【Apache】.htaccessとは?その基本から書き方まで

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(最終更新月:2023年9月)

✔当記事は以下のような疑問をお持ちの方向けです

「Apache htaccessって具体的に何ができるのだろうか?」

「Apache htaccessの設定方法を知りたい」

「Apache htaccessの設定例を見てみたい」

✔当記事でお伝えする内容は以下のとおりです

  • Apache htaccessの基本的な機能
  • Apache htaccessの設定方法とその応用
  • Apache htaccessの具体的な設定例

当記事では、Apache htaccessの機能の紹介から始め、その設定方法、そして応用例まで、順を追ってわかりやすく解説します。

最後までお読みいただければ、Apache htaccessについて深く理解できることでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

筆者プロフィール

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「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

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.htaccessを理解するための前提知識

.htaccessを理解するために、前提となる基礎知識を見ていきましょう。

基礎を理解のうえ、書き方などの具体的な内容に進みます。

  • .htaccessの基本
  • .htaccessとconfファイルの違い
  • .htaccessの活用事例

.htaccessの基本

.htaccessは、Apacheサーバーのディレクトリレベルでの設定をおこなうためのファイルです。

このファイルを使用することで、サイトの動作やセキュリティ、リダイレクトの設定などをおこなえます。

注意点としては、リクエストごとに読み込まれ、解析されること。

多くのリクエストが発生するサイトではパフォーマンスに影響が出る可能性があります。

対して、/etc/apache2以下にあるconfファイルは、システム全体のApache設定・特定のモジュールや仮想ホストに関する設定など、広範囲の設定を記述するものです。

適用したい場面により、使い分けましょう。

.htaccessとconfファイルの違い

Apacheにおける.htaccessとconfファイルでは、配置と適用範囲が異なります。

  • .htaccess
    ディレクトリごとに配置される設定ファイルです。
    そのディレクトリとそのサブディレクトリにのみ適用される設定を記述します。
  • /etc/apache2以下のconfファイル
    システム全体のApache設定や、特定のモジュールや仮想ホストに関する設定など、より広い範囲の設定を記述します。主にapache2.conf (または httpd.conf), sites-available ディレクトリ内の仮想ホスト設定, mods-available ディレクトリ内のモジュール設定などがあります。

パフォーマンスも以下のように違います。

  • .htaccess
    リクエストごとに読み込まれ、解析されます。これにより、多くのリクエストが発生するサイトではパフォーマンスに影響が出る可能性があります。
  • /etc/apache2以下のconfファイル
    Apacheの起動時に一度だけ読み込まれます。そのため、パフォーマンスに対する影響は少ないです。

権限は以下のようになっています。

  • .htaccess
    ウェブマスターやユーザーが自身のディレクトリに関する設定を変更する場合に使用されることが多いです。システムの管理者がAllowOverrideディレクティブを使用して、どのような設定が.htaccessで変更できるかを制限できます。
  • /etc/apache2以下のconfファイル:
    システムの管理者またはrootユーザーが変更することが多いです。

柔軟性も以下のようになります。

  • .htaccess
    管理者の介入なく、ウェブマスターやユーザーが自身のディレクトリに関する設定を動的に変更できます。
  • /etc/apache2以下のconfファイル
    一般的にはApacheの再起動やリロードが必要になる設定が多いです。

結論として、.htaccessはユーザーレベルでの柔軟な設定変更を可能にしますが、パフォーマンスへの影響が考慮されるべきです。

一方、/etc/apache2以下のconfファイルはシステム全体の設定や安定性、パフォーマンスを優先する場合に使用されます。

.htaccessの活用事例

例として、特定のIPアドレスからのアクセスを制限したり、URLのリダイレクトを設定したりが可能。

また、以下のコードは、特定のIPアドレス(123.45.67.89)からのアクセスを禁止する例です。

Order Allow,Deny
Deny from 123.45.67.89
Allow from all

詳しくはこちらです。

.htaccessファイルの利用シチュエーション

.haccessファイルを使用すべきシチュエーションを見ていきましょう。

正しく理解して、設定ファイル(confファイル)と上手く使い分ける必要があります。

  • いつ.htaccessファイルを使用すべきか
  • 構成ファイルと.htaccessファイルの違い

いつ.htaccessファイルを使用すべきか

.htaccessファイルは、サーバー全体の設定を変更せず、特定のディレクトリやサブドメインに特有の設定を適用したい場合に使用します。

構成ファイルと.htaccessファイルの違い

Apacheの主要な設定は、httpd.confやapache2.confなどの構成ファイルでおこないます

しかし.htaccessは、特定のディレクトリにのみ適用される設定をおこなうファイルです。

.htaccess設定の適用とマージの理解

.htaccess設定の適用とマージについてご覧いただきます。

  • ディレクティブの適用
  • .htaccessとメイン設定ファイルのマージ手法

ディレクティブの適用

ディレクティブは、.htaccessファイル内で指定された命令です。

リダイレクトやエラーページのカスタマイズなど、多岐にわたる設定が可能となります。

# ディレクトリの一覧表示を無効にする
Options -Indexes

# 特定のIPからのアクセスを拒否する
Order allow,deny
Allow from all
Deny from 192.168.0.1

# カスタムエラーページの指定
ErrorDocument 404 /custom_404.html

.htaccessとメイン設定ファイルのマージ手法

.htaccessファイルの設定は、Apacheのメイン設定ファイルとマージされます。

これにより、メイン設定ファイルの設定を上書きすることなく、特定のディレクトリにのみ特有の設定を適用できます。

/etc/apache2/apache2.conf (メイン設定ファイル)の例

<Directory /var/www/html>
    Options +Indexes
    AllowOverride All
</Directory>

/var/www/html/specific_directory/.htaccessの例

Options -Indexes

.htaccess応用事例

.htaccessを応用して使う例をご覧いただきます。

基本を理解した方は、目を通しておくと良いでしょう。

  • 認証の実装
  • CGIとSSIの管理

認証の実装

.htaccessを使用して、特定のディレクトリやページへのアクセスを制限する認証を実装できます。

これには、AuthTypeAuthUserFileなどのディレクティブを使用します。

AuthType Basic
AuthName "Restricted Area"
AuthUserFile /path/to/.htpasswd
Require valid-user

CGIとSSIの管理

Common Gateway Interface (CGI) や Server Side Includes (SSI) は、.htaccessを使用して管理できます。

これにより、動的なコンテンツの提供やサーバー側でのページの組み立てが可能となります。

CGI管理における.htaccessの例

Options +ExecCGI
AddHandler cgi-script .cgi .pl

SSI管理における.htaccessの例

Options +Includes
AddType text/html .shtml
AddOutputFilter INCLUDES .shtml

.htaccessの作成とアップロードステップ

.haccessを作成し、アップロードする方法を具体的にご覧いただきます。

実践向きの内容です。

  • .htaccessの作成方式
  • .htaccessのアップロード方法

.htaccessの作成方式

テキストエディタを使用して、.htaccessファイルを作成。

作成後、必要なディレクティブや設定を追加して保存します。

.htaccessのアップロード方法

FTPやSSHを使用して、作成した.htaccessファイルをサーバーの適切なディレクトリにアップロード

アップロード後、ブラウザからアクセスして設定が正しく適用されているかを確認しましょう。

.htaccessの設定の影響範囲と優先度

.htaccessの設定についてより詳しくご覧いただきます。

正しく理解して、より正確に設定できるようにしましょう。

  • .htaccessの適用範囲
  • 複数の.htaccessが存在する場合の優先順位

.htaccessの適用範囲

.htaccessファイルの設定の適用範囲は以下のとおり。

  • そのファイルが配置されているディレクトリ
  • その下のサブディレクトリ

複数の.htaccessが存在する場合の優先順位

複数のディレクトリに.htaccessファイルが存在する場合、最も近いディレクトリの.htaccessファイルの設定が優先されます。

設定がうまく読み込まれないときは、この優先順位に気をつけてみましょう。

まとめ

当記事では、Apache htaccessについて解説してきました。

  • .htaccessは、Apacheサーバーの強力なツールとして、多くのウェブマスターや開発者に利用されている
  • 正確な設定により、サイトのセキュリティを強化したり、ユーザーエクスペリエンスを向上させたりが可能

しかし、.htaccessの設定には注意が必要です。

誤った設定をおこなうと、サイトが正常に動作しなくなる可能性があります。

変更を加える前には必ずバックアップを取るようにし、変更後は動作確認を徹底的におこないましょう。

当記事を参考に、.htaccessの設定を適切に行い、ウェブサイトの運営をより効果的におこなってください。

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