブジェクトの利用においてはときとして問題が生じることがあります。

これらの問題を特定し、効率的な解決策を見つけることで、ビジネスの運用をスムーズに保てるようになるでしょう。

  • 一般的な問題と解決策
  • データ品質の維持
  • システムパフォーマンスの最適化

一般的な問題と解決策

カスタムオブジェクトやそのフィールドの設定ミスはよくある問題です。

誤ったデータ型の選択や関連設定の不具合が原因で発生します。

これらの問題に対応するためには、設定を再検討し、適切なデータ型が選択されているか、関連フィールドが正しく設定されているかを確認しましょう。

エラーメッセージやログファイルの分析により、問題の原因を特定できる可能性が高まります。

データ品質の維持

データ品質を維持するためには、データが正しい形式且つ、必要な範囲内で入力されることを保証する必要があります。

実現するには以下のような方法が一般的です。

  • 入力規則
  • バリデーションルール
  • 重複レコードの防止
  • データクレンジングツールの活用
  • 適切なフィールドの設立(例:必須フィールドのマーク)
  • 定期的なデータ監査

システムパフォーマンスの最適化

カスタムオブジェクトの使用が増えるにつれ、時にはシステムパフォーマンスが低下することがあります。

このような状況を最適化するためには、不要なフィールドやオブジェクトの削除、複雑なクエリの最適化、インデックスの使用を検討して、データベースのパフォーマンスを改善しましょう。

また、レコードのアーカイブ、適切なレポートのスケジューリング、バッチ処理の利用などの方法も効果的です。

まとめ

Salesforceのカスタムオブジェクトは、ビジネスプロセスを柔軟にカスタマイズするための強力なツールです。

適切なカスタムオブジェクトの設計と管理は、効率的な業務フローと顧客満足度向上に直結します。

Salesforceを利用するビジネスでは、カスタムオブジェクトの可能性を最大限に活かし、ビジネスの成長を加速させてください。

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