【必見】SQLのLIMIT句をマスター|実例付きで解説

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(最終更新月:2023年5月)

✔以下の疑問をお持ちの方へ向けた記事です

「SQLのLIMIT句とは何で、どのように使うのだろうか?」
「SQLのLIMIT句の使い方を学びたい」
「SQLのLIMIT句の具体的な使用例を見て理解したい」

✔この記事を読むことで得られる知識

  • SQLのLIMIT句の基本的な使い方
  • LIMIT句の応用法
  • SQLのLIMIT句を用いた具体的な使用例

この記事では、SQLのLIMIT句の基本的な使い方から、その応用法まで、具体的な例を交えて詳細に説明します。

ぜひ最後までお読みください。

筆者プロフィール

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SQL LIMIT句の基本

ここでは、SQLのLIMIT句の基本について説明します。

LIMIT句の概要と構文、基本的な使用例を通じて、LIMIT句の利用方法を学びましょう。

  • LIMIT句の概要
  • LIMIT句の構文
  • LIMIT句の基本的な使用例

LIMIT句の概要

SQLのLIMIT句は、SQLクエリの結果から返す行数を制限するために使用されます。

例えば、何千もの行を持つ大きなデータベースから最初の10行だけを返すように指示できます。

これは特にデータの抽出や前処理、デバッグ時に有効な機能です。

LIMIT句の構文

LIMIT句はSQLクエリの最後に追加します。

SELECT column_name FROM table_name LIMIT number;

クエリ内の変数は以下のとおり。

  • column_nameは選択する列
  • table_nameは対象のテーブル
  • numberは取得する行数

LIMIT句の基本的な使用例

こちらは、employeesテーブルから最初の5行だけを取得する例です。

SELECT * FROM employees LIMIT 5;

このクエリは、employeesテーブルの最初の5行を全ての列と共に返します。

SQL LIMITの実際的な使用例

ここでは、SQLのLIMIT句の具体的な使用例をいくつか見ていきましょう。

これらの例は、LIMIT句がどのように活用されるか、そしてそれがどのように結果を影響するかを理解するのに役立ちます。

  • 先頭の10件だけを取得
  • 21行目から10件を取得
  • 金額上位の10件を取得
  • 金額下位の10件を取得
  • 金額下位10件を降順で取得

先頭の10件だけを取得

以下のクエリは、salesテーブルから先頭の10行を取得します。

SELECT * FROM sales ORDER BY sale_date ASC LIMIT 10;

ORDER BY句を使用してsalesテーブルをsale_date列で昇順にソートし、その後LIMIT句で最初の10行だけを取得しています。

21行目から10件を取得

LIMIT句とOFFSET句を組み合わせることで、指定した行から特定の数だけの行を取得することも可能です。

以下のクエリは、salesテーブルの21行目から30行目まで(つまり、21行目から10行)を取得します。

SELECT * FROM sales ORDER BY sale_date ASC LIMIT 10 OFFSET 20;

金額上位の10件を取得

以下のクエリは、salesテーブルから最高の金額の10行を取得します。

SELECT * FROM sales ORDER BY sale_amount DESC LIMIT 10;

ここでは、ORDER BY sale_amount DESCとすることで、sale_amount列で降順(つまり、金額が高い順)にソートしています。

金額下位の10件を取得

逆に、金額が最も低い10行を取得するには、以下のようなクエリを使用します。

SELECT * FROM sales ORDER BY sale_amount ASC LIMIT 10;

ここでは、ORDER BY sale_amount ASCとすることで、sale_amount列で昇順(つまり、金額が低い順)にソートしています。

金額下位10件を降順で取得

さらに、金額が最も低い10行を取得し、それらを金額が高い順に表示するには、以下のようにサブクエリを使用します。

SELECT * FROM (
    SELECT * FROM sales ORDER BY sale_amount ASC LIMIT 10
) sub_query ORDER BY sale_amount DESC;

ここでは、サブクエリで金額が最も低い10行を取得し、その結果をメインクエリで再度ソートしています。

SQL LIMIT句とOFFSET句の組み合わせ

LIMIT句とOFFSET句は、特定の範囲のデータを取得するためにしばしば組み合わせて使用されます。

このセクションでは、OFFSET句の基本構文とその用途について説明し、LIMIT句との組み合わせの使用例を示します。

  • OFFSET句の基本構文と用途
  • LIMITとOFFSETの組み合わせの使用例

OFFSET句の基本構文と用途

OFFSET句は、SQLクエリの結果からスキップする行数を指定します。

LIMIT 10 OFFSET 20;

上記は最初の20行をスキップし、その後の10行を取得する例です。

これは、ページネーションの機能を実装する際によく使用されます。

LIMITとOFFSETの組み合わせの使用例

以下のクエリは、salesテーブルの31行目から40行目までを取得します。

SELECT * FROM sales ORDER BY sale_date ASC LIMIT 10 OFFSET 30;

LIMIT句とOFFSET句を組み合わせて、指定した範囲のデータを取得する例です。

各DBMSでのLIMIT句の使用

LIMIT句の構文は、使用しているDBMSによって異なる場合があります。

このセクションでは、Oracle, SQL Server, MySQL, PostgreSQLにおけるLIMIT句の使用について解説します。

  • Oracleでは、LIMIT句が使えない
  • SQL ServerのLIMIT構文
  • MySQLのLIMIT構文
  • PostgreSQLのLIMIT構文

Oracleでは、LIMIT句が使えない

Oracleでは、LIMIT句が直接的には使用できません。

代わりに、ROWNUMキーワードを使って同じ効果を得られます

例えば、次のクエリは、salesテーブルから最初の5行だけを取得します。

SELECT * FROM (SELECT * FROM sales ORDER BY sale_date) WHERE ROWNUM <= 5;

SQL ServerのLIMIT構文

SQL Serverでは、LIMIT句は使えません。

代わりに、TOPキーワードを使用します。

以下のクエリは、salesテーブルから最初の10行を取得します。

SELECT TOP 10 * FROM sales ORDER BY sale_date;

MySQLのLIMIT構文

MySQLでは、LIMIT句が直接的に使えます。

以下のクエリは、salesテーブルから最初の10行を取得します。

SELECT * FROM sales ORDER BY sale_date LIMIT 10;

PostgreSQLのLIMIT構文

PostgreSQLでも、LIMIT句が直接的に使えます。

以下のクエリは、salesテーブルから最初の10行を取得します。

SELECT * FROM sales ORDER BY sale_date LIMIT 10;

SQL LIMIT句の注意点

LIMIT句を使用する際には、パフォーマンスとデータの順序に関する注意点があります。

  • パフォーマンスに関する注意
  • データ順序に関する注意

パフォーマンスに関する注意

大規模なデータベースでは、LIMIT句は結果セットのサイズを制限することでパフォーマンスを改善する役割を果たします。

しかし、OFFSETを大きな値として使用すると、スキップされる行数が多くなるため、パフォーマンスが著しく低下する可能性があります。

データ順序に関する注意

LIMIT句を使用するときは、データの順序が保証されていない場合があることに注意が必要です。

特にORDER BY句を使用しない場合、取得される行は予測不可能な順序になる可能性があります。

まとめ

当記事では、SQLのLIMIT句の基本から、実際の使用例、各DBMSでの違い、注意点までを詳しく解説しました。

  • SQLのLIMIT句は、クエリの結果から返す行数を制限するために使用
  • LIMIT句はページネーションの実装に便利で、OFFSET句と組み合わせて使える
  • DBMSによってはLIMIT句の構文が異なり、一部のDBMS(例えばOracleとSQL Server)ではLIMIT句が直接的には使えない
  • LIMIT句を使用する際には、パフォーマンスとデータの順序に注意が必要

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