(最終更新月:2023年11月)
✔以下のような方に向けて書かれています
「MySQLのtinyintとは何なのだろう?」
「MySQLでtinyintの設定方法を学びたい」
「MySQLのtinyintを使用した実例を探している」
✔当記事を通してわかること
- mysql tinyintの概要
- mysql tinyintの設定方法やその利用法
- mysql tinyintを用いた具体的な実例
当記事では、mysql tinyintの基本からその設定の仕方、詳細なオプションを活用した使い方まで、具体的な事例をもとに詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
tinyintの基本理解
こちらでは、tinyintの基本的な理解を深めるための情報を提供します。
tinyintの正確な理解は、データベースの効率的な運用とデータ整合性の確保に役立つでしょう。
- コンピュータでの整数の扱い
- tinyintとビット数の関係性
コンピュータでの整数の扱い
コンピュータにおいて、データはバイナリ形式、つまり0と1のみで表現されます。
覚えておきたいのは以下の2点。
- これらの0と1を、ビットと呼ぶ
- 8ビット集まると、1バイトになる
整数もこの単位で管理されます。
例えば2ビットで表せる数字は以下の4つです。
00
01
10
11
それぞれ10進数に置き換えると、0から3までの整数を表します。
tinyintとビット数の関係性
MySQLのtinyint型は、8ビット(1バイト)のデータ型です。
11111111
この8ビットで、-128から127までの整数、または0から255までの整数(UNSIGNED)を表現できます。
1バイトデータ型: tinyintの特性
tinyint型は、ほかのデータ型と比べても、その特性と活用方法に独特のポイントがあります。
これらの特性を理解することで、最適なデータ型を選択する手助けとなるはずです。
- データ処理の単位:バイトについて
- 真偽値の管理:tinyintの特異性
- int(1)とtinyint:二つの差異
データ処理の単位:バイトについて
tinyintは、非常にコンパクトなデータ型と言えます。
なぜならコンピューターが扱うビット数のうち、1バイト(8ビット)のみ保存できる型だからです。
バイトは、コンピュータの基本的なデータ処理の単位。
1バイトは8ビットとして、特定のデータや情報を一まとめにして扱います。
真偽値の管理:tinyintの特異性
MySQLでは、tinyint(1)が真偽値としての役割を果たします。
なぜならMySQLには、専用のBooleanデータ型が存在しないからです。
CREATE TABLE users (
id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
is_active TINYINT(1) NOT NULL DEFAULT 0
);
ここで、is_active
は活動中のユーザーを示すフラグとして使用できます。
int(1)とtinyint:二つの差異
int(1)
とtinyint
は異なる概念です。
int(1)
は、表示幅が1のint型を意味し、tinyint
は1バイトの整数型を意味します。
表示幅が1とは、表示されるのが1桁なだけ。
実際に保存できるデータは「-2147483648」から「2147483647」まであるのです。
int(1) が表示幅を指し、tinyint が実際のデータ型であるという点を理解することが重要です。
tinyint(1)について詳しく解説
tinyint(1)の理解は、MySQLのデータベース設計において重要です。
真偽値としての利用方法や、その背景にある仕組みを理解することで、効果的なデータ管理が可能となります。
- Boolean型の理解:真偽値の詳細
- int上での真偽値の操作
Boolean型の理解:真偽値の詳細
Booleanは、真(True)や偽(False)の2つの値を持つデータ型です。
多くのプログラミング言語にはこのデータ型が存在しますが、MySQLには直接的なBoolean型が存在しません。
tinyint(1)が代替として利用されることが多いです。
int上での真偽値の操作
tinyint(1)を真偽値として利用する際、1は真、0は偽として扱われます。
この特性を利用し、次のような操作が可能です。
UPDATE users SET is_active = NOT is_active WHERE id = 1;
このSQL文は、指定したユーザーのis_active
の値を反転させます。
MySQLでの整数型:それは常にintではない
MySQLでは、データの大きさや性質に応じて、さまざまな整数型が提供されています。
これらの整数型の違いや特性を理解することで、データを効率的に管理できます。
- MySQLにおける整数型のデータ型一覧
- 符号なし整数(UNSIGNED)について
- MySQL特有のZEROFILL機能
- データ型最大表示幅の特性
MySQLにおける整数型のデータ型一覧
MySQLでは以下の整数型が提供されています。
- TINYINT: 1バイト
- SMALLINT: 2バイト
- MEDIUMINT: 3バイト
- INT: 4バイト
- BIGINT: 8バイト
各データ型は、そのバイト数に応じて表現できる整数の範囲が異なります。
符号なし整数(UNSIGNED)について
MySQLの整数型はデフォルトで符号付きですが、UNSIGNED
属性を使うことで符号なし整数として定義も可能です。
符号なし整数は、負の値を取れません。
そのため、そのデータ型の最大値が2倍になります。
CREATE TABLE items (
id INT UNSIGNED AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
price MEDIUMINT UNSIGNED NOT NULL
);
上記のSQLでは、id
とprice
は共に負の値を取れないと定義されています。
MySQL特有のZEROFILL機能
ZEROFILLは、定義された幅に満たない場合に、値の左側を0で埋める機能のこと。
これは、特定の表示形式を持つデータの保存に便利です。
CREATE TABLE orders (
order_number INT(5) ZEROFILL NOT NULL
);
このテーブルで、order_number
に45
という値を保存すると、00045
として保存されます。
データ型最大表示幅の特性
MySQLの整数型の定義時には、最大表示幅を指定できますが、これはストレージのサイズや範囲には影響しません。
例えば、INT(3)
は最大3桁の数字を表示することを意味しますが、実際の範囲はINT
の範囲である-2147483648から2147483647までです。
CREATE TABLE demo (
sample_value INT(3)
);
このテーブルでは、sample_value
は3桁の数字として表示されますが、INTの全範囲の値を保存できます。
まとめ
当記事では、MySQLのtinyintデータ型について学習してきました。
適切なデータ型を選択することは、データベースの性能やデータの整合性を保つために非常に重要です。
この情報が、MySQLの初心者にとって有益であることを願っています。