(最終更新日:2023年8月)
✔当記事は、次のような疑問を持つ方におすすめです
「docker imageを削除する方法はどうすればいいのだろうか?」
「docker image削除の手順を具体的に知りたい」
「docker image削除の一連の流れを実例と共に確認したい」
✔当記事で学べることは以下の通りです
- docker image削除の基本的な知識
- docker imageを削除する具体的な手順とその高度な使い方
- docker image削除の実際の例
当記事では、docker imageの削除方法の基本から、その高度な用途や応用方法まで、具体例を交えて丁寧に解説しています。
最後まで読んでいただくことで、安心してdocker imageを削除するスキルを身につけられるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
Dockerイメージの取り扱い
ここでは、「Dockerイメージの取り扱い方」について解説します。
- 動作しているイメージの確認方法
- 使用しなくなったイメージの確認方法
動作しているイメージの確認方法
Dockerを使用する上で、最初に知るべきことは現在動作しているイメージをどのように確認するかです。
なぜなら長期間Dockerを使用していると、不要なイメージも増えていってしまうから。
これを確認するにはdocker images
コマンドを使用しましょう。
ローカルのDocker環境に存在する全てのイメージのリストが表示されます。
$ docker images
使用しなくなったイメージの確認方法
使用しなくなった、いわゆるダングリング状態のイメージは、適時削除することでディスクスペースを有効活用できます。
これらのイメージを確認するには、以下のコマンドを使用します。
$ docker images -f "dangling=true"
このコマンドを実行すると、使用されていないダングリング状態のイメージがリスト表示されます。
Dockerイメージの削除:ステップバイステップガイド
ここでは、「Dockerイメージの削除方法」についてステップバイステップで説明します。
- 個々のイメージの削除方法
- 複数のイメージを一度に削除する方法
個々のイメージの削除方法
イメージの削除はdocker rmi [イメージID]
コマンドを使用します。
このイメージIDはdocker images
コマンドで確認できます。
$ docker rmi [イメージID]
イメージIDは、以下のコマンドで出力される、「89ea2f33f502」などのハッシュ値です。
$ docker images -f "dangling=true"
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
<none> <none> 89ea2f33f502 6 months ago 261MB
複数のイメージを一度に削除する方法
複数のイメージを一度に削除する方法について説明します。
まず、使用されていない全てのイメージを削除する方法と、全てのイメージを一括で削除する方法があります。
- 活用していない全イメージの一括削除
- 全イメージの一括削除
活用していない全イメージの一括削除
使用されていないイメージを一括で削除するには、docker image prune
コマンドを使用します。
これにより、ディスクスペースを有効に利用できます。
$ docker image prune
全イメージの一括削除
全てのイメージを一括で削除する場合、次のコマンドを使用します。
$ docker rmi $(docker images -q)
注意:この操作は取り消せませんので、使用する前には十分注意が必要です。
Dockerイメージ削除が上手くいかない時の対策
ここでは、「Dockerイメージの削除がうまくいかない時の対策方法」を提供します。
- 強制的にイメージを削除する方法
- 参照中のコンテナを先に削除する方法
強制的にイメージを削除する方法
場合によっては、イメージが削除できないことがあります。
その場合、docker rmi -f [イメージID]
コマンドを使用すると、強制的にイメージを削除できます。
$ docker rmi -f [イメージID]
参照中のコンテナを先に削除する方法
特定のコンテナがイメージを参照している場合、そのイメージは削除できません。
その場合、先にdocker rm [コンテナID]
コマンドを使用してコンテナを削除し、その後でイメージを削除します。
$ docker rm [コンテナID]
$ docker rmi [イメージID]
コンテナIDは、以下のコマンドで取得可能です。
docker ps -a
まとめ
Dockerイメージの管理は、システムの適切な運用の観点から、とても重要です。
ディスクスペースを無駄に消費することを防ぐためには、定期的に不要なDockerイメージの削除は必須。
ただしDockerイメージを削除する際の注意すべき点も確認しておきましょう。
とくに全イメージの一括削除は取り返しのつかない操作ですので、何が削除されるか確認した上で実行してください。
今後もDockerを効率的かつ安全に使用するために、適切なイメージ管理を心掛けていきましょう。