（最終更新月：2023年5月）
✔以下の疑問をお持ちの方へ向けた記事です
「SQLのWHERE句とは何で、どのように使うのだろうか？」
「SQLのWHERE句の使い方を学びたい」
「SQLのWHERE句の具体的な使用例を見て理解したい」
✔この記事を読むことで得られる知識
- SQLのWHERE句の基本的な使い方
- WHERE句の応用法
- SQLのWHERE句を用いた具体的な使用例
この記事では、SQLのWHERE句の基本的な使い方から、その応用法まで、具体的な例を交えて丁寧に説明します。
ぜひ最後までお読みください。
筆者プロフィール
【現職】プロダクトマネージャー
【副業】ブログ（月間17万PV）/YouTube/Web・アプリ制作
「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。
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SQLとWHERE句の基本
こちらでは、SQLとWHERE句の基本についてお伝えしていきます。
これらの理解はデータベース操作の基本を把握するために不可欠です。
- SQLとは：概念と基本的な役割
- WHERE句とは：定義と基本的な使用法
SQLとは：概念と基本的な役割
SQL(Structured Query Language)は、データベースの操作ができる言語です。
以下のような、データベースに対するさまざまな操作を可能にします。
- データの取得
- データの挿入
- データの更新
- データの削除
SQLは非常に強力で柔軟性があり、複雑なデータ操作も一つのクエリで表現できることが特徴です。
WHERE句とは：定義と使用場所
WHERE句は、SQLの一部で、データをフィルタリングするために使用されます。
主な使用場所は、以下のとおり。
- 特定の条件を満たすレコードだけを抽出したい：例）特定の地域の顧客情報や特定の価格帯の製品を探すなど
- 特定の条件を満たすレコードの値を更新する：例）特定の従業員の給与や特定の商品の価格を変更するなど
- 特定の条件を満たすレコードを削除する：例）古い日付のログデータや特定の顧客情報を削除するなど
- 特定の条件を満たすレコードを対象に統計的な分析をおこなう：例）特定の地域の売上を集計・特定の期間のユーザー行動を分析するなど
- 特定の条件を満たすかどうかでデータの正確性を検証する：例）全ての製品が価格情報を持っているかや、特定のルールを満たすデータが存在するかを確認
WHERE句を使った構文
WHERE句は以下のような構文となります。
SELECT 列名 FROM テーブル名 WHERE 条件
WHERE句の基本的な使用方法
こちらでは、WHERE句の基本的な使用方法について詳しく説明します。
WHERE句はさまざまなデータ型に対応しているので、ひとつずつ確認が必要です。
- さまざまな演算子とともに使うWHERE句
- 数値データでのWHERE句の使い方
- 文字列データでのWHERE句の使い方
さまざまな演算子とともに使うWHERE句
WHERE句では比較演算子（=, <, >, <=, >=, <>）を使用して条件を指定します。
例はこちら。
SELECT * FROM Employees WHERE Salary > 50000このクエリでは、給料が50000より大きい従業員のレコードをすべて取得します。
数値データでのWHERE句の使い方
数値データに対してWHERE句を使用する場合、直感的に操作することができます。
上記の例のように、特定の数値を基準にレコードをフィルタリングできます。
もしくは以下のようにBETWEEN演算子を使ってフィルタリングも可能です。
SELECT * FROM Employees WHERE Salary BETWEEN 50000 AND 999999;BETWEEN演算子について詳しくはこちらをどうぞ。
文字列データでのWHERE句の使い方
文字列データに対するWHERE句の使用は、数値データとは少し異なります。
以下のように、字列を引用符で囲む必要があります。
SELECT * FROM Employees WHERE FirstName = 'John'このクエリは、FirstNameが’John’であるすべての従業員を選択します。
WHERE句の応用的な使用方法
こちらでは、WHERE句の応用的な使用方法について詳しく説明します。
複数の条件を組み合わせる方法や、特殊な演算子の使用方法を学ぶことで、より複雑なデータ操作が可能になります。
- 複数の条件を組み合わせるANDとOR
- NULL値を扱うIS NULLとIS NOT NULL
- IN, BETWEEN, LIKEなどの特殊な演算子
複数の条件を組み合わせるANDとOR
複数の条件を組み合わせるには、ANDやORを使用します。
ANDは両方の条件が真である場合にレコードを選択し、ORは少なくとも一方の条件が真である場合にレコードを選択します。
SELECT * FROM Employees WHERE Salary > 50000 AND FirstName = 'John'こちらの嶺では、給料が50000以上で、かつ、FirstNameが’John’である従業員を選択します。
NULL値を扱うIS NULLとIS NOT NULL
データベース内のフィールドには、時折NULL値が存在します。
これらのNULL値を特定するには、IS NULLを使用します。
逆に、NULLでないレコードを特定するにはIS NOT NULLを使用します。
SELECT * FROM Employees WHERE MiddleName IS NULLMiddleNameがNULLの従業員をすべて選択します。
IN, BETWEEN, LIKEなどの特殊な演算子
特定の範囲内や特定の値のリストに含まれるレコードを選択するには、INやBETWEENを使用します。
また、特定のパターンに一致するレコードを選択するには、LIKEを使用します。
これらの演算子を組み合わせることで、さまざまな複雑なクエリを作成することができます。
BETWEENについてはこちら。
LIKEについてはこちらをご覧ください。
INについてはこちらです。
WHERE句の使用例
こちらでは、WHERE句の具体的な使用例をいくつか提示します。
これらの例を通じて、WHERE句を使ったデータフィルタリング、更新、削除の具体的な方法を理解することができます。
- WHERE句を使ったデータフィルタリングの例
- WHERE句を使ったデータ更新・削除の例
WHERE句を使ったデータフィルタリングの例
特定の条件を満たす従業員のデータだけを取得したい場合、以下のようにWHERE句を使います。
SELECT * FROM Employees WHERE Salary > 50000 AND Department = 'Sales'給与が50000以上で、かつ、部署が’Sales’である従業員のレコードを取得します。
WHERE句を使ったデータ更新・削除の例
データの更新や削除でもWHERE句は重要です。
こちらは、特定の従業員の給与を更新する場合の例になります。
UPDATE Employees SET Salary = 60000 WHERE EmployeeID = 123以下は、特定の部署の従業員を削除する場合です。
DELETE FROM Employees WHERE Department = 'Sales'WHERE句の注意点とトラブルシューティング
こちらでは、WHERE句の注意点とトラブルシューティングについて説明します。
SQLクエリのパフォーマンスに影響を与える可能性がありますので、これらの点に注意することが重要です。
- WHERE句とパフォーマンス
- WHERE句の一般的なエラーとその解決策
WHERE句とパフォーマンス
WHERE句は効率的なデータベース操作において重要な役割を果たしますが、同時にパフォーマンスに影響を与える可能性もあります。
大量のデータを扱う場合、特にインデックスが適切に使用されていないと、WHERE句は大幅なパフォーマンス低下を引き起こす可能性があります。
したがって、パフォーマンスを考慮しながら適切なインデックスを設計し、適切なWHERE句を構築することが重要です。
WHERE句の一般的なエラーとその解決策
WHERE句の使用中によく見られるエラーの一つは、データ型の不一致です。
例えば、文字列の比較を行う際に数値を使用するとエラーが発生します。
このようなエラーを防ぐためには、使用するデータの型を常に確認し、適切なデータ型の使用が不可欠。
また、NULL値の扱いに注意が必要で、NULL値は他の値と等しくないという特性を持っています。
したがって、NULL値を扱う際にはIS NULLやIS NOT NULLを使用しましょう。
まとめ
当記事でお伝えしたこと。
- SQLとWHERE句の基本的な概念
- WHERE句の使用方法
- WHERE句の使用例
- 使用時の注意点とトラブルシューティング
SQLの理解を深めるためには、実際に手を動かして実践的な経験を積むことが最も重要です。
実際のデータベースを操作して、本記事で学んだ知識を活用してみてください。
さらに、JOIN、GROUP BY、HAVINGなどの他のSQLの機能も学ぶことで、できることの幅も広がります。