【超便利】treeコマンドのインストール方法から使い方まで徹底解説

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(最終更新月:2023年5月)

✔このような方へ向けて書かれた記事となります

「treeコマンドのインストール方法が知りたい」

「treeコマンドでは何ができるのだろうか?」

「treeコマンドを応用した使い方の実例が見たい」

✔当記事を通じてお伝えすること

  • treeコマンドとは?
  • treeコマンドの使い方やオプション一覧
  • treeコマンドの実例

当記事では、treeコマンドについての基本はもちろん、その応用した使い方まで実例付きで解説しています

ぜひ最後までご覧ください。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間20万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。現在はプロダクトマネージャーとして、さまざまな関係者の間に入り奮闘してます。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

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treeコマンドにおける基礎知識

treeコマンドの基礎知識について見ていきましょう。

応用した使い方を知る前に、必ず目を通しておきたい内容です。

  • treeコマンドの概要
  • treeコマンドの構成
  • カレントディレクトリのファイル構造を表示する
  • 指定したディレクトリのファイル構造を表示する
  • 隠しファイルも表示する方法

treeコマンドの概要

treeコマンドは、ディレクトリとファイルの階層構造を木構造(ツリー)で表示するコマンドラインツールです。

プロジェクトのフォルダ構成を一目で把握したり、不要なファイルやフォルダを見つけるのに役立ちます。

例えば、開発プロジェクトでさまざまなファイルやフォルダが混在している際に、どのような構成になっているのかを簡単に確認できます。

treeコマンドの構成

treeコマンドの基本的な構成は以下のようになります。

tree [オプション] [ディレクトリ]

例えば、特定のディレクトリを指定せずにtreeコマンドを実行すると、カレントディレクトリのツリー構造が表示されます。

カレントディレクトリのファイル構造を表示する

以下のコマンドを実行すると、カレントディレクトリのファイル構造を表示できます。

tree

実行結果は、ディレクトリやファイルが階層構造で表示されます。例えば、以下のような出力が得られます。

.
├── dir1
│   ├── file1.txt
│   └── file2.txt
├── dir2
│   ├── file3.txt
│   └── subdir1
│       └── file4.txt
└── file5.txt

指定したディレクトリのファイル構造を表示する

 treeコマンドにディレクトリを指定することで、そのディレクトリのファイル構造を表示できます。

例えば以下は、「/home/yulikepython/documents」ディレクトリのファイル構造をを表示する方法です。

 tree /home/yulikepython/documents

隠しファイルも表示する方法

隠しファイルを表示するには、`-a`オプションを使用しなければなりません。

なぜなら通常は、treeコマンドは隠しファイル(ファイル名がドット(.)で始まるファイル)を表示しないからです。

tree -a

treeコマンドのインストール方法

treeコマンドのインストール方法を見ていきましょう。

その方法はOSにより異なります。

  • Windowsでのインストール方法
  • macOSでのインストール方法
  • Linuxでのインストール方法

Windowsでのインストール方法

Windowsにはデフォルトでtreeコマンドがインストールされています。

コマンドプロンプトを開いて「tree」と入力し、Enterキーを押すことで使用できます。

macOSでのインストール方法

macOSでは、Homebrewというパッケージマネージャーを使ってtreeコマンドをインストールします。

もしHomebrewがインストールされていない場合は、公式サイト(https://brew.sh/)の手順に従ってインストールしてください。

その後、以下のコマンドを実行してtreeコマンドをインストールします。

brew install tree

Linuxでのインストール方法

 Linuxでは、ディストリビューションによってインストール方法が異なります

以下は、主要なディストリビューションでのインストール方法です。

Ubuntu / Debian系

sudo apt update
sudo apt install tree

Fedora

sudo dnf install tree

CentOS / RHEL:

sudo yum install tree

treeコマンドのオプション一覧

treeコマンドのオプションにはさまざまなものがあります。

その説明や具体例までまとめましたので、ご覧ください。

オプション名説明実例
-a隠しファイルも表示するtree -a
-dディレクトリのみ表示するtree -d
-hファイルサイズを表示するtree -h
-Dファイルの最終更新日時を表示するtree -D
-o出力結果をファイルに保存するtree -o output.txt
-P指定した拡張子のファイルを表示するtree -P ‘*.txt’
-L指定した階層までの表示を制限するtree -L 2
-I指定したパターンのファイルを無視するtree -I ‘*.txt’
-Fファイルやディレクトリに種類を示す記号を付けて表示するtree -F
-r表示結果を逆順にソートするtree -r
-n表示結果を名前順にソートするtree -n
-t表示結果を最終更新日時順にソートするtree -t
-uファイルの所有者を表示するtree -u
-gファイルのグループを表示するtree -g
-pファイルのパーミッションを表示するtree -p
-Cファイルの種類に応じて色付けを行うtree -C
-lシンボリックリンクのリンク先を表示するtree -l

treeコマンドのオプション使用例

treeコマンドのオプション使用例を具体的に見ていきましょう。

実際のコマンドを見たほうが、よりイメージが湧きやすいです。

  • ディレクトリのみ表示するオプション
  • ファイルサイズを表示するオプション
  • ファイルの最終更新日時を表示するオプション
  • 出力結果をファイルに保存するオプション
  • ファイルの拡張子ごとにフィルタリングするオプション
  • レベル制限を設定するオプション
  • 特定のファイル・ディレクトリを表示しない

ディレクトリのみ表示するオプション

ファイルを表示せず、ディレクトリのみを表示するには、`-d`オプションを使用します。        

tree -d

ファイルサイズを表示するオプション

ファイルサイズを表示するには、`-h`オプションを使用します。

ファイルサイズは、適切な単位(B, K, M, Gなど)で表示されます。

 tree -h

ファイルの最終更新日時を表示するオプション

ファイルの最終更新日時を表示するには、`-D`オプションを使用します。

tree -D

出力結果をファイルに保存するオプション

treeコマンドの出力結果をファイルに保存するには、`-o`オプションに続けてファイル名を指定します。

tree -o output.txt

上記のコマンドを実行すると、ツリー構造の出力が「output.txt」というファイルに保存されます。

ファイルの拡張子ごとにフィルタリングするオプション

特定の拡張子を持つファイルのみを表示するには、`-P`オプションを使用し、引数にパターン(拡張子)を指定します。

例えば、以下のコマンドは、`.txt`ファイルのみを表示します。

tree -P '*.txt'

レベル制限を設定するオプション

ツリー構造の表示を特定の階層までに制限するには、`-L`オプションを使用し、引数に制限したい階層数を指定します。

例えば、以下のコマンドは、ツリー構造を2階層まで表示します。

 tree -L 2

特定のファイル・ディレクトリを表示しない

-I(大文字のアイ)オプションを使えば、特定のディレクトリを表示しないようにできます。

node_modulesなどサイズの大きなファイルに使うと有効です。

tree -I node_modules

実践編:treeコマンドを活用するシーン

treeコマンドを実践で活用する場面について見ていきます。

いろいろな場面で使えるのがわかるでしょう。

  • プロジェクトのフォルダ構成を確認する
  • 不要なファイルやフォルダを見つける
  • バックアップ時のフォルダ構成を把握する
  • ディレクトリ構造をドキュメントに記載する

プロジェクトのフォルダ構成を確認する

開発プロジェクトで、フォルダ構成を把握するためにtreeコマンドを活用できます。

プロジェクトのルートディレクトリでtreeコマンドを実行することで、全体の構成を一目で確認できます。

不要なファイルやフォルダを見つける

treeコマンドを使用して、ディレクトリ内のファイルやフォルダの構成を確認し、不要なファイルやフォルダを見つけられます

例えばバックアップファイルや古いバージョンのファイルが存在している場合に、これらを特定して削除できます。

バックアップ時のフォルダ構成を把握する

treeコマンドを使用して、バックアップ対象のフォルダ構成を把握し、バックアップ時にどのファイルやフォルダが含まれているかを確認できます。

これにより、バックアップの整合性や正確性を確認することができます。

ディレクトリ構成を共有する

treeコマンドを使って出力されたディレクトリ構成は、ほかの開発者やチームメンバーと共有する際に役立ちます

特に、リモートでの作業が多い場合や新しいメンバーがプロジェクトに参加した際に、プロジェクトのフォルダ構成を簡単に共有することができます。

treeコマンドの代替ツール紹介

treeコマンドに替えられるツールについても見ていきましょう。

  • グラフィカルなツールの紹介
  • 他のコマンドラインツールの紹介

グラフィカルなツールの紹介

コマンドラインツールでなく、グラフィカルなインターフェースでディレクトリ構造を表示するツールもあります。

以下は、主要なグラフィカルなツールの例です。

  • QDirStat (Linux, Windows)
  • WinDirStat (Windows)
  • Disk Inventory X (macOS)

QDirStat (Linux, Windows)

QDirStat は、ディレクトリ構造をツリーマップ形式で表示できます。

ファイルサイズや最終更新日時などの詳細情報も確認できます。

公式サイト:https://github.com/shundhammer/qdirstat

WinDirStat (Windows)

 WinDirStatは、Windows向けのディレクトリ統計ビューアで、QDirStatのWindows版です。

ディレクトリ構造をツリーマップ形式で表示し、容量やファイル数などの情報も提供します。

公式サイト:https://windirstat.net/

Disk Inventory X (macOS)

Disk Inventory Xは、macOS向けのディスク使用状況ビューアで、ディレクトリ構造をツリーマップ形式で表示します。

公式サイト:http://www.derlien.com/

他のコマンドラインツールの紹介

treeコマンド以外にも、コマンドラインでディレクトリ構造を表示するツールがいくつか存在します。

以下は、主要なコマンドラインツールの例です。

  • exa (Linux, macOS)
  • Ncdu (Linux, macOS)

exa (Linux, macOS)

exaは、lsコマンドの代替として開発されたツールで、ディレクトリ構造をツリー形式で表示できます。オプションを組み合わせることで、さまざまな情報を表示できます。

公式サイト:https://the.exa.website/

Ncdu (Linux, macOS)

Ncduは、ディスク使用状況を分析するためのコマンドラインツールです。ディレクトリ構造を表示し、ファイルサイズや削除などの操作も可能です。

公式サイト:https://dev.yorhel.nl/ncdu

まとめ

当記事でお伝えしたことは以下のとおり。

  • treeコマンドのインストール方法
  • 基本的な使い方
  • オプション一覧
  • 活用シーン

ディレクトリやファイルの階層構造を一目で把握できるtreeコマンドは、プロジェクトの整理や共有に大変便利です。

今後もtreeコマンドを活用して、効率的なファイル管理をおこないましょう。

さまざまなオプションを組み合わせることで、さらに詳細な情報を取得できるので、適切なオプションを使い分けることも重要です。

今回紹介した内容を参考に、ぜひtreeコマンドを使いこなしてください。

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