【超便利】tailコマンドを使いこなして作業効率アップ｜実例付

（最終更新月：2023年3月）

✓当記事はこのような方に向けて書かれています

✓当記事では以下をお伝えします

• tail コマンドとは？
• tail コマンドの主なオプションや使い方
• tail コマンドを使う上での注意点

当記事では、tailコマンドの基本についてはもちろん、初心者にもわかりやすく使い方について詳しく解説しています。

ぜひ最後までご覧ください。

tailコマンドの基礎知識

こちらではtailコマンドの基本について見ていきましょう。

• tailコマンドとは？
• tailコマンドの書き方
• tailコマンドで末尾の行数を指定して表示する
• tailコマンドでリアルタイムにログを監視する

tail コマンドとは？

tailコマンドは、テキストファイルの末尾から指定した行数分を表示するコマンド。

大量のファイルを通常通り表示してしまうと、膨大な量が映し出されどこに何があるかなどがわからなくなってしまいます。

大量のログファイルを扱う際に、末尾部分だけを確認したい場合などに役立つコマンドです。

tailコマンドの書き方

tailコマンドは、UnixやLinuxシステムで使用されるコマンドの一つで、ファイルの末尾から指定された行数やバイト数を表示するために使用されます。

基本的な構文は以下のようになります。

tail [オプション] ファイル名

ここで、[オプション]は、tailコマンドに追加機能を提供するための引数です。

一般的なオプションには、-nオプションを使用して表示する行数を指定する方法や、-fオプションを使用してリアルタイムでログを監視する方法などがあります。

tailコマンドで末尾の行数を指定して表示する

基本的な使用方法は、ターミナルで「tail」コマンドを入力し、その後に表示したい行数やファイル名などのオプションを指定します。

例えば以下のように入力すれば、ファイル「access.log」の末尾から最後の10行を表示できるのです。

tail -n 10 access.log

tailコマンドの出力では、デフォルトで末尾10行が表示されますが、-n オプションで表示する行数を変更できます。

行数を指定することで、ファイルの大きさに関係なく高速に動作するのが特徴です。

tailコマンドでリアルタイムにログを監視する

リアルタイムでログを監視する場合は、次のように入力します。

tail -f ファイル名

これにより、ログファイルに新しい行が追加されるたびに、自動的に出力されます。オプションに関しては詳しく次章で見ていきましょう。

tail コマンドのオプション一覧

こちらではtailコマンドのオプション一覧を見ていきましょう。

• リアルタイムで出力：-f
• 行数を指定する：-n
• ヘッダーを非表示にする：-q
• ヘッダーを表示する：-v
• バイト数を表示：-c
• スリープ時間を作れる：-s

リアルタイムで出力：-f

-f オプションを使用すると、ファイルの変更を監視し、新しい行が追加された場合にその行を表示し続けます。

ログファイルのリアルタイム監視などに役立ちます。

$ tail -f itc.txt
Line 11: I have a dog and a cat.
Line 12: Have you traveled anywhere interesting recently?
Line 13: I went to Japan last year and it was amazing.
Line 14: What's your favorite food?
Line 15: I love sushi.
Line 16: Have you ever tried skydiving?
Line 17: No, I'm too scared to try it.
Line 18: What's your favorite season?
Line 19: I love the colors of fall.
Line 20: It was nice talking to you. Have a great day!

行数を指定する：-n

-n オプションで表示する行数を指定することができます。-n オプションを省略すると、デフォルトで末尾10行が表示されます。

$ tail -n 5 itc.txt
Line 16: Have you ever tried skydiving?
Line 17: No, I'm too scared to try it.
Line 18: What's your favorite season?
Line 19: I love the colors of fall.
Line 20: It was nice talking to you. Have a great day!

ヘッダーを非表示にする：-q

-q オプションを使用すると、tail コマンドが表示するメッセージを簡潔化することができます。

例えば、インタラクティブなスクリプトで使用された場合に、いらない情報が表示されなくなります。

$ tail -q itc.txt
Line 11: I have a dog and a cat.
Line 12: Have you traveled anywhere interesting recently?
Line 13: I went to Japan last year and it was amazing.
Line 14: What's your favorite food?
Line 15: I love sushi.
Line 16: Have you ever tried skydiving?
Line 17: No, I'm too scared to try it.
Line 18: What's your favorite season?
Line 19: I love the colors of fall.
Line 20: It was nice talking to you. Have a great day!

ヘッダーを表示する：-v

-v オプションを使用すると、tail コマンドが表示するメッセージを詳細化することができます。例えば、-q オプションとは逆に、情報をより詳しく見たい場合に使用します。

$ tail -v itc.txt
==> itc.txt <==
Line 11: I have a dog and a cat.
Line 12: Have you traveled anywhere interesting recently?
Line 13: I went to Japan last year and it was amazing.
Line 14: What's your favorite food?
Line 15: I love sushi.
Line 16: Have you ever tried skydiving?
Line 17: No, I'm too scared to try it.
Line 18: What's your favorite season?
Line 19: I love the colors of fall.
Line 20: It was nice talking to you. Have a great day!

バイト数を表示：-c

-cオプションを使用すると、ファイルの末尾から指定したバイト数で表示するコマンドです。

行数ではなくバイト数で指定したい時に便利です。

$ tail -c 100 itc.txt
 season?
Line 19: I love the colors of fall.
Line 20: It was nice talking to you. Have a great day!

スリープ時間を作れる：-s

-sオプションは、-fコマンドでリアルタイムの表示をしている際の更新時間を指定できるもの。

デフォルトは1.0秒になっているものを、-sで秒数を指定できるのです。

$ tail -fs 5 itc.txt
Line 11: I have a dog and a cat.
Line 12: Have you traveled anywhere interesting recently?
Line 13: I went to Japan last year and it was amazing.
Line 14: What's your favorite food?
Line 15: I love sushi.
Line 16: Have you ever tried skydiving?
Line 17: No, I'm too scared to try it.
Line 18: What's your favorite season?
Line 19: I love the colors of fall.
Line 20: It was nice talking to you. Have a great day!

まとめ：tailコマンドを使えば簡単にファイルの中身が確認できる

当記事の内容をまとめます。

• tailコマンドは、ファイルの末尾だけ見たいときに便利
• tailコマンドでは、行数・バイト数で表示をコントロールできる
• リアルタイムで更新するオプション-fがとても便利

tailコマンドを使うと、大量のファイルでも高速に表示できます。

中身の一部を確認したいときやどんな中身かを確認したいときに使えるコマンドです。

作業効率を上げるためにも、tailコマンドのオプションを含めた使い方をマスターしてください。