(最終更新月:2023年10月)
✔以下のような方に向けて書かれています
「MySQLをインストールしたいけど、どのように進めるべきかわからない」
「MySQLのインストール手順を知りたい」
「具体的なMySQLのインストール例を見つけることができない」
✔当記事でお伝えする内容
- MySQLのインストールの基本事項
- MySQLのインストールステップ及びその詳細
- 具体的なMySQLのインストール例
当記事では、MySQLをインストールする方法の基本から、詳細な手順、さらには具体的な例までをわかりやすく説明しています。
ぜひ最後までご覧ください。
インストールの前提条件
こちらでは、インストールの前提条件についてお伝えしていきます。
これを理解することで、スムーズなインストールが可能です。
- サポートされるプラットフォーム
- 既存MySQLバージョンの取り扱い
サポートされるプラットフォーム
MySQLは多くのプラットフォームをサポートしていますが、それぞれのバージョンに適したOSが存在します。
例えば、Windows 10やLinuxの主要なディストリビューションです。
具体的な対応リストはMySQLの公式サイトで確認が可能です。
既存MySQLバージョンの取り扱い
既にMySQLがインストールされている場合、現在のバージョンとの互換性をチェックする必要があります。
コマンドラインで以下を実行し、既存のバージョンを確認してください。
mysql --version
MySQLのダウンロード
こちらでは、MySQLのダウンロード方法について見ていきましょう。
適切なバージョンのMySQLを手に入れられます。
- バージョン選択
- ダウンロード開始
- ダウンロード完了
バージョン選択
MySQLには、さまざまなバージョンが存在します。
ダウンロード前に、自身のシステムや用途に合ったバージョンの選択が大切です。
公式サイトでは、各バージョンの詳細や変更履歴を確認できます。
ダウンロード開始
MySQLの公式サイトからダウンロードページへあk陶寿司、選択したバージョンのダウンロードリンクをクリックしましょう。
通常、.msi(Windows)や.tar.gz(Linux)といった形式のファイルが提供されます。
ダウンロード完了
ダウンロードが完了したら、保存したファイルを確認してください。
これがMySQLのインストーラや圧縮ファイルであり、次のステップでインストールに使用します。
実際のMySQLインストール手順
こちらでは、MySQLのインストールに関する具体的な手順を解説していきます。
正確に手順を踏むことで、トラブルを避けられるはず。
- インストーラ実行
- ライセンス確認
- セットアップ選択
- インストール要素選択
- インストール開始
- インストール完了まで待機
- 付随する製品設定
- 利用形態選択
- ネットワーク設定
- 認証形式設定
- rootパスワード設定
- Windowsサービスオプション
- 最終確認と設定
- インストール完了
インストーラ実行
ダウンロードしたインストーラ(例:.msiファイル)をダブルクリックし、セットアップを開始します。
初めてインストールする場合は、標準設定で問題ありません。
Linux(Ubuntu)の場合は以下のコマンドでもOKです。
sudo apt install mysql-server
ライセンス確認
ライセンス契約書が表示されます。
内容を確認し、同意する場合は「I accept」を選択して進めてください。
セットアップ選択
インストールタイプを選択します。
初心者の方は「Typical」や「Standard」のようなデフォルト設定を選ぶと良いでしょう。
詳細設定やカスタムインストールを希望する場合は「Custom」を選択します。
インストール要素選択
カスタムインストールの場合、具体的なインストール要素を選択する画面が表示されます。
必要なものだけを選択してください。
[ ] MySQL Server
[ ] MySQL Workbench
[ ] MySQL Connectors
インストール開始
全ての設定を完了したら「Install」ボタンをクリックしてインストールを開始します。
インストール完了まで待機
インストールが進行する間、プログレスバーが表示されます。
完了まで数分かかる場合があります。
付随する製品設定
MySQLには、関連するツールやライブラリもインストールされる場合があります。
例えば、MySQL Workbench の設定など。
これらの設定も適切におこなってください。
Linux(Ubuntu)では、以下のセキュリティスクリプトも実行してください。
sudo mysql_secure_installation
パスワードの強度やテストデータベースについて聞かれます。
利用形態選択
サーバの利用形態を選びます。
以下のようなものが表示されるはずです。
- Development Machine
- Server Machine
- Dedicated Machine
ネットワーク設定
MySQLのポート番号(デフォルトは3306)や接続タイプを選択します。
Port: 3306
Type: TCP/IP
認証形式設定
安全な認証形式を選択します。
Use Strong Password Encryption.
rootパスワード設定
rootユーザのパスワードを設定します。
Enter password: ********
Confirm password: ********
Windowsサービスオプション
Windowsの場合、MySQLをサービスとして登録するかどうかを選択します。
PCの起動時に自動でMySQLが起動する設定です。
最終確認と設定
全ての設定が完了したら、最終的な確認画面が表示されます。
内容を確認し、問題がなければ進行してください。
インストール完了
すべてのセットアップが完了したら、完了画面が表示されます。
MySQLのサービスを起動する選択肢がある場合は、チェックを入れて終了しましょう。
MySQLの設定確認
MySQLのインストール後、システムに適切に組み込まれていることを確認するための設定確認が必要です。
- MySQLの起動条件確認
- 環境変数の調整
MySQLの起動条件確認
インストール後、MySQLが正常に起動するかを確認しましょう。
コマンドプロンプトやターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。
mysql -u root -p
パスワードを求められるので、先ほど設定したrootのパスワードを入力します。
正常にログインできれば、MySQLが適切にインストールされているということです。
環境変数の調整
MySQLコマンドをどのディレクトリからも実行できるように、環境変数を設定します。
Windowsの場合、以下の手順でPATHにMySQLのbinディレクトリを追加します。
- システムのプロパティを開き、
詳細設定
タブをクリック。 環境変数
ボタンをクリック。システムの環境変数
でPath
を選択し、編集
ボタンをクリック。新規
ボタンをクリックし、MySQLのbinディレクトリのパスを入力します。
例:C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 8.0\bin
- OKボタンをクリックして設定を保存します。
Linuxの場合、.bashrc
や .zshrc
などのシェルの設定ファイルに以下の行を追加します。
export PATH=$PATH:/usr/local/mysql/bin
その後、新しいターミナルセッションを開始するか、source .bashrc
(または該当する設定ファイル名)を実行して、変更を適用します。
問題解決ガイド
MySQLのインストールや設定に関して問題が発生した場合の解決方法を取り上げます。
- 設定の変更方法
- パスワードリセット手順
- MySQLの起動・停止操作
設定の変更方法
MySQLの設定を変更する場合は、my.cnf
(Linux)や my.ini
(Windows)という設定ファイルを編集します。
例えば、max_connectionsの値を増やす場合は、以下のように編集してください。
[mysqld]
max_connections = 200
変更後はMySQLサービスを再起動して、新しい設定を反映させます。
パスワードリセット手順
rootパスワードを忘れた場合のリセット手順は以下のとおりです。
- MySQLサービスを停止します。
mysqld --skip-grant-tables
コマンドでMySQLを起動します。- 別のターミナルを開き、
mysql
コマンドでログインします。 - 下のコマンドを実行してパスワードをリセットします。
- MySQLサービスを再起動します。
パスワードを変更するコマンド。
ALTER USER 'root'@'localhost' IDENTIFIED BY 'new_password';
FLUSH PRIVILEGES;
MySQLの起動・停止操作
MySQLの起動、停止、再起動はシステムのサービス管理ツールを使用します。
Linuxの場合は、以下のコマンドです。
sudo service mysql start
sudo service mysql stop
sudo service mysql restart
Windowsの場合、サービス管理ツールやコマンドプロンプトから適切なコマンドを実行して操作します。
一般的なトラブルシューティング
MySQLの運用中にはさまざまな問題が発生することがあります。
以下は、よく遭遇する問題とその対処法を簡単にまとめたものです。
接続エラー
ERROR 2002 (HY000): Can’t connect to local MySQL server through socket ‘/var/run/mysqld/mysqld.sock’
原因は、MySQLサーバが起動していない、または設定ファイルのパスが正しくないこと。
対処としては、MySQLサーバを起動する、または設定ファイルのパスを確認・修正することです。
パーミッションエラー
ERROR 1045 (28000): Access denied for user 'root'@'localhost'
原因は、パスワードが間違っている、または指定したユーザに対する権限が不足していること。
対処として、パスワードを正しく入力する、または権限を確認・付与しましょう。
ディスクフルエラー
ERROR 1114 (HY000): The table 'table_name' is full
原因は、ディスクの容量が不足していること。
対処として、ディスクの空き容量を増やす、または不要なデータを削除しましょう。
まとめ
当記事では、MySQLのインストール手順について学習してきました。
適切な手順と注意点を理解することで、データベースを安全かつ効果的に運用することが可能です。
定期的なバックアップやアップデートの実施を忘れず、データの安全性とシステムの安定性を保つよう努めましょう。