GASで作るChatGPTのLINEbot|実例とやり方を徹底解説

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(最終更新月:2023年4月)

Google Apps Script(GAS)で、ChatGPTを搭載したLINEボットを作りました。

AWSのLambdaやDjangoでいちいち構築しなくとも、GAS上でできるのです。

ただし、セキュリティ面などでは気を付けることもあります。

やり方から注意点まで見ていきましょう。

✔動画で解説を見たい方はこちらをどうぞ。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間20万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。現在はプロダクトマネージャーとして、さまざまな関係者の間に入り奮闘してます。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

【当ブログで紹介しているサイト】

当サイトチュートリアルで作成したデモ版日報アプリ

Django × Reactで開発したツール系Webアプリ

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何回も読むのに値する本なので、ぜひ手にとって読んでみてください。

Google Apps ScriptのChatGPT搭載LINEボットの全体像

GAS(以下図の黄色)では、ChatGPTのAPIとLINE公式アカウントの間を取り持ち、データをそれぞれの形式に加工する作業をおこなっています。

LINE公式アカウントの設定

以下の2つを登録設定します。

  • LINE for Business
  • LINE Developers

検索で以下のように打てば、設定画面が出てきます。

LINE公式アカウント

厳密には、LINE公式アカウントとはここで登録するLINE Business IDの中に作られるもの。

ここではとくにLINE公式アカウントは不用で、LINE Business IDの登録だけ済ませ、次へ進みます。

LINE Developers

LINE Developersでは、LINE for Business IDでログインし、以下の設定をおこないます。

  • プロバイダを作成
  • チャネルを作成
  • トークンの取得

こちらについては詳しく、以下の記事で説明しています。

ChatGPT(Open AI)の設定

ChatGPTは完全に無料なわけではありません。

金額等を把握したうえで活用しましょう。

以下のように検索し、Signup後に写真のとおり進んでいきます。

openai developers

シークレットキーを取得すればOKです。

GASのスクリプト

いよいよGAS上でのスクリプトを書いていきます。

スクリプトプロパティで、以下の2つを登録して進みましょう。

  • GPT_KEY:ChatGPTのシークレットキー
  • LINE_TOKEN:LINE Developers内チャネルで発行したキー

以下の一ファイルで完了です。

const apiKey = ScriptProperties.getProperty('GPT_KEY');
const ep = "https://api.openai.com/v1/chat/completions";
const model = "gpt-3.5-turbo";

const lineToken = ScriptProperties.getProperty('LINE_TOKEN');
const lineEndpoint = "https://api.line.me/v2/bot/message/reply"

function doPost(e) {
  let eventData = JSON.parse(e.postData.contents).events;
  const text = eventData[0].message.text;
  const replyToken = eventData[0].replyToken;

  //ChatGPTへの質問を作成
  const messages = [
              {
                "role": "system", "content": 'あなたは優秀なアシスタントで、質問に何でも答えます。'
              },
              {"role": "user", "content": text}
            ]

  //requestペイロード
   const payload = {
        "model": model,
        "messages":messages,
        "max_tokens":3000
    }

  //request本体
  const options = {
          "method": "post",
          "headers": {
            "Content-Type": "application/json",
            'Authorization': 'Bearer ' + apiKey,
            },
          "payload": JSON.stringify(payload)
  }

  //requestの実行
  try {
    var response = UrlFetchApp.fetch(ep, options);
    var json = response.getContentText();
    var data = JSON.parse(json);
    var answer = data["choices"][0]["message"]["content"]
    
  //ここからLINEへ返す処理
    const linePayload = {
            'replyToken':replyToken,
            'messages': [
                {
                    'type': 'text',
                    'text': answer
                }
          ]
        }
  //LINEに飛ばす本体
    const lineOptions = {
          "method": "post",
          "headers": {
            "Content-Type": "application/json",
            'Authorization': 'Bearer ' + lineToken
            },
          "payload": JSON.stringify(linePayload)
        }
  var lineResponse = UrlFetchApp.fetch(lineEndpoint, lineOptions);

  } catch(e) {
    Logger.log('Error:')
    Logger.log(e)
  }
}

GASとLINEの連携方法

GASのコードを書いたら、最後は連携します。

手順は以下のとおり。

  • GASのコードをデプロイ:Webに公開する
  • LINE Developersに登録:Webhookとして登録

GASのコードをデプロイ:Webに公開する

doPostという関数は、Webに公開し、POST送信を受け付けるための関数。

以下の手順で公開します。

✔デプロイ > 新しいデプロイ

✔設定 > ウェブアプリを選択

ウェブアプリのURLをコピー

LINE Developersに登録:Webhookとして登録

コピーしたURLをLINE DevelopersのWebhookURLに登録します。

Messaging API 設定 > Webhook設定

GASでWebhookを受ける際の注意点

GASでWebhookを作る際の注意点を見ておきましょう。

Webサービスなどで使うものと比べてリスクがあります。

  • URLがわかれば誰でも好きなリクエストを飛ばせてしまう
  • ほかのGoogleアプリに不正アクセスされてしまう

GASで受け取る情報では、Headerなどでの認証ができません。

また、ほかのアプリへ認証をしている場合は、悪意のある人がアクセスし、それを利用してしまう可能性もあります。

リスクを十分に理解のうえ、実装を進めてください。

まとめ:GASでWebhookを受けるのはとても簡単

当記事の内容をまとめます。

  • doPost関数でWebhookを受けられる
  • LINEとChatGPTの両方でトークンが必要
  • GASでおこなうリスクもきちんと理解しよう

Google Apps ScriptはGoogleが用意し無料のプラットフォーム。

うまく活用してアプリ開発の役に立てましょう。

また外部アクセスの際は、最初の実行で認証作業が必要になります。

以下の記事などを参考に認証を進めてください。

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