(最終更新月: 2024年2月)
✔以下の疑問をお持ちの方へ向けた記事です
「Salesforceでのログ管理とは何か?」
「ログを確認する方法とその重要性は?」
「ログを活用するためのベストプラクティスは?」
✔当記事を読むことで得られる知識
- Salesforceにおけるログの種類と基本概念
- ログの確認方法とログデータの解析
- ログ管理を通じたシステム監視と問題解決のベストプラクティス
ログは、システムのパフォーマンス監視、エラーの追跡、セキュリティ監査など、システム管理の多岐にわたる側面で不可欠です。
Salesforceの管理者や開発者にとって、システムの健全性を維持し、運用の効率化を図るための重要なガイドとなるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
Salesforceログの基本
こちらでは、Salesforceログについてお伝えしていきます。
Salesforceログを理解することで、システムのパフォーマンス管理やトラブルシューティングに役立つでしょう。
- Salesforceログとは何か
- 異なる種類のSalesforceログ
- ログの重要性と使用目的
Salesforceログとは何か
Salesforceログは、Salesforceシステムにおけるさまざまなイベントや行動を記録したデータのことを指します。
- ユーザーがシステムにログインする際の情報
- データベースへの問い合わせ
- エラー発生時の状況
System.debug('ログ内容');
以上のコマンドを使用して作成可能。
開発者はコードの動作を詳細に追跡し、必要に応じて修正できます。
異なる種類のSalesforceログ
Salesforceには、異なるタイプのログが存在します。
主要なものは、以下のとおり。
- デバッグログ
- アクセスログ
- API呼び出しログ
- システムエラーログ
各ログは特定の目的に応じてデザインされており、以下の画面から確認できます。
設定 > デバッグログ
このように、ログを区分けすることで、情報を目的別に分析しやすくなります。
ログの重要性と使用目的
ログデータを活用することで以下が可能になります。
- システムの問題を特定し、解決するための重要な手がかりを得る
- システムの運用に関する洞察を得る
例えば、EventLogFileオブジェクトを利用して発行されたログは、ユーザー行動やシステムエラーを詳細に追跡可能。
システムセキュリティの強化やユーザーエクスペリエンスの最適化に役立てられるでしょう。
Salesforceログのアクセスと分析
Salesforceログを活用するためには、ログにアクセスし分析することが不可欠です。
ここでは、ログへのアクセス方法や分析手法について詳しく説明します。
- ログファイルへのアクセス方法
- ログファイルの分析手法
- ログデータの読み取りと解釈
ログファイルへのアクセス方法
Salesforceログファイルへのアクセスは、以下の方法で可能です。
- Salesforceのユーザーインターフェース
SOQL
クエリを使用
例えば、設定メニューからデバッグログセクションに移動し、関連するログを選択することでログファイルにアクセスします。
SELECT Id, EventType FROM EventLogFile WHERE LogDate = TODAY
このようなクエリを利用して今日のログファイルにアクセスすることも可能です。
ログファイルの分析手法
ログファイルを分析する際には、検索ツールやビューワーを使用することが一般的です。
Salesforceに備わった以下のような機能により、関連する情報を迅速に抽出できます。
- ログデータをフィルタリング
- キーワードで検索
また、ログ分析ツールであるSplunk
やSumo Logic
などを用いてより高度な分析を行うことも可能です。
ログデータの読み取りと解釈
ログデータを読み取り解釈するには、ログに記録された各種イベントやエラーコードに関する知識が必要です。
なぜなら以下のようなログレベルにより、提供する情報が異なるから。
APEX_CODE
: Apexの実行に関する情報を提供CALLOUT
: 外部WebサービスへのHTTPリクエスト情報を表す
これらのキーを理解することで、複雑なログデータを有効に解釈し、問題の根本原因を特定することにつながります。
Salesforceログの活用
Salesforceログは単に情報を記録するだけではありません。
適切に活用することで、システムの監視、セキュリティ、エラー解決といった重要な側面に貢献します。
- システムパフォーマンスの監視
- セキュリティインシデントの追跡
- エラーと問題解決のためのログ活用
システムパフォーマンスの監視
ログデータを使用してシステムのパフォーマンスを監視できます。
ログには、実行時間やメモリ使用量などのパフォーマンスに関する情報が含まれているからです。
これを分析することでシステムのボトルネックを特定し、パフォーマンスを向上させる施策を講じられます。
セキュリティインシデントの追跡
ログはセキュリティインシデントの追跡にも役立ちます。
なぜなら不審なログイン試行や不正なデータアクセスなど、セキュリティ違反も記録されるからです。
これを追跡し、適切な対応をとることでシステムの安全性を維持できます。
エラーと問題解決のためのログ活用
エラー発生時、ログは原因を明らかにするための重要な手がかりとなります。
ログ内のエラーメッセージやエラーコードを解析することで、問題の解決策を迅速に見つけ出し、システムの安定稼働を支援します。
Salesforceログ管理のベストプラクティス
有益なSalesforceログ管理を実現するためのベストプラクティスについて紹介します。
適切な戦略やプライバシー対策を講じ、定期的なレビューと分析をおこなうことが重要です。
- 効果的なログ管理戦略
- ログの保管とプライバシー対策
- 定期的なログレビューと分析
効果的なログ管理戦略
効果的なログ管理戦略には、以下のようなことが含まれます。
- ログの生成から保管
- 分析に至るまでのプロセスを定める
ログが何に使われるか、どのように使用されるかを明確にし、必要なログレベルの設定や、ログデータのローテーションポリシーなどを計画的に実施しましょう。
ログの保管とプライバシー対策
データ保護規則に従ってログを暗号化し、無関係な者がアクセスできないようにするべきです。
なぜならログデータは機密性が高く、適切な保管とプライバシー対策が求められるから。
また、適切な期間保管した後は、プライバシーに配慮しながらデータを安全に廃棄する必要があります。
定期的なログレビューと分析
ログデータは時間とともに蓄積されるため、定期的なレビューと分析が重要です。
このプロセスを通じて、システムの健全性を維持し、将来的な問題を未然に防げます。
計画的なログ分析は、システムのトレンドを把握し、運用の最適化に役立ちます。
Salesforceログのトラブルシューティング
Salesforceログは、トラブルシューティングの際にも欠かせないリソースです。
ここでは、ログ関連の一般的な問題への対応や、ログデータを活用した対策、モニタリングの改善について説明します。
- 一般的なログ関連の問題
- ログデータの解析と対応策
- ログモニタリングの改善
一般的なログ関連の問題
Salesforceで遭遇する一般的なログ関連の問題には、ログファイルの過大なサイズや、重要な情報の欠如などがあります。
これらの問題はシステムのパフォーマンスに影響を与えたり、問題の調査を困難にしたりするため、正しいログ設定の検討が必要です。
ログデータの解析と対応策
ログデータの解析は、特定の問題に対処するための対策を導き出す上で役立ちます。
ログに記録されたエラーコードをキーとして技術ドキュメントを参照することで解決策を見つけられる可能性があるからです。
また、繰り返し発生する問題には、根本原因を特定しシステム設定の見直しが必要です。
ログモニタリングの改善
継続的なログモニタリングの改善は、システムの安定性を維持する上で非常に重要です。
以下などによって、システム管理者は問題に迅速かつ効果的に対応できるようになります。
- アラートの自動化
- ログ分析ツールの導入
- 運用スタッフの教育
まとめ
Salesforceログは、システムの運用において前述の理由で非常に重要です。
適切な知識とツールを用いることで、ログから得られる情報を最大限に活用し、システムの運用、セキュリティ、パフォーマンスの改善に役立てられます。
このガイダンスに沿って、効果的なSalesforceログ管理をおこない、あなたのシステムはより強固かつ効率的に運用することが可能になるでしょう。