(最終更新月:2022年8月)
✔このような方へ向けて書かれた記事となります
「Linuxでaliasを使う方法が知りたい!」
「aliasってどんな役割なの?」
「aliasで変数を使う方法ってあるの?」
✔当記事を通じてお伝えすること
- aliasって何?
- aliasでできること
- aliasの記述場所
- aliasの書き方
- aliasで変数を使う方法
当記事を最後までご覧いただければ、aliasについての基本がわかることはもちろん、変数を使って動的にコマンドを使う方法までご理解いただけます。
「alias」とは?
「alias(エイリアス)」とは英語で「別名」「偽名」などの意味し、簡単にいえばショートカットコマンドのことです。
LinuxやMacでは、コマンドを別名で登録し、使えるようにします。
よく使うコマンドを覚えやすい短いコマンドに置き換えれば、作業時間も短くなるのでおすすめの方法です。
「alias」でできること
Aliasでできることは以下のとおり。
- 一覧を取得する(登録されているAliasを確認)
- オリジナルのコマンドを作成する
一覧を取得する
現在どのようなaliasが登録されているのかを確認する方法はこちら。
alias
ターミナルに打ち込めば、一覧が取得できます。
オリジナルのコマンドを作成する
「alias」を使いこなせば、あなた専用のオリジナルコマンドが作れます。
たとえば、私自身は仮想環境を立ち上げるコマンド「source venv/bin/activate」を、「activate」というコマンドで実行できるようにしています。
activate
記述場所や書き方について、これから説明します。
「alias」を記述する方法は2つ
aliasの記述場所は主に2つあります。
- ターミナル上
- .bashrc(.bash_profile)
ターミナル上に記述する
ターミナルで新しいaliasを登録できます。
メリットはどこでも簡単にできること。
ただしログアウトやシャットダウンすれば、コマンドは無効になってしまいます。
.bashrc(.bash_profile)に記述する
.bashrc(.bash_profile)は、ホームディレクトリ直下にある隠しファイルです。
以下のコマンドで探してみよう。
cd ~
ls -la
もし見つからない場合は新たに作ればOK。
ファイルに書き込むことで、ログアウトやシャットダウンに影響を受けず、ずっと使えます。
以下のコマンドで新規作成・編集して新しいコマンドを追加します。
nano ~/.bashrc
「alias」の書き方
こちらではaliasで新しくコマンドを作成する方法を解説します。
以下が作成時の公式です。
alias 新たなコマンド名='実際のコマンド'
例を複数ご覧ください。
alias activate='source venv/bin/activate'
alias migrate='python manage.py migrate'
alias migrations='python manage.py migrations'
よく使うコマンドを「.bashrc」に登録しておけば、今後はずっと使えます。
.bashrcを書き換えたら、以下のコマンドで.bashrcを再読み込みします。
source ~/.bashrc
(応用)「alias」で変数を使う
応用編として、alias内で変数を使う方法をお伝えします。
変数は、「$変数名」で表します。
例えば以下のようなコマンドを登録してみます。
alias folder='mkdir ~/$f
再読み込みが完了したら、まずは変数に値を入れてから実行してみます。
f=test
folder
ホームディレクトリ直下に「test」フォルダが作成されています。
まとめ:aliasはよく使うコマンドを短くできる優れもの
当記事の内容をまとめます。
- aliasとは、ショートカットコマンドのこと
- aliasは、ターミナル上や.bashrcファイル上に記述する
- aliasで変数も使える
Webアプリの開発などをしているとLinux上でさまざまなコマンドが必要になります。
よく使うコマンドをすべて一つずつ記述するのではなく、aliasとして登録しておけば覚えやすく、時間の省略になるのでおすすめです。