Linux

Ubuntuのバージョン確認|4つの方法をコマンド・画像付きで解説

(最終更新日:2023年9月)

✔このような方へ向けて書かれた記事となります

「Ubuntuのバージョンを確認する方法は何だろうか?」
「Ubuntuのバージョンを調べるコマンドが知りたい」
「Ubuntuバージョン確認の実例を見てみたい」

✔当記事を通じてお伝えすること

  • Ubuntuのバージョン確認方法の基本
  • Ubuntuバージョン確認のコマンドと使い方
  • Ubuntuバージョン確認の実例

当記事では、Ubuntuのバージョン確認方法の基本から、コマンドを使った実践的な使い方まで、具体例を用いて分かりやすく解説しています。

ぜひ最後までお読みいただき、Ubuntuバージョン確認の方法をマスターしましょう。

はじめに

まずはUbuntuについて、そしてそのバージョン確認の重要性についてお伝えします。

  • Ubuntuとは
  • バージョン確認の重要性

Ubuntuとは

Ubuntuは、企業向けサービスとしても広く利用されているフリーのLinuxディストリビューションのひとつ。

初心者から上級者まで、誰でも利用しやすいように設計されています。

5年間の長期サポート(LTS)版も提供され、安定した運用が可能です。

バージョン確認の重要性

Ubuntuのバージョン確認は、アップデートやソフトウェアのインストール、トラブルシューティングなどを行う上で重要な作業です。

各バージョンで利用できるソフトウェアの種類やバージョンが異なるため、適切な対応には現在のUbuntuのバージョンを把握しておく必要があります。

ターミナルでのUbuntuバージョン確認手順

次に、ターミナルを利用してUbuntuのバージョンを確認する手順を詳しく説明します。

  • ターミナルとは
  • ターミナルを開く方法
  • コマンドでバージョン情報を表示
  • ターミナル確認法のまとめ

ターミナルとは

ターミナルとは、コンピュータとユーザーが対話するためのインターフェイスで、主にテキストベースで操作するツール。

Linux系OSでは、ターミナルを使ってシステムの設定変更やソフトウェアのインストールなど、幅広い操作が可能です。

ターミナルを開く方法

Ubuntuのデスクトップ環境では、以下の手順でターミナル(端末)を開けます。

  1. 左上の「アクティビティ」をクリック
  2. 表示されたウィンドウの検索ボックスに「ターミナル」と入力

また、キーボードショートカットの「Ctrl+Alt+T」を使用すると、瞬時にターミナルを開くことができます。

設定 > キーボードショートカットで確認できます。

コマンドでバージョン情報を表示

以下に、ターミナルを用いてUbuntuのバージョン情報を表示する方法をいくつか紹介します。

  • lsb_releaseコマンドを使う方法
  • /etc/issueファイルを使う方法
  • /etc/os-releaseファイルを使う方法

lsb_releaseコマンドを使う方法

ターミナルにlsb_release -aと入力し、エンターキーを押すことで、Ubuntuのバージョン情報を取得できます。

Ubuntuのリリース情報を表示するためのコマンドです。

$ lsb_release -a
LSB Version:	core-11.1.0ubuntu2-noarch:security-11.1.0ubuntu2-noarch
Distributor ID:	Ubuntu
Description:	Ubuntu 20.04.6 LTS
Release:	20.04
Codename:	focal

/etc/issueファイルを使う方法

ターミナルでcat /etc/issueと入力。

$ cat /etc/issue
Ubuntu 20.04.6 LTS \n \l

Ubuntuのバージョン情報が記載されている/etc/issueファイルの内容を表示できます。

/etc/os-releaseファイルを使う方法

より詳細なOSの情報を確認するには、以下のコマンドです。

$ cat /etc/os-release
NAME="Ubuntu"
VERSION="20.04.6 LTS (Focal Fossa)"
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
PRETTY_NAME="Ubuntu 20.04.6 LTS"
VERSION_ID="20.04"
HOME_URL="https://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="https://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.launchpad.net/ubuntu/"
PRIVACY_POLICY_URL="https://www.ubuntu.com/legal/terms-and-policies/privacy-policy"
VERSION_CODENAME=focal
UBUNTU_CODENAME=focal

ここにはバージョン情報のほかにも、Ubuntuの名前やID、ホームページURLなどの情報が含まれています。

GUIでのUbuntuバージョン確認手順

以下の手順で、システム設定から確認できます。

「設定」 > 「このシステムについて」

よくある質問と答え

ここでは、Ubuntuのバージョンに関するよくある質問とその答えについてお伝えします。

  • Ubuntuのバージョンによる違い
  • バージョンアップデート方法

Ubuntuのバージョンによる違い

Ubuntuの各バージョンでは、機能やデザイン、対応しているハードウェアなどに違いがあります。

また、非LTS版とLTS版(Long Term Support)では、サポート期間が異なります。

  • 非LTS版:新しい機能が早く利用できますが、サポート期間は9ヶ月
  • LTS版:5年間のサポートが提供され、安定した運用が期待できます

バージョンアップデート方法

Ubuntuのバージョンアップデートは、ターミナルから以下のコマンドを入力することでおこなえます。

sudo do-release-upgrade

ただし以下に注意して、しっかりと準備してから実施しましょう。

  • 現在使用しているバージョンがサポート期間内であること
  • 重要なデータのバックアップを取ってからおこなう

まとめ

Ubuntuは、その使いやすさと安定性から、世界中で広く使用されているオープンソースのOSです。

当記事を通じて、Ubuntuのバージョン確認方法やその重要性を理解いただければ幸いです。

Ubuntuの知識を深め、より効果的に利用するためにも、引き続き様々なリソースを活用し、学んでいくことをおすすめします。

https://itc.tokyo/linux/