このような方に向けてのページです
「ITエンジニアとして働きたいけど、メリットやデメリットはどんなものがあるの?」
「未経験からエンジニアを目指す方法が知りたい」
こうした疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
ITエンジニアは需要が高まり続けており、将来的にも安定したキャリアを築きやすい職種のひとつです。
一方で、日々勉強が必要な業界でもあり、営業など他職種との違いも少なくありません。
当記事では、実際に営業職からエンジニアへ転職した僕自身の経験も交えながら、ITエンジニアのメリット・デメリットを網羅的に解説していきます。
最後まで読めば、自分がエンジニアに向いているかどうか、あるいはどのようにキャリアを築くべきかがクリアになるはずです。
そもそもITエンジニアとは?
ITエンジニアとは、インターネットやコンピューターを活用したシステム開発・運用に携わる技術者の総称です。
一口に「ITエンジニア」といっても、次のように多種多様な職種が存在します。
- プログラマー:サービスやアプリケーションのソースコードを書く
- インフラエンジニア:サーバーやネットワークなど、基盤部分を設計・構築する
- プロジェクトマネージャー(PM):チームをまとめ、進捗管理や調整を行う
- データベースエンジニア:システムで扱うデータの管理や設計を担当
- Webエンジニア:WebサイトやWebシステムの開発・運用を行う
それぞれ必要とされるスキルや仕事内容は異なりますが、共通してIT・インターネット技術を活用し、課題を解決することがエンジニアの使命といえます。
ITエンジニアのメリット5つ
まずは、ITエンジニアとして働くメリットを紹介します。
ここではよく挙げられる5つのメリットに加え、営業職から転職した僕自身の感想を交えながら解説します。
需要が高く、仕事に困りにくい
IT業界は人手不足が深刻化しており、とくにエンジニアは今後も高い需要が続くと予想されています。
景気に左右されにくい職種なので、転職もしやすく「仕事がなくなる」というリスクは比較的低いです。
給与が安定しやすい
専門的なスキルを持つエンジニアは、平均給与が高く、安定性もあるのが特徴です。
僕は営業時代も成果次第で高収入を得られるメリットがありましたが、エンジニアの場合は一定水準の給与が確保されやすいと感じています。
働き方が自由になりやすい
最近では、フレックス制度やリモートワークを導入するIT企業が増えています。
実際、私も転職してから少なくとも週3は在宅勤務で働いています。
業務内容もPC1台あれば作業が可能なため、場所や時間にとらわれにくい働き方を実現しやすいです。
ただし、大手企業のなかではリモートワークを減らしているところもあります。
もしリモートで働きたいのであれば、きちんと要件を確認しましょう。
副業・フリーランス・独立しやすい
プログラミングや設計などのスキルがあれば、副業としてWebアプリ開発やサイト運営などを請け負うことが可能です。
私自身も、自宅から、パソコン一台あればできる開発案件をいくつも経験し、働きやすさを実感しています。
またそれぞれの案件をこなすごとに、自身の経験を積み上げていけるのもエンジニアならではといえるでしょう。
一定の経験を積めばフリーランスや独立もしやすいので、キャリアの選択肢が広がるのもメリットのひとつです。
何でも作れる創造性
エンジニアは、自分のアイデアを技術で形にできます。
思いついたアプリやサービスをゼロから開発できるのは、クリエイティブな醍醐味といえるでしょう。
僕も「こんなシステムがあったら面白そうだな」と妄想しながら実験する時間が楽しく、夢を具現化できるやりがいを感じています。
以下のgithubでは、まだまだ数は少ないですが、公開できるデモアプリをコード付きで紹介しています。
興味がある方はぜひ覗いてみてください。
ITエンジニアのデメリット4つ
メリットが多い一方で、ITエンジニアには当然デメリットも存在します。
ここでは、代表的な4つのデメリットと営業との違いに戸惑った僕の体験談を交えながら解説します。
成果報酬が営業ほど高くない場合がある
営業職は、成果が出れば出るほど大きなインセンティブが入りやすい職種です。
対して、エンジニアは技術職なので成果が給与に即反映されないケースも多く、「成功報酬」という形は少なめ。
「短期的にドンと稼ぐ」よりも、じっくり積み上げる働き方になりがちです。
意外とコミュニケーション能力が必要
「エンジニアは黙々とパソコンに向かっていればよい」と思われがちですが、実際はヒアリングや要件定義、チームとのやり取りなど、コミュニケーションが仕事の基盤になります。
とくにプロジェクトマネージャーや上流工程に携わるほど、交渉力や調整力が重要になります。
逆にいえば、プログラミングのスキルがそこまでなかったとしても、営業などを経験を活かして、エンジニアとなることも不可能ではありません。
売って終わりではない
営業の場合は契約獲得で成果となることが多いですが、エンジニアは納品して終わり、というわけにはいきません。
その理由は、契約により定められた動作確認が必要だからです。
契約形態によっては、導入して数ヶ月動かして問題ないと判断されない限り、終わらないものもあります。
機能追加や不具合対応、改修などで手戻りが発生する可能性があるのです。
納期や品質責任を常に意識しなければならず、「開発が終わったら終了」ではないという点は負担に感じる人もいるでしょう。
日々勉強が欠かせない
技術の進歩が速いIT業界では、常に新しい技術やツールを学習する必要があります。
新しい言語やフレームワークが登場し、あっという間にトレンドが変わることも珍しくありません。
学び続ける意欲がないと、スキルが陳腐化してしまうリスクが高いです。
ITエンジニアの主な働き方
エンジニアの働き方には大きく分けて「正社員」と「フリーランス」があります。
それぞれのメリット・デメリットを把握して、自分に合った働き方を選びましょう。
正社員エンジニア
メリット
- 給与が安定しやすい:固定給やボーナスなどで収入が読める
- チームで仕事ができる:企業の一員としてプロジェクトに参加しやすい
- 社会保険・福利厚生が充実:健康保険・厚生年金など安心感がある
- 社会的信用が高い:住宅ローンの審査やカード発行が通りやすい
デメリット
- 就業時間が固定されがち:フレックスなどがない企業だと拘束時間が長い場合も
- 仕事の内容を自由に選べない:会社の都合でアサインされる案件が決まる
- 人間関係の悩み:上司や同僚との折衝、チーム内でのストレスなど
- 成果報酬は少なめ:営業のように大きなインセンティブがつくケースは少ない
フリーランスエンジニア
メリット
- 働く場所・時間が自由:リモート案件が多く、自宅やカフェで働ける
- 仕事を選べる:自分の得意分野や興味のある案件に注力しやすい
- 人間関係のストレスが少ない:基本的に個人で完結することが多い
- スキル次第で収入UP:自分の単価を上げられるので、高収入を目指しやすい
デメリット
- 収入が不安定:案件が途切れると収入ゼロになるリスクも
- 社会的信用が低い:ローン審査や物件契約などで不利になりやすい
- 保険の手続きや確定申告は自己管理:国民年金や健康保険、税務処理を自分で行う必要がある
結局おすすめはどっち?
私のおすすめは、ハイブリッドから、徐々にフリーランス・独立へ向けて進んでいくこと。
その理由は、最初は正社員となることで、以下のような恩恵があるからです。
- 安定した収入
- 現役エンジニアの仕事を直接見て、聞ける、学べる
- 自分では到底取ってこれない案件に携われる
独学でいきなりフリーランスに飛び込むこともできるかと思いますが、おすすめはしません。
一度正社員で勤めながら経験を積み、副業で少しずつ独立を目指すのが良いと思います。
未経験でもなれる!エンジニアとして働くための3つの方法
「ITエンジニアってハードルが高そう……」と思う人もいるかもしれませんが、未経験からでも十分に目指すことは可能です。
ここでは、おもな3つの学習方法を紹介します。
独学で学ぶ
書籍やオンライン学習サイトを活用して、自力でプログラミングやIT基礎を学ぶ方法です。
コストを抑えられるメリットがある反面、学習の進め方が分からず挫折するリスクもあります。
学習計画をしっかり立てて、モチベーションを保つことが大切です。
専門学校に通う
専門学校に通えば、体系的にIT技術を学べるうえ、資格取得のサポートも受けられます。
就職支援やインターンシップなども充実しており、卒業後すぐにエンジニアとして働きやすいのがメリットです。
学費はかかりますが、2年間でみっちり学べるので即戦力を目指す人に向いています。
プログラミングスクールに通う
プログラミング学習に特化したスクールでは、短期間で実践的なスキルを身につけられるカリキュラムが用意されていることが多いです。
マンツーマン指導や転職支援がつくスクールもあるため、挫折しにくく、未経験からでも企業が求める即戦力に近づけるでしょう。
一方で、受講料はスクールごとに幅があるので、カリキュラム内容・サポート体制・実績などを見比べて自分に合ったスクールを選ぶことが大切です。
まとめ:ITエンジニアは将来性◎ 未経験でも挑戦の価値あり
ITエンジニアは、今後も需要が伸び続ける職種であり、長期的な安定やスキルによる収入アップが期待できます。
一方で、日々の学習が必須であり、成果報酬が営業ほど明確に還元されないといった側面もあります。
メリット
- 需要が高く、仕事が安定しやすい
- 働き方の自由度が高い(リモートワークなど)
- 副業や独立でキャリアを広げやすい
- 何かを作り上げる楽しさがある
- (営業と比較して)給与のベースが安定している
デメリット
- 営業のようなインセンティブ型ではないことが多い
- コミュニケーション能力が必要
- 納品後も改修・保守が続くことがある
- 技術革新が早く、勉強し続ける必要がある
未経験からエンジニアを目指す方法は、大きく「独学」「専門学校」「プログラミングスクール」の3つ。
自己流でじっくり学ぶか、お金をかけても短期間で効率よく学ぶかはあなた次第です。
転職やキャリアチェンジは大きな決断ですが、ITエンジニアは挑戦するだけの価値が十分にある職種だといえます。
これからのキャリアを考える際は、ぜひ本記事を参考にして、自分に合った道を探してみてください。
あなたがエンジニアとして理想の働き方を実現できることを応援しています。