Nginxを再起動するコマンドは?再読込との違いなども合わせて解説

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(最終更新月:2023年9月)

✔当記事は以下のような方々へ向けて作成されました

「nginxの再起動方法が知りたい」

「nginxの再起動の手順やパラメータについて理解したい」

「nginx再起動の一連の実際のプロセスを参照したい」

✔当記事で伝達する内容

  • nginx再起動の基礎
  • nginxの再起動方法及びその適用
  • nginx再起動の実践例

当記事では、nginxの再起動の基本的な知識からより詳細な手順、そして再起動のオプション活用法まで、具体的な例を交えて詳細に解説します。

ぜひ最後までお付き合いください。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間20万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。現在はプロダクトマネージャーとして、さまざまな関係者の間に入り奮闘してます。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

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nginxとその基本操作について

こちらでは、nginxとその基本操作について見ていきましょう。

基本を理解のうえ、具体的な「再起動」についての内容へ進みます。

  • nginxの概要
  • 基本的な操作方法
  • なぜnginxを使用するのか

nginxの概要

nginxは、高いパフォーマンスと同時接続の多さで知られるWebサーバーです。

HTTPサーバーとしても、リバースプロキシとしても使用可能。

多くの企業が負荷分散を図るためにnginxを利用しています。

基本的な操作方法

nginxの操作は、管理者権限を持つユーザーにより、コマンドラインからおこなうのが一般的です。

  • 起動
  • 停止
  • 再起動
sudo nginx -s reload

こちらは設定を再読み込みするためのコマンドです。

なぜnginxを使用するのか

nginxは軽量で高速なため、小規模から大規模なウェブサイトに対応できます。

柔軟な設定が可能で、多岐にわたる用途で使用可能です。

利用されている機能は以下のようなものになります。

  • 負荷分散
  • キャッシュ
  • セキュリティ強化

前提条件:nginxの操作に必要な環境

こちらでは、「nginxの操作に必要な環境」について説明します。

nginxを適切に操作するために必要なOS、ハードウェア、ソフトウェアの要件について詳しく見ていきます。

  • OSの要件
  • 必要なハードウェア
  • その他のソフトウェア要件

OSの要件

nginxは、多岐にわたるOSで動作します。

Linux系のOSでは、UbuntuやCentOSが一般的な選択肢。

Windows上でも動作するため、プラットフォームの選定に幅があります。

Ubuntu 20.04 LTSなどは、nginxの公式ドキュメントでも推奨されているディストリビューションです。

必要なハードウェア

nginxのハードウェア要件は比較的低いですが、サイトの規模に応じて適切なリソースが必要です。

最低限、1コアのCPUと512MBのRAMが推奨されます。

中規模のサイトでは、2コアのCPUと2GBのRAMが最低限のスペックとされています。

その他のソフトウェア要件

nginxの操作には、テキストエディタやSSHクライアントなどの基本的なソフトウェアが必要です。

PHPやデータベースサーバーなどと連携する場合は、それらのソフトウェアのインストールもおこないましょう。

例として、viエディターを使って設定ファイルを編集するケースが一般的です。

nginxのバージョンと状態を確認する

こちらでは、nginxのバージョンと状態の確認方法について解説します。

バージョンの確認、稼働状態のチェック、依存関係の確認などについて学びます。

  • バージョンの確認方法
  • 稼働状態の確認方法
  • 依存関係の確認

バージョンの確認方法

nginxのバージョン確認は、コマンドラインから以下のコマンドでおこなえます。

nginx -v

このコマンドを使用すると、現在インストールされているnginxのバージョンが表示されます。

nginx version: nginx/1.25.2

稼働状態の確認方法

nginxの稼働状態は、システムのサービス管理ツールを使用して確認します。

Linuxの場合ではこちら。

$ systemctl status nginx
nginx.service - nginx - high performance web server
    Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/nginx.service, enabled)
    Active: active (running)

これによって、nginxが稼働しているか停止しているかがわかります。

依存関係の確認

nginxの依存関係を確認するには、パッケージマネージャーによるコマンドが使用されます。

例として、DebianやUbuntuでは以下のコマンドです。

apt-cache showpkg nginx

依存しているパッケージが一覧で表示されます。

nginxの操作:起動、再起動、停止

こちらでは、「nginxの基本操作」について詳しく解説します。

  • 最初のnginxの起動
  • nginxの再起動:手順とコマンドライン
  • nginxの停止方法

最初のnginxの起動

nginxを初めて起動する際は、多くのLinuxディストリビューションで以下のコマンドが使われます。

sudo systemctl start nginx

このコマンドを実行すると、nginxが起動し、指定されたポートでリクエストを待ち受けます。

nginxの再起動:手順とコマンドライン

nginxの設定変更後に反映させるには再起動が必要です。

sudo systemctl restart nginx

この操作により、nginxのプロセスが一旦停止し、新しい設定で再起動されます。

nginxの停止方法

nginxを停止するには、以下のコマンドを使用します。

sudo systemctl stop nginx

nginxのプロセスが終了し、すべての接続が切断されます。

特定の設定ファイルでnginxを起動する

こちらでは、特定の設定ファイルを用いてnginxを起動する方法を解説します。

  • 設定ファイルの場所
  • 設定ファイルの編集
  • 設定ファイルでの起動方法

設定ファイルの場所

nginxの設定ファイルは通常、以下にあります。

/etc/nginx/nginx.conf

このファイルを開くには、viやnanoなどのテキストエディタを使いましょう。

sudo vi /etc/nginx/nginx.conf
sudo nano /etc/nginx/nginx.conf

設定ファイルの編集

設定ファイルを開いた後、必要な変更をおこない保存します。

例として、サーバーが待ち受けるポートを変更する場合、listenディレクティブを編集しましょう。

listen 8080;

8080ポートでの待ち受けを指定します。

設定ファイルでの起動方法

特定の設定ファイルでnginxを起動する場合、以下のコマンドを使用します。

sudo nginx -c /path/to/your/nginx.conf

/path/to/your/nginx.confは使用する設定ファイルへのパスに置き換えてください。

Centos: 特有のnginxコマンド

CentOSでのnginxの操作は、他のLinuxディストリビューションとは異なる場合があります。

  • CentOS 7:systemctlでのnginx操作
  • CentOS 6以下:serviceでのnginx操作
  • CentOSでのnginxのトラブルシューティング

CentOS 7:systemctlでのnginx操作

CentOS 7では、systemctlコマンドを使用してnginxを管理します。

sudo systemctl start nginx
sudo systemctl restart nginx

CentOS 6以下:serviceでのnginx操作

CentOS 6以下では、serviceコマンドを使用します。

sudo service nginx start
sudo service nginx stop

CentOSでのnginxのトラブルシューティング

CentOS特有の問題に対処するため、エラーログの確認やSELinuxの設定変更が役立つ場合があります。

sudo setsebool -P httpd_can_network_connect 1

nginxがネットワークに接続するのを許可するSELinuxの設定です。

エラーコードとその対処法

こちらでは、よくあるエラーとその対処方法をご覧いただきます。

事前に理解しておくことで、トラブル時の解決が格段に早まるでしょう。

  • 設定変更が反映されない時の対処方法
  • 再起動時の一般的なエラーと解決策
  • その他の一般的なエラーと対処法

設定変更が反映されない時の対処方法

設定を変更したにも関わらず反映されない場合は、nginxの再読み込みが必要です。

sudo nginx -s reload

設定を再読み込みします。

再起動時の一般的なエラーと解決策

再起動時にエラーが発生する場合、エラーログを確認することが重要です。

ログファイルは通常以下にあります。

/var/log/nginx/error.log

こちらのコマンドで確認できます。

cat /var/log/nginx/error.log

その他の一般的なエラーと対処法

nginxで発生するそのほかの一般的なエラーは、パーミッションの問題やポート競合などです。

解決方法として、権限の書き換えが考えられます。

sudo chown nginx:nginx /usr/share/nginx/html

もしくは以下のコマンドで、競合しているプロセスを終了するなどの対処法があります。

sudo fuser -k 80/tcp

まとめ

こちらでは、nginxの再起動方法はもちろん、基本的な操作からエラー対処までをお伝えしてきました。

特に、設定ファイルの編集や具体的なコマンドライン操作が重要です。

再起動は以下のコマンドです。

sudo systemctl restart nginx

設定などの書き換えにより、再読込をするならこちらです。

nginx -s reload

nginxの操作はWebサーバーとしての能力を最大限に引き出すために不可欠です。

当記事が、初心者から経験者までのすべての読者にとって有用なリソースとなることを願っています。

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