JavaScriptで外部モジュールを読み込むimportをマスター

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(最終更新月:2023年12月)

✔以下のような疑問をお持ちの方向けの記事です

「JavaScriptのimport機能は何に使えるのか?」

「JavaScriptでimportをどうやって書けばいいの?」

「JavaScriptのimportを用いたコードが見てみたい」

✔当記事で伝えたいこと

  • JavaScriptのimportの基本
  • importの書き方とその活用方法
  • JavaScriptのimportを使った具体例

当記事では、JavaScriptのimportの基本から応用的な活用方法までを、具体的なコード例を用いながら詳しく解説します。

最後まで目を通して、importの全貌を把握しましょう。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間20万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。現在はプロダクトマネージャーとして、さまざまな関係者の間に入り奮闘してます。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

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JavaScript Importの基礎

こちらでは、JavaScriptのImportに関する基本的な情報についてお伝えしていきます。

Importの基本について理解することで、モジュール間の依存関係を効果的に管理する手助けとなるでしょう。

  • インポート構文の理解
  • JavaScript Importの役割と機能

インポート構文の理解

JavaScriptにおけるインポートは、外部のモジュールから関数やオブジェクトを読み込む際に使用する機能です。

基本的な構文は次のようになります。

import { functionName } from 'module-name';

‘module-name’というモジュールからfunctionNameという関数をインポートしています。

JavaScript Importの役割と機能

JavaScriptのImportは、モジュール化されたコードを効果的に管理し、再利用するための手段として提供されます。

これにより、コードの構造がクリアになり、保守性や拡張性が向上するのです。

Importの詳細な解説

こちらでは、Importの詳細な振る舞いや利用方法について深掘りしていきます。

これにより、より高度なモジュール管理が可能になるでしょう。

  • 名前付きImportの利用
  • デフォルトImportの使用
  • 名前空間についてのImport
  • モジュールのインポートとその副作用

名前付きImportの利用

名前付きImportは、モジュールから特定の関数やオブジェクトを選択してインポートする方法です。

具体的には次のように使用します。

import { functionA, functionB } from 'module-name';

‘module-name’からfunctionAfunctionBのみをインポートします。

デフォルトImportの使用

デフォルトImportは、モジュールがデフォルトでエクスポートする値をインポートするための方法です。

この方法でインポートされる値はひとつだけです。

import functionName from 'module-name';

名前空間についてのImport

名前空間を使用して、モジュールすべてのエクスポートをひとつのオブジェクトとしてインポートできます。

import * as moduleName from 'module-name';

moduleName.functionNameのようにしてモジュール内の関数やオブジェクトを利用できます。

モジュールのインポートとその副作用

モジュールをインポートする際には、そのモジュール内のコードが実行される副作用が発生します。

例えば、以下のようにインポートすると、’module-name’内のすべてのコードが実行されます。

import 'module-name';

Importの引数と返り値

Importの動作に関連する引数と返り値の詳細を解説します。

これにより、インポートの処理をより深く理解し、効果的にコードに活かせるでしょう。

  • Importする際の引数詳細
  • Import後の返り値の意義と利用

Importする際の引数詳細

import文の引数は、インポートしたいモジュールのパスや名前を指定します。

この引数は文字列リテラルで指定。

import { functionName } from './path/to/module';

上記の例では、現在のディレクトリのpath/to/moduleというパスにあるモジュールから関数をインポートしています。

Import後の返り値の意義と利用

import文は、インポートされたモジュールの関数やオブジェクトを返します。

これを利用して、現在のモジュール内で再利用や処理をおこなえるのです。

実践的なImportの利用例

実際の開発シーンでのImportの活用方法を具体的に解説します。

これにより、現場でのニーズに合わせたインポートの手法を身につけられるでしょう。

  • 基本的なImportの手順
  • インポートした値の調整
  • 副作用によるモジュールのインポート
  • ユーザー要求に応じたオンデマンドインポート
  • 環境別に様々なモジュールのインポート
  • リテラル以外の指定子でモジュールをインポート

基本的なImportの手順

インポートの基本的な手順は、モジュールのパスを指定して関数やオブジェクトを取り込む方法です。

import { basicFunction } from './basicModule';

basicModuleというモジュールからbasicFunctionを取り込めます。

インポートした値の調整

ときにはインポートした関数やオブジェクトの名前を、現在のコードベースに合わせて変更したい場合があります。

その際はasキーワードを使用しましょう。

import { originalFunction as renamedFunction } from './moduleWithOriginalName';

moduleWithOriginalNameからoriginalFunctionrenamedFunctionという名前で取り込んでいます。

副作用によるモジュールのインポート

モジュールをインポートするだけでそのモジュール内のコードが実行されることがあります。

これは、モジュール内での初期設定や副作用が必要な場合に役立つでしょう。

import './moduleWithSideEffects';

上記のようにインポートすると、moduleWithSideEffectsの中のコードがすべて実行されます。

ユーザー要求に応じたオンデマンドインポート

ユーザーのアクションに応じたモジュールのインポートも可能。

特定の機能が必要なときだけリソースを読み込むことで、初期の読み込み時間を短縮する効果があります。

button.addEventListener('click', async () => {
    const { onDemandFunction } = await import('./onDemandModule');
    onDemandFunction();
});

この例では、ボタンがクリックされたときにのみonDemandModuleからonDemandFunctionをインポートして実行します。

環境別に様々なモジュールのインポート

異なる環境(開発、本番など)に応じて異なるモジュールのインポートも可能です。

let envModule;
if (process.env.NODE_ENV === 'development') {
    envModule = import('./devModule');
} else {
    envModule = import('./prodModule');
}

リテラル以外の指定子でモジュールをインポート

通常、モジュールのインポート時には文字列リテラルを使用します。

動的にモジュールのパスを生成してインポートすることも可能です。

const moduleName = 'dynamicModule';
import(moduleName).then((module) => {
    console.log(module.default);
});

この方法を使用することで、実行時にモジュールのパスを決定し、インポートできます。

Importの引数と返り値

こちらでは、Import時の引数とその後の返り値について深く探っていきます。

これを理解することで、モジュールの取り扱いをより効果的におこなえるでしょう。

  • Importする際の引数詳細
  • Import後の返り値の意義と利用

Importする際の引数詳細

モジュールをインポートする際の引数は、そのモジュールのパスを指定する文字列です。

import mainFunction from './mainModule';

上記の例では、カレントディレクトリにあるmainModule.jsをインポートしています。

パスは絶対パス、または相対パスで指定可能です。

Import後の返り値の意義と利用

モジュールをインポートすると、そのモジュールがエクスポートしている関数やオブジェクトを返り値として受け取れます。

import { functionA, functionB } from './utilityModule';

上記の例では、utilityModuleからfunctionAfunctionBをインポートし、これらの関数を現在のファイル内で自由に使用できます。

実践的なImportの利用例

こちらでは、実際の開発において役立つImportの使用例を取り上げます。

日々の開発作業を効率的に進めるための手法を身につけられるでしょう。

  • 基本的なImportの手順
  • インポートした値の調整
  • 副作用によるモジュールのインポート
  • ユーザー要求に応じたオンデマンドインポート
  • 環境別に様々なモジュールのインポート
  • リテラル以外の指定子でモジュールをインポート

基本的なImportの手順

モジュールのインポートは、モジュール名やパスを指定して行います。

import mainModule from 'main-module-path';

main-module-pathからmainModuleをインポート。

インポートした値の調整

取り込んだモジュールの名前や機能を調整することも可能です。

import { originalName as newName } from 'module-path';

このコードは、module-pathからoriginalNameを取り込み、それをnewNameとして利用します。

副作用によるモジュールのインポート

インポートするモジュールが、外部の状態や変数を変更することを「副作用」といいます。

副作用のあるモジュールの取り扱いには注意が必要です。

import 'sideEffectModule';

上記のように、インポートの際に何も変数や関数を指定しない場合、そのモジュールのトップレベルのコードが実行されます。

これにより、意図しない状態変化が生じることがあるため、注意が必要です。

ユーザー要求に応じたオンデマンドインポート

特定の条件下でのみモジュールをインポートするテクニックも存在します。

これは、パフォーマンス最適化の一環として役立つでしょう。

if (userCondition) {
    import('dynamicModule').then(module => {
        module.default();
    });
}

この方法は、特定の条件下(例えば、ユーザーアクションに応じて)でのみモジュールをインポートし、それ以外の場合にはリソースを消費しないため、効率的です。

環境別にさまざまなモジュールのインポート

異なる環境で異なるモジュールをインポートすることも可能です。

これは、開発環境と本番環境での動作を変更する場面などで利用されます。

let environmentModule;
if (process.env.NODE_ENV === 'development') {
    environmentModule = import('./devModule');
} else {
    environmentModule = import('./prodModule');
}

リテラル以外の指定子でモジュールをインポート

通常、モジュールのパスは文字列リテラルで指定しますが、変数を使用して動的にインポートすることも可能です。

const moduleName = './dynamicPathModule';
import(moduleName).then(module => {
    module.defaultFunction();
});

これにより、動的な条件に応じて異なるモジュールをインポートできます。

Importのベストプラクティスと注意点

ここでは、Importのベストプラクティスと注意点について探っていきます。

JavaScriptのモジュールシステムは誤った使用方法やパターンを採用するとコードの可読性や保守性が低下する可能性があるからです。

  • モジュールの粒度を適切に保つ
  • サードパーティモジュールの適切な管理
  • 循環参照の回避
  • モジュールの明確な命名規則

モジュールの粒度を適切に保つ

大きなモジュールを作りすぎると、再利用性が低下し、小さすぎるとコードが散らかりやすくなります

// Bad
import { a, b, c, d, e, f } from 'largeModule';

// Good
import { a, b } from 'modulePart1';
import { c, d } from 'modulePart2';

モジュールのサイズや役割によって適切に分割することが重要です。

サードパーティモジュールの適切な管理

外部ライブラリやフレームワークを使用する場合、バージョンの管理や適切なインポート方法の確認が重要です。

// Always check the documentation of the library for the correct import method
import libraryName from 'library-name';

循環参照の回避

モジュール間の循環参照は、ランタイムエラーや予期しない動作の原因となる可能性があるため、避けるよう努力することが求められます。

// moduleA.js
import { b } from './moduleB';

// moduleB.js
import { a } from './moduleA'; // This can cause circular dependency issues

モジュールの明確な命名規則

モジュール名やエクスポートする関数・変数の名前は、明確で一貫性のある命名規則を採用しましょう。

あとから見返したときやほかの開発者とのコミュニケーションにおいて、コードの読みやすさを向上させられるからです。

Importとコードの最適化

こちらでは、Importを使ったコードの最適化に関するテクニックや考え方を紹介します。

特にフロントエンドの開発において、不必要に大量のモジュールを読み込んでしまうと、ページの読み込み速度や動作速度に影響が出る可能性があるのです。

  • Tree shakingとは
  • ダイナミックインポートを活用
  • サイドエフェクトの認識
  • バンドラーの設定の最適化

Tree shakingとは

Tree shakingは、不要なコードをバンドルから取り除くプロセスです。

// module.js
export const usedFunction = () => {};
export const unusedFunction = () => {};

// app.js
import { usedFunction } from './module';

バンドラー(例: Webpack, Rollupなど)がunusedFunctionをバンドルから取り除くことが可能です。

ダイナミックインポートを活用

ダイナミックインポートを使用すると、特定の条件下でのみモジュールをロードできます。

これにより、初期のページロード速度を向上させられます。

if (condition) {
    import('./module').then(module => {
        module.function();
    });
}

サイドエフェクトの認識

モジュールにサイドエフェクト(グローバルステートの変更など)が存在する場合、Tree shakingの効果が低下する可能性があります。

意図的なサイドエフェクトを除き、それを最小限に抑えることがおすすめです。

バンドラーの設定の最適化

使用しているバンドラー(例: Webpack)の設定を最適化することで、バンドルサイズを削減し、ロード時間を短縮できます。

Importとモダンフレームワークの連携

こちらでは、これらのフレームワークとインポートの連携について考察します。

現代のJavaScript開発において、React、Vue、Angularなどのフレームワークやライブラリが主流。

これらのツールは、モジュールのインポート機能をフルに活用しています。

  • Reactとの統合
  • Vueとモジュールの連携
  • Angularモジュールシステム
  • ライブラリのインポート最適化

Reactとの統合

Reactでは、コンポーネントベースでの開発が中心となります。

各コンポーネントは、それぞれ別のファイルに分割されていることが多いです。

// Button.js
export default function Button() {
  return <button>Click Me</button>;
}

// App.js
import Button from './Button';

このように、Reactアプリケーション内でのインポートは非常に簡単かつ効果的に行えます。

Vueとモジュールの連携

Vue.jsでも、シングルファイルコンポーネントを利用する際にインポートが不可欠です。

// MyComponent.vue
<template>
  <div>This is my component</div>
</template>

<script>
export default {
  name: "MyComponent"
};
</script>

// main.js
import MyComponent from './MyComponent.vue';

Angularモジュールシステム

Angularは、独自のモジュールシステムを持っていますが、ES6のインポートも使用します。

// app.component.ts
import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  template: `<h1>Hello World</h1>`
})
export class AppComponent {}

ライブラリのインポート最適化

フレームワークやライブラリを使用する際、全ての機能を利用するわけではないことが多いです。

必要な部分だけをインポートすることで、バンドルサイズの削減やパフォーマンスの向上が期待できます。

まとめ

JavaScriptにおいて、外部ライブラリを読み込むためにImportの使用は不可欠です。

とくにWebフレームワークにおいては、必ず使用する機能といえるでしょう。

当記事のコードを参考に、さまざまなImport方法をマスターし、自身のコードをより効率的に管理数理する方法を身につけてください。

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