(最終更新月:2021年10月)
✔当記事は以下のような方に向けて書かれています
「SSH接続ってなに?」
「ローカルコンピューター、リモートコンピューターってなんのこと?」
「自前のリモートコンピューターにアクセスしたい!」
✔当記事でお伝えすること
- SSH接続の基本
- パスワードでリモートコンピューターへアクセスする方法
リモートコンピューターを準備して、SSH接続を試してみよう!
✔自前でリモートコンピューターを準備したい方へ
✔クラウドサービスでリモート環境を構築したい方へ
SSH接続とは?
ローカルコンピューターからリモートコンピューターへ接続すること
- ローカルコンピューター:あなたがさわっている目の前のコンピューター
- リモートコンピューター:アクセス先の別のコンピューター
SSH接続を使うと自身のコンピューターから他のコンピューターへ接続できるということ。
ただし、誰、いつ、問わずどんなコンピューターにもアクセスできると困りますよね?
SSH接続では認証というプロセスを経て、リモートコンピューターへアクセスができるようになっています。
- パスワードによる認証
- 公開鍵・秘密鍵による認証
当記事では、初歩的な方法として、パスワードによる認証をご説明し「SSH接続とはこういうものか!」というのをご理解頂ければと思います。
パスワードによるSSH接続で必要な情報
パスワード認証で必要な情報は下記の3つです。
- リモートコンピューターのIPアドレス
- ユーザー名
- パスワード
こちらの3つさえ揃えば接続可能です。
それぞれ詳しく解説します。
リモートコンピューターのIPアドレスを確認する
クラウドサービスであれば、登録時などにグローバルIPアドレスが割り当てられますので特に調べる必要はありません。
自前のサーバーの場合は、まずは同LAN内でのIPアドレスを取得しましょう。
また、LAN外から接続するには別途固定のグローバルIPアドレスを取得する必要がありますので、詳細は別記事にてご紹介します。
LAN内でのIPアドレスを取得するためにはターミナル上で、以下のコマンドを打ち込みます。
$ ip address show
色々と表示されると思いますが、よく見ると、以下のように記載されています。

この「192.168.11.12」がLAN内でのIPアドレスになります!

LAN内のIPアドレスは、「192.168.」から始まることがほとんどです
また、3番目の数字は同LAN内では同じになります
最後の数字がそれぞれLAN内でインターネットに接続されている、パソコン、スマホ、プリンタ、などの機器に割り当てられています
ユーザー名、パスワードについて
クラウドサービスであれば、情報の確認ページなどでユーザー名、パスワードは取得できるはずですので与えられているものをお使いください。
自前のコンピューターの場合は、そのコンピューターにログインする際のユーザー名、パスワードが、SSH接続の際のユーザー名、パスワードになります!

接続してみよう!
$ ssh ユーザー名@IPアドレス
とローカルコンピューターのターミナル(端末)で打ち込みます。※「$」は入力不要です
Ubuntuで、ユーザー名が初期設定通り「ubuntu」、IPアドレスが上記の通り「192.168.11.12」の場合、以下のとおりです。
$ ssh ubuntu@192.168.11.12
すると、こちらの画面が出てきます。
The authenticity of host ‘192.168.11.12 (192.168.11.12)’ can’t be established.
ECDSA key fingerprint is SHA256:3T221vvTxxxxFCfY2lsN79PQ3VH/8A/grIqSxGo.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added ‘192.168.11.12’ (ECDSA) to the list of known hosts.
yu@192.168.11.12’s password:
真ん中あたりの「?」で、
yes
と入力し、最後の「password: 」に続いてパスワードを入れます(文字を打ち込んでも画面は変わりませんが、そのまま打ち込みを進めてください)
パスワードの入力が終わり「Enter」を押すと、以下のような表示になります。
Welcome to Ubuntu 21.04 (GNU/Linux 5.11.0-1007-raspi aarch64)
* Documentation: https://help.ubuntu.com
* Management: https://landscape.canonical.com
* Support: https://ubuntu.com/advantage
0 updates can be applied immediately.
*** System restart required ***
The programs included with the Ubuntu system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.
Ubuntu comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent permitted by
applicable law.
ubuntu@raspi-desktop:~$
ターミナル上で、
ユーザー名@リモートコンピューター名:
の表記が出てくれば、SSH接続は無事成功です!
まとめ
ローカルコンピューターからリモートコンピューターへSSH接続をするために、
$ ssh ユーザー名@リモートコンピューターのIPアドレス
をターミナルで入力し、パスワードを打ち込めばアクセス完了です!
一つ注意しとくべき点は、リモートコンピューターへアクセスするのはターミナル上からとなります。
リモートコンピューターでUbuntuのDesktop版などを使用していると、フォルダ名が日本語表記になっている場合があり、とても不便です。
別記事にて、日本語表記を英語表記に変更する方法をお伝えしますので、「フォルダ名が日本語になってる!」という方は参考に英語表記へ変更してください。
さて、次回はいよいよWebアプリを公開するためのWebサーバーをUbuntu上に準備していきます。
SSH接続をして次回の記事へ臨みましょう!
✔当ブログは以下のような方に向けて書かれています
「Djangoでのアプリ開発を学びたい!」
「Djangoで開発したアプリをWebで公開するにはどうするの?」
✔当ブログ掲載の記事
- Djangoで作る日報アプリ開発
- WebアプリをWeb上に公開する方法
- Webアプリ開発に必要なそのほかの情報

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