(最終更新月:2023年9月)
✔当記事は以下の疑問を持つ方々へ向けて作成されました
「nginx server_nameとは何か詳しく知りたい」
「nginx server_nameの設定方法を探している」
「nginx server_nameの具体的な利用例を確認したい」
✔当記事で得られる知識
- nginx server_nameの基本的な概念
- nginx server_nameの設定方法と応用例
- nginx server_nameの使用事例の紹介
当記事では、nginx server_nameの基本から、設定方法、そして実際の応用例までを幅広く解説します。
具体的な事例を通じて、容易に理解できる内容となっています。
ぜひ最後までお付き合いください。
Nginxのserver_nameで複数ドメインを同サーバーで管理。わかればすごい簡単ですが、動画で解説するともっとわかりやすいかも。https://t.co/2T65430RgN
— ITC (@ITC202012) September 7, 2023
nginxの基本理解
こちらでは、nginxの基本的な理解と、nginxがリクエストを処理する仕組みをお伝えします。
- nginxとは?
- nginxがリクエストを処理する仕組み
nginxとは?
nginxは、高速かつ軽量なWebサーバで、ロードバランサやリバースプロキシとしても使用されるもの。
Apacheなどほかのサーバと比べ、低いリソースで高いパフォーマンスを発揮します。
その特徴から、世界中で広く使用されています。
nginxがリクエストを処理する仕組み
nginxは、リクエストを非同期で処理するため、多くの同時接続に対応できます。
リクエストが来ると、設定に基づきリクエストを適切な場所に振り分ける仕組みです。
この処理の仕組みを理解することで、カスタマイズやトラブルシューティングが容易になります。
server_nameディレクティブの詳細
こちらでは、server_nameディレクティブについての詳細をお伝えします。
Nginxの設定で、重要な項目のひとつです。
- server_nameとは?
- 名前ベースの仮想サーバについて
- サーバ名未定義のリクエスト防止
server_nameとは?
server_nameディレクティブは、ドメイン名やIPアドレスに基づいてリクエストをルーティングする役割です。
nginxの設定で使用されます。
ひとつのサーバで複数のウェブサイトをホストする際などに使われるものです。
server {
listen 80;
listen [::]:80;
server_name localhost;
#デフォルトのままなので割愛
}
server {
listen 80;
server_name example.com wwww.example.com;
location / {
root /usr/share/nginx/example.com;
index index.html index.htm;
}
}
新たなサーバーブロックで、server_name example.comを追加しました。
このあとで確認することは2つ。
- 所定の場所(/usr/share/nginx/example.com/)にindex.htmlを置く
- /etc/hosts内でexample.comにアクセスできるよう設定をおこなう
example.comで、所定の場所においたindex.htmlへアクセスできます。
名前ベースの仮想サーバについて
名前ベースの仮想サーバは、ひとつのIPアドレスで複数のドメインを運用する仕組みです。
server_nameディレクティブを使用すると、リクエストのホスト名に基づいて適切なサイトにルーティングできます。
これによって、リソースの効率的な使用が可能です。
サーバ名未定義のリクエスト防止
server_nameディレクティブで、未定義のドメインへのリクエストをブロックできます。
意図しないリクエストを防ぎ、セキュリティを向上させるためです。
以下のようなサーバーブロックをデフォルトで設定しましょう。
# デフォルトのサーバブロック
server {
listen 80 default_server;
server_name _; # 未定義のドメイン名にマッチする
return 444; # 444はNginxの特別なステータスコードで、接続を閉じることを意味します。
}
nginx server_nameの設定
こちらでは、nginxのserver_nameの設定方法についてお伝えします。
単純なPHPサイトの設定例も交えて解説していきます。
- 設定手順の解説
- 単純なPHPサイト設定の例
設定手順の解説
server_nameの設定は、nginxの設定ファイルでおこないます。
具体的な手順は以下の通りです。
- 設定ファイルを開く(/etc/nginx/conf.d/default.conf等)
- serverブロック内にserver_nameディレクティブを追加
- 必要なドメイン名を設定
このシンプルな手順で、名前ベースの仮想サーバを構築できます。
設定後には、以下で設定ファイルのテストとリロードをおこないましょう。
nginx -t
nginx -s reload
単純なPHPサイト設定の例
PHPサイトの設定も同様に簡単です。
以下はサンプルコードです。
server {
listen 80;
server_name example.com;
location ~ \.php$ {
fastcgi_pass 127.0.0.1:9000;
include fastcgi_params;
}
}
この設定により、example.comドメインでPHPサイトをホストできます。
ミックス型仮想サーバ設定
こちらでは、名前ベースとIPベースのミックス型仮想サーバの設定についてお伝えします。
具体的な設定例も交えて解説します。
- 名前ベースとIPベースのミックス
- 具体的設定例
名前ベースとIPベースのミックス
ミックス型仮想サーバ設定では、名前ベースとIPベースの仮想サーバを一緒に使用します。
これによって、さらに柔軟なサイトのホスティングが可能です。
例えば、特定のIPアドレスで特定のドメインだけを処理できます。
具体的設定例
以下は、名前ベースとIPベースのミックス型仮想サーバの設定例です。
server {
listen 192.168.1.1:80;
server_name example.com;
...
}
server {
listen 192.168.1.2:80;
server_name example2.com;
...
}
この設定により、異なるIPアドレスで異なるドメインを個別に処理できます。
server_nameの正しさを確認
こちらでは、server_nameの設定の正確さを確認する方法についてお伝えします。
また、問題が発生した際のトラブルシューティングについても触れます。
- 設定のテスト方法
- 問題発生時のトラブルシューティング
設定のテスト方法
nginxの設定が正しくおこなわれたか確認するには、コマンドラインでテストコマンドを実行します。
nginx -t
設定にエラーがないか確認できます。
問題発生時のトラブルシューティング
設定に問題が発生した場合、エラーログを確認して問題を特定します。
/var/log/nginx/error.log
などのログファイルにエラー情報が出力されるため、これを解析して修正を行います。
まとめ
当記事では、nginxのserver_nameについてお伝えしました。
server_nameの理解と適切な使用は、効率的で柔軟なWebサーバ運用に不可欠です。
さらに深く学びたい方は、当サイトのNginx記事のまとめからお好きなものをお選びください。
手を動かして学ぶことで、さらなる知識と技術の向上が期待できます。
またいろいろと学びたいのであれば、Dockerコンテナを扱えると、幅が広がるでしょう。
ぜひ試してみてください。