(最終更新月:2023年6月)
✔以下の疑問をお持ちの方へ向けた記事です
「SQLとは何で、基本的な概念を学びたい」
「SQLの基本的な操作を理解したい」
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✔この記事を読むことで得られる知識
- SQLの基本的な概念の理解
- SQLの基本的な操作方法
- SQLを用いた具体的な使用例
この記事では、SQLの基本的な概念から実践的な使い方まで、初心者にもわかりやすく実例付きで解説します。
初めてSQLを学ぶ方でも安心して学べる内容となっています。
ぜひ最後までお読みください。
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データベースとSQLの概要
こちらでは、データベースとSQLについてお伝えしていきます。
データベースとSQLについて知ることは、データ操作の基本となります。
- データベースとは?
- SQLとは?
データベースとは?
データベースは、情報を組織化し、管理し、アクセスを容易にするためのシステムです。
それらは関連性を持ったデータの集合体で、効率的な検索と更新を可能にします。
例えば、会社の顧客データベースでは以下のようなデータが保存されるのが一般的です。
- 顧客の名前
- 連絡先情報
- 購入履歴
SQLとは?
SQL(Structured Query Language)は、データベースから情報を取得したり、データベースに情報を追加、更新、削除したりするための言語です。
広く利用されている標準的なデータベース言語で、Oracle, MySQL, PostgreSQLなど多くのデータベースシステムがSQLをサポートしています。
SQLの三つのカテゴリ:DDL, DML, DCL
次に、SQLの主なカテゴリであるDDL、DML、DCLについて詳しく説明します。
これらのカテゴリを理解することで、どのような操作をSQLで行えるのかが明確になります。
- DDL(データ定義言語)の概要
- DML(データ操作言語)の概要
- DCL(データ制御言語)の概要
DDL(データ定義言語)の概要
DDL(Data Definition Language)は、データベースの構造を定義するためのSQL。
以下のようなものが例です。
- テーブルの作成(CREATE)
- 変更(ALTER)
- 削除(DROP)
例えば、新しいテーブルを作成するときや、既存のテーブルの構造を変更するときにDDLを使用します。
DML(データ操作言語)の概要
DML(Data Manipulation Language)は、データを操作するためのSQLの一部です。
データ操作は以下のようなものが含まれます。
- データの選択(SELECT)
- 追加(INSERT)
- 更新(UPDATE)
- 削除(DELETE)
DMLはSQLの最も頻繁に使用される部分で、日々のデータベース操作の大部分を占めています。
DCL(データ制御言語)の概要
DCL(Data Control Language)は、データベースのセキュリティと完全性を管理するためのSQLの一部です。
例としては以下のようなものが含まれます。
- 権限の付与(GRANT)
- 権限の取り消し(REVOKE)
- トランザクションの制御(COMMIT, ROLLBACK)
特定のユーザーにテーブルへのアクセス権を与えたり、取り消したりするときにDCLが使用されます。
SQLの基本的なコマンド
ここでは、SQLの基本的なコマンドについて詳しく説明します。
これらのコマンドを使いこなすことで、データの抽出や追加、更新、削除が容易になります。
- SELECT文:データの抽出
- INSERT文:データの追加
- UPDATE文:データの更新
- DELETE文:データの削除
SELECT文:データの抽出
SELECT文は、データベースから必要なデータを抽出するためのコマンドです。
SELECT 項目名 FROM テーブル名 WHERE 条件;
条件に合致する項目をテーブルから選び出ぶコマンド。
例えば、顧客テーブルから特定の顧客の情報を抽出するときなどに使われます。
INSERT文:データの追加
INSERT文は、新しいデータをデータベースに追加するためのコマンドです。
INSERT INTO テーブル名 (項目名) VALUES (値);
指定したテーブルの指定した項目に値を追加します。
例としては、新たな顧客情報を顧客テーブルに追加する場合などが挙げられます。
UPDATE文:データの更新
UPDATE文は、データベースの既存のデータを更新するためのコマンドです。
UPDATE テーブル名 SET 項目名 = 新しい値 WHERE 条件;
条件に合致する項目の値を更新します。
例えば、顧客の連絡先情報が変わった際に、その情報を顧客テーブルで更新するときなどに使われます。
DELETE文:データの削除
DELETE文は、データベースから不要なデータを削除するためのコマンドです。
DELETE FROM テーブル名 WHERE 条件;
条件に合致するデータを削除します。
一定期間以上更新のないデータを削除するときなどに使えるでしょう。
WHERE句を用いたデータの絞り込み
ここでは、WHERE句を用いてデータを絞り込む方法について詳しく説明します。
WHERE句を使うと、特定の条件を満たすデータだけを抽出可能です。
- WHERE句の基本的な使用方法
- 複数条件の指定:ANDとOR
WHERE句の基本的な使用方法
WHERE句は、SELECT、UPDATE、DELETE文とともに使用され、特定の条件を満たす行だけを選択します。
SELECT * FROM Customers WHERE Country='Japan';
Countryカラムが’Japan’である行だけをCustomersテーブルから選びます。
複数条件の指定:ANDとOR
WHERE句では、複数の条件を組み合わせての使用も可能。
これには主にANDとORが用いられます。
ANDはすべての条件が真である行を、ORはどれか一つでも条件が真である行を選択します。
SELECT * FROM Customers WHERE Country='Japan' AND City='Tokyo';
Countryが’Japan’で、かつCityが’Tokyo’である行だけを選びます。
関数を用いたデータ操作
このセクションでは、SQLにおける関数の使用について解説します。
関数を使用すると、データの加工や集計など、より複雑な操作を行うことができます。
- 集約関数:SUM, AVG, COUNTなど
- 日付関数:DATE_FORMAT, NOWなど
- 文字列関数:LENGTH, CONCAT, SUBSTRINGなど
集約関数:SUM, AVG, COUNTなど
集約関数は、一連の値に対して操作を行い、単一の値を返す関数です。
例えば、SUMは数値の合計を計算し、AVGは平均値を計算し、COUNTは行数を計算します。
これらの関数は特に、ビジネスレポートやダッシュボードの作成に便利です。
日付関数:DATE_FORMAT, NOWなど
日付関数は、日付や時間に関連する情報を処理するための関数です。
- DATE_FORMAT:日付を特定の形式に変換
- NOW:現在の日付と時間を返す
これらの関数は特に、ログ分析や時間に基づくレポートの作成に有用です。
文字列関数:LENGTH, CONCAT, SUBSTRINGなど
文字列関数は、文字列データの操作に用いられます。
- LENGTH:文字列の長さを返す
- CONCAT:二つ以上の文字列を連結
- SUBSTRING:文字列の一部を抽出
これらの関数は、データの前処理や特定の形式の文字列データの生成に有用です。
複数テーブルの操作:JOINとUNION
ここでは、複数のテーブルを操作するための2つの主要な手法、JOINとUNIONについて解説します。
- JOINの基本
- UNIONの使用例
JOINの基本
JOINは、複数のテーブルを連結するためのSQLの命令です。
これにより、関連する情報が異なるテーブルに分散している場合でも、それらを一緒に取得できます。
例えば、”users”テーブルと”orders”テーブルがある場合、それぞれのユーザーがどの注文を行ったかを把握するためには、これらのテーブルをJOINすることが一般的です。
UNIONの使用例
UNIONは、異なるSELECT文の結果を結合するためのSQLの命令です。
ただし、これらのSELECT文は同じ数と型の列を持つ必要があります。
例えば、”sales2019″テーブルと”sales2020″テーブルがあり、両年の全ての販売を一覧表示したい場合、UNIONを使用してこれらのテーブルを結合可能です。
SQLを活用する次のステップ
これまでに学んだ基本的なコマンドと関数を活用すれば、多くのデータ操作が可能となります。
しかし、SQLの学習はこれだけで終わりではありません。
次のステップとしては、より高度な概念であるサブクエリの活用や、特定のDBMS(MySQLなど)での基本操作を覚えることがおすすめです。
- サブクエリの活用
- MySQLでの基本操作
サブクエリの活用
サブクエリとは、SQL文の中にさらにSQL文を埋め込むことです。
これにより、一連の操作を単一のSQL文で表現できます。
例えば、全商品の平均価格以上の価格を持つ商品を抽出したい場合、その平均価格を先に計算するためのサブクエリを作成し、それを用いて主要なクエリを実行します。
サブクエリは、より複雑な問題を解決するための強力なツールです。
MySQLでの基本操作
MySQLは、世界中で広く使われているデータベース管理システム(DBMS)のひとつ。
SQLの基本的なコマンドはDBMS間で共通ですが、特定のDBMSに対する知識も非常に重要です。
MySQLでは、データベースやテーブルの作成、ユーザー管理など、特定の操作を行うための専用のコマンドが存在します。
これらの操作を学ぶことで、SQLをより深く理解し、実際のデータベース管理に活かせるでしょう。
まとめ:SQLでデータを自在に操る
当記事では、以下のことをお伝えしました。
- データベース
- SQLの基本的な概念
- 各種のコマンドと関数
- JOINやUNION
- サブクエリ
これらの知識を身につけることで、SQLを使ってデータベースから情報を抽出したり、データを効率的に操作したりが可能となります。
また、特定のDBMSでの基本操作についても触れました。
SQLの学習はここで終わりではなく、日々の練習と経験を通じて、より高度な技術を身につけていくことが重要です。
これからもSQLの学習を続け、データを自在に操るスキルを磨いていきましょう。
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