【Django】allauthのadapterをカスタマイズする方法

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(最終更新月:2021年12月)

django-allauthのadapterについて知りたい!」という方へ、ACCOUNT_ADAPTERの基本を解説します

当記事を通じて、

  • adapterでできること
  • adapterの書き方
  • adapterのカスタマイズ 実例

について紹介していきます

公式ドキュメントでは、ACCOUNT_ADAPTERについて、自身で作成したアダプタクラスを使い、デフォルトで決められている動作に変更を加えることができる、と書いてあります

まずはデフォルトのアダプタ「DefaultAccountAdapterで何ができるか」を見ていきます!

運営者プロフィール

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現在はIT企業のプロダクトマネージャーとして、個人向け/社内向けシステムなど、複数のシステム開発・運営に携わっています。

Webサイト構築やECサイトの開発経験に加えて、PythonなどのプログラミングやSalesforceなどのクラウドアプリケーションに関する幅広い知識・経験を活かして「プログラミング初心者がスムーズに学べるサイト」を目指しています。

Githubでは、趣味で作成したアプリなどを公開しています。

https://github.com/Yulikepython/

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何ができるのか?

DefaultAccountAdapterで用意されているメソッドの中で代表的なものは下記の通りです

  • ログイン後のリダイレクト先の変更
  • ログアウト後のリダイレクト先の変更
  • Eメール確認後のリダイレクト先変更
  • 新規登録後のリダイレクト先変更

get_login_redirect_url(self, request)

ログイン後のリダイレクト先を指定するメソッドです

def get_login_redirect_url(self, request):
    """
    Returns the default URL to redirect to after logging in.  Note
    that URLs passed explicitly (e.g. by passing along a `next`
    GET parameter) take precedence over the value returned here.
    """
    assert request.user.is_authenticated
    url = getattr(settings, "LOGIN_REDIRECT_URLNAME", None)
    if url:
        warnings.warn(
            "LOGIN_REDIRECT_URLNAME is deprecated, simply"
            " use LOGIN_REDIRECT_URL with a URL name",
            DeprecationWarning,
        )
    else:
        url = settings.LOGIN_REDIRECT_URL
    return resolve_url(url)

ソースコードから抜粋)

get_logout_redirect_url (self, request)

ログアウト後のリダイレクト先を指定するメソッドです

def get_logout_redirect_url(self, request):
    """
    Returns the URL to redirect to after the user logs out. Note that
    this method is also invoked if you attempt to log out while no users
    is logged in. Therefore, request.user is not guaranteed to be an
    authenticated user.
    """
    return resolve_url(app_settings.LOGOUT_REDIRECT_URL)

ソースコードから抜粋)

get_email_confirmation_redirect_url (self, request)

メールアドレスの確認後のリダイレクト先を指定するメソッドです

def get_email_confirmation_redirect_url(self, request):
    """
    The URL to return to after successful e-mail confirmation.
    """
    if request.user.is_authenticated:
        if app_settings.EMAIL_CONFIRMATION_AUTHENTICATED_REDIRECT_URL:
            return app_settings.EMAIL_CONFIRMATION_AUTHENTICATED_REDIRECT_URL
        else:
            return self.get_login_redirect_url(request)
    else:
        return app_settings.EMAIL_CONFIRMATION_ANONYMOUS_REDIRECT_URL

ソースコードから抜粋)

get_signup_redirect_url (self, request)

新規登録完了後のリダイレクト先を指定するメソッドです

def get_signup_redirect_url(self, request):
    return resolve_url(app_settings.SIGNUP_REDIRECT_URL)

ソースコードから抜粋)

次章で、カスタマイズ方法を見ていきます

アダプタをカスタマイズする

まずは、下記の通りファイルを作成します

accounts > adapter.py

adapter.pyに記述をしていきます

from allauth.account.adapter import DefaultAccountAdapter

class MyNippoAdapter(DefaultAccountAdapter):
    def get_login_redirect_url(self, request):
        return #リダイレクトしたいURL

(get_login_redirect_urlの例)

記述が終わりましたら、settings.pyで下記を追記します

ACCOUNT_ADAPTER = "accounts.adapter.MyNippoAdapter"

次章、実例を紹介します

日報アプリで使ってみよう!達成すること

現在開発中の日報アプリには、ユーザークラスと拡張クラスである「Profile」クラスが存在します

ユーザー登録をした直後は、Profileクラスはまだ作られていません

ログイン時に、Profileの有無によりリダイレクト先を変更していきます

【実例】ログイン先のREDIRECT_URLを変更する

ユーザーがプロフィールを持っている場合は、そのまま一覧ページへ進みます

持っていない場合は、プロフィール作成ページへ飛びます

【adpter.py】

from allauth.account.adapter import DefaultAccountAdapter
from django.urls import reverse_lazy

class MyNippoAdapter(DefaultAccountAdapter):
    def get_login_redirect_url(self, request):
        resolved_url = super().get_login_redirect_url(request)
        user_obj = request.user
        profile_obj = user_obj.profile
        if user_obj.email == profile_obj.username:
            resolved_url = reverse_lazy("profile-update", kwargs={"pk":profile_obj.pk})
        return resolved_url

settings.pyの「ACCOUNT_ADAPTER」へ作成したクラスを格納して完了

細かい解説は省きますが、参考になれば幸いです

おわりに

アダプタのカスタマイズは、

  • アダプタを継承したクラスでメソッドの上書き
  • settings.py「ACCOUNT_ADAPTER」へ格納

という2ステップで完了します

覚えておくと、色々な場面で柔軟に対応できますので便利です!

さて、次回はユーザーやプロフィールクラスなどについてのテストプログラムについて実際のコードを紹介していきます

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