Pythonファイルをexe化する方法|Pyinstallerの実例付き

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(最終更新日:2023年11月)

✔このような方へ向けての記事です

「PythonのEXE化って具体的に何ができるのだろう?」
「PythonのEXE化の方法について詳しく知りたい」
「PythonのEXE化を実行する具体的なプロセスを見つけたい」

✔当記事を通じて伝えるポイント

  • PythonのEXE化の基礎知識到達
  • PythonのEXE化の具体的な手順とその応用方法
  • PythonのEXE化の生の例

当記事は、PythonのEXE化の基本から、その実施の全体的な流れまで、実例に基づいて詳細に説明します。

是非最後まで目を通してください。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間17万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

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Python実行可能ファイル化への道

ここでは、Pythonプログラムを実行可能ファイル(.exeファイル)に変換する方法について見ていきましょう。

この技術を理解することで、Pythonプログラムの配布や実行が容易になるだけでなく、プログラムの保護も向上します。

  • 「.exe化」って何?
  • Python実行可能ファイル化の利点と落とし穴

「.exe化」って何?

「.exe化」は、Pythonプログラムを実行可能なバイナリファイル(.exeファイル)に変換すること

PythonをEXE化すると、Pythonがインストールされていない環境でもプログラムを実行できます。

Python実行可能ファイル化の利点と落とし穴

Pythonの実行可能ファイル化にはさまざまな利点がありますが、一方で注意点も存在します。

以下で、それぞれについて詳しく解説します。

  1. Pythonから.exeへ: 変換する3つのメリット
  2. Pythonから.exeへ: 変換の注意点3つ

1. Pythonから.exeへ: 変換する3つのメリット

Pythonプログラムを.exeファイルに変換することで、以下のようなメリットが得られます。

  1. 配布の容易さ
    .exeファイルは、Pythonのランタイムが必要ないため、誰でも実行できます。
    これにより、Pythonがインストールされていないユーザーへの配布が容易になるのです。
  2. 実行の便利さ
    ユーザーは、.exeファイルをダブルクリックするだけでプログラムを実行できます。
  3. コードの保護
    .exeファイル化により、Pythonコードが直接見られることはなく、コードの保護が可能になります。

Pythonから.exeへ: 変換の注意点3つ

一方で、Pythonから.exeへの変換には以下のような注意点も存在します。

  1. ファイルサイズの増加
    Pythonのランタイムと依存関係が含まれるため、.exeファイルは元のPythonスクリプトよりも大きくなります。
  2. 互換性の問題
    生成した.exeファイルは、作成したOS(Windows, macOS, Linuxなど)専用となります。
  3. ほかのOSで実行するためには、そのOS上で.exeファイルの作成が必要。
  4. エラーハンドリング
    .exeファイルではPythonスクリプトよりもエラーのデバッグが困難となることがあります。

Pythonを.exe化するライブラリ選び: 五つの選択肢

ここでは、Pythonを.exeファイルに変換するためのライブラリについて説明します。

こちらを理解することで、自分のニーズに最適なライブラリを選択する手助けとなるはずです。

  • Pythonを.exeにするライブラリの風景
  • PyInstallerと他のライブラリ(Nuitka, PyOxidizer, cx_Freeze, py2exe)の比較と違い

Pythonを.exeにするライブラリの風景

Pythonを.exeファイルに変換するライブラリは多数存在します。

その中でも有名なものは、以下のとおり。

  • PyInstaller
  • Nuitka
  • PyOxidizer
  • cx_Freeze
  • py2exe

これらのライブラリは、基本的には同じ目的(Pythonを.exeに変換する)を達成しますが、使用方法や機能、依存関係の取り扱い方などには違いがあります。

PyInstallerとほかのライブラリの比較

それぞれのライブラリの特性を簡単に説明します。

  1. PyInstaller: シンプルで強力なツールで、多くのパッケージと互換性があります。
    また、「onefile」オプションを使って、単一.exeファイルの生成が可能です。
  2. Nuitka
    PythonのソースコードをC++に変換することで、実行速度の向上を狙ったツールです。
    しかし、パッケージングはその主要な目的ではありません。
  3. PyOxidizer
    高度にカスタマイズ可能なツールで、特に静的リンクや多くのライブラリの組み込みを強調しています。
  4. cx_Freeze
    シンプルで老舗のライブラリで、Python 2と3の両方に対応しています。
    ただし、セットアップが若干複雑になることがあります。
  5. py2exe
    長い間Pythonコミュニティで利用されてきたツールですが、現在ではPython 2.xのみのサポートとなっています。

これらのライブラリの中から、自分のプロジェクトに最適なものを選びましょう。

Pyinstallerを活用したfletなどの例は以下に記しています。

PyInstallerを使う前の準備: 注意点とポイント

ここでは、PyInstallerを用いてPythonプログラムを.exeファイルに変換するための準備について説明します。

PyInstallerをスムーズに利用するための基本的な知識を得られます。

  • PyInstallerの世界へ一歩: 仮想環境の設定
  • PyInstaller実行の鍵: 「onefile」オプション

PyInstallerの世界へ一歩: 仮想環境の設定

PyInstallerを使用する前にPythonの仮想環境の設定が重要です。

仮想環境を使用することで、プロジェクトごとにPythonのバージョンやライブラリの依存関係を管理でき、.exe化する際の問題を減らせます。

以下が、Pythonの仮想環境を作成し、PyInstallerをインストールする手順です。

# 仮想環境の作成
python3 -m venv myenv

# 仮想環境のアクティベーション
source myenv/bin/activate

# PyInstallerのインストール
pip install pyinstaller

PyInstaller実行の鍵: 「onefile」オプション

PyInstallerには、「onefile」オプションが存在します。

このオプションを指定すると、Pythonプログラムとその依存関係を単一の.exeファイルにパッケージングが可能。

これにより、プログラムの配布が一段と容易になります。

以下のように「onefile」オプションを使用しましょう。

pyinstaller --onefile myscript.py

このコマンドは、myscript.pyとその依存関係を含む単一の.exeファイルを生成します。

実践: PyInstallerでPythonを.exe化しよう

ここでは、具体的な手順に沿って、PyInstallerを使ってPythonプログラムを.exeファイルに変換する方法をご覧いただきます。

自分のPythonプログラムを.exe化し、配布可能な形式にする方法を身につけられるでしょう。

  • PyInstallerの基礎: インストールと使い方
  • .exeファイルを生成: PyInstallerでPythonスクリプトをコンパイル
  • PyInstallerの細部: 主要なコマンドラインオプション概説
  • テスト時: .exeファイルの実行とエラーチェック

PyInstallerの基礎: インストールと使い方

まず、PyInstallerを仮想環境にインストールします。

pip install pyinstaller

インストールが完了したら、Pythonスクリプトを.exeファイルに変換します。

以下のコマンドで変換しましょう。

pyinstaller myscript.py

.exeファイルを生成: PyInstallerでPythonスクリプトをコンパイル

上記のコマンドを実行すると、dist/ディレクトリに実行可能ファイルが生成されます。

その後、この.exeファイルを配布することで、Pythonがインストールされていない環境でも、Pythonプログラムの実行が可能。

ただし生成される.exeファイルは複数あり、また依存ライブラリも含まれているため、一括で配布するには不便です。

そこで、「onefile」オプションを使います。

pyinstaller --onefile myscript.py

このコマンドを実行すると、dist/ディレクトリに単一の.exeファイルが生成されます。

PyInstallerの細部: 主要なコマンドラインオプション概説

PyInstallerにはさまざまなコマンドラインオプションがあります。

ここでは、主要なオプションについて解説します。

  • --onefile: Pythonプログラムと依存関係を単一の.exeファイルにパッケージングします。
  • --name: 出力ファイルの名前を指定します。このオプションが指定されていない場合、Pythonスクリプトの名前が使用されます。
  • --icon: .exeファイルのアイコンを指定します。
  • --hidden-import: PyInstallerが自動的に検出できない依存関係を指定します。

詳細なオプションについては、PyInstallerの公式ドキュメンテーションを参照してください。

テスト時: .exeファイルの実行とエラーチェック

.exeファイルを生成したら、実際にそのファイルを実行し、その動作確認が重要です。

エラーが発生した場合は、エラーメッセージを確認し、問題を解決します。

./dist/myscript.exe

エラーが発生した場合、PyInstallerのログを確認すると詳細な情報が得られるでしょう。

エラーの種類や、それが発生した場所などを確認できます。

またPythonプログラムが依存しているライブラリが.exeファイルに正しく含まれているかの確認も重要です。

含まれていないライブラリがあれば、それを明示的にPyInstallerに指示する必要があります。

まとめ

当記事の内容をまとめます。

Pythonスクリプトを.exe化するにはいくつかのステップをおさらいしましょう。

  • 適切なライブラリを選択(例:Pyinstaller)
  • それを使用してPythonスクリプトを.exeファイルに変換
  • その.exeファイルが正常に動作することを確認

このプロセスは時には複雑であるかもしれませんが、Pythonプログラムを広く配布するためには非常に価値があります。

あなたのPythonスクリプトの.exe化の旅をスムーズに進める手助けになれば幸いです。

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