(最終更新月:2023年11月)
✔以下のような方へ向けて書かれています
「MySQLでnullとはどのように扱うのだろうか?」
「nullの扱い方をより理解したい」
「具体的なMySQL nullの使用例を知りたい」
✔当記事を通じて伝えたいこと
- MySQLにおけるNULLの概念
- NULLの扱い方やその活用方法
- NULLを使ったMySQLの実例
当記事では、NULLの基本概念から、MySQLでのNULLの扱い方、さらにその活用方法まで、実例を交えて具体的に解説します。
最後までぜひお読みいただき、MySQLでNULLの理解を深めましょう
NULL判定についての基本
こちらでは、NULLの判定方法と、よくある誤解について解説します。
正確なNULL判定をおこなうことで、データベース操作のミスを避けられます。
- NULLと等価判定の誤解
- NULL値判定の結果
- NULLと空值の違い
NULLと等価判定の誤解
MySQLにおけるNULLの判定では、「= NULL」などという等価演算子で判定はできません。
なぜならMySQLではNULLはほかのどんな値とも等しくないからです。
「= NULL」などという方法では、正確な結果を得られません。
NULL値判定の結果
正確なNULL値の判定は、IS NULL
やIS NOT NULL
といった特殊な演算子を使用する必要があります。
「= NULL」というクエリを発行した場合、どのレコードも一致しないという結果が返ってしまうからです。
SELECT * FROM table_name WHERE column_name IS NULL;
NULLと空值の違い
NULLと空の文字列やゼロは、異なる概念です。
空の文字列やゼロは、値が存在するが内容がないものを指します。
一方、NULLは、値そのものが存在しないことを示します。
NULLを活用するための方法
こちらでは、実際にNULL値を操作するための具体的な方法を解説していきます。
これにより、NULLを含むレコードの取り扱いが容易になるでしょう。
- IS NULLの使用
- NULLセーフ等価演算子の利用
- IS NULLとの比較結果
IS NULLの使用
IS NULL
は、カラムの値がNULLであるレコードを検索するための条件として使用されます。
SELECT * FROM table_name WHERE column_name IS NULL;
上記のSQL文は、column_name
カラムの値がNULLであるすべてのレコードを取得します。
NULLセーフ等価演算子の利用
MySQLには、NULLセーフの等価演算子<=>
が提供されています。
これを使用すると、NULL値との比較も可能です。
SELECT * FROM table_name WHERE column_name <=> NULL;
このクエリは、column_name
がNULLのレコードを正確に取得できます。
IS NULLとの比較結果
IS NULL
とNULLセーフの等価演算子<=>
の大きな違いは、以下のとおり。
- 特定のカラムのNULLを検査するためのもの
- 後者が等価性を確認するものである
つまり、<=>
はNULL同士を等しいと判断するのに対し、IS NULL
はカラムがNULLかどうかを確認します。
NULLを取り扱うIFNULL関数
IFNULL
関数は、最初の引数がNULLの場合に第二の引数の値を返す関数です。
これにより、NULL値を他の値に変換する操作が簡単にできます。
SELECT IFNULL(column_name, 'Default Value') FROM table_name;
上記のSQL文は、column_name
がNULLの場合にDefault Value
を表示します。
IS NULLとIS NOT NULLの解説
こちらでは、IS NULL
とIS NOT NULL
の具体的な使用法とその意味について詳しく解説します。
IS NULL
の活用方法IS NOT NULL
の活用方法
IS NULLの活用方法
IS NULL
は、特定のカラムの値がNULLであるかどうかを判定するための条件式です。
以下のように利用します。
SELECT * FROM table_name WHERE column_name IS NULL;
IS NOT NULLの活用方法
逆に、カラムの値がNULLでないレコードを検索したい場合は、IS NOT NULL
を使用します。
SELECT * FROM table_name WHERE column_name IS NOT NULL;
まとめ
当記事では、MySQLでのNULLの取り扱い方について学習してきました。
- NULL値は他の値とは異なるため、通常の比較演算子では期待する結果が得られないことを常に意識
IS NULL
やIS NOT NULL
、NULLセーフの等価演算子<=>
を利用して正確な判定をおこなう- NULLを適切に利用することで、データが存在しない状態を明確に表現できるので、データの整合性を保つのに役立つ
ほかのプログラミング言語と扱い方が異なるので、MySQLにおいては注意が必要です。
手を動かしながら違いを理解して、正しいコマンドを書けるようにしてください。