MySQLのデータ型とは？一覧表・コマンド付きで丁寧に解説

（最終更新月：2023年10月）

✔以下の疑問を持つ方々へ向けた記事です

✔当記事を読むことで学べる内容はこちら

• mysqlのデータ型の概念
• mysqlデータ型の選び方、使い方とその実践
• mysqlデータ型の具体的な使用例

当記事では、mysqlのデータ型の基本知識から、具体的な選択のポイントや、現実的な使い方まで、実例を交えて詳細に説明していきます。

ぜひ記事の最後までご覧ください。

MySQLとデータ型の重要性

こちらでは、MySQLとデータ型についてお伝えしていきます。

データ型について理解することで、効果的なデータベース設計とデータの保持・操作がおこなえるでしょう。

• データ型とは
• データ型選びのタイミングと重要性
• MySQLデータ型一覧

データ型とは

データ型とは、データベース内での情報の種類や形式を示すものです。

例えば、文字列、整数、浮動小数点数など、データの種類に合わせて適切なデータ型を選択する必要があります。

CREATE TABLE users (
    user_id INT,
    username VARCHAR(50)
);

データ型選びのタイミングと重要性

データ型を選ぶ際のタイミングは、テーブルの作成やカラムの追加・変更時です。

適切なデータ型を選択することで、データの整合性を保ちつつ、効率的なデータの格納・取得が可能となります。

MySQLデータ型一覧

以下に、要求に基づいてデータ型をひとつの表にまとめ、カテゴリ列を追加しました。

カテゴリ	データ型名	説明	例文
整数型	INT	標準の整数型。範囲は -2147483648 から 2147483647。	CREATE TABLE example (example_column INT);
浮動小数点型	FLOAT	単精度浮動小数点型。有効桁数は約7桁です。	CREATE TABLE example (example_column FLOAT);
浮動小数点型	DOUBLE	倍精度浮動小数点型。有効桁数は約15桁です。	CREATE TABLE example (example_column DOUBLE);
文字列型	VARCHAR	可変長の文字列。指定可能な最大長は65535です。	CREATE TABLE example (example_column VARCHAR(255));
日付・時間型	DATE	日付値。形式は’YYYY-MM-DD’です。	CREATE TABLE example (example_column DATE);
日付・時間型	TIMESTAMP	日時値。形式は’YYYY-MM-DD HH:MI:SS’です。	CREATE TABLE example (example_column TIMESTAMP);
特別な数値型	BOOL or BOOLEAN	論理値（真/偽）。0が偽で、それ以外は真となります。	CREATE TABLE example (example_column BOOLEAN);
特別な数値型	BIT	ビット値。ビットフィールドとしても利用可能で、最大64ビットの値を格納できます。	CREATE TABLE example (example_column BIT(8));

数値型（整数型）の理解と活用

数値型（整数型）について、その特性や利用方法に焦点を当てて詳しく解説します。

整数型の理解とその活用法により、効率的なデータの格納と操作が実現可能です。

• UNSIGNEDの説明と使い方
• ZEROFILLの説明と使い方
• 表示桁数の調整方法

UNSIGNEDの説明と使い方

UNSIGNEDは、マイナスの値を取らない整数を指定するための修飾子です。

これにより、正の値のみを取るカラムとして設定できます。

CREATE TABLE items (
    item_id INT UNSIGNED,
    price INT UNSIGNED
);

ZEROFILLの説明と使い方

ZEROFILLは、指定した桁数に満たない場合に、値の前に0を埋める修飾子です。

特定のフォーマットを持つ数値、例えば商品コードやIDなどに使用されます。

CREATE TABLE products (
    product_code INT(8) ZEROFILL
);

表示桁数の調整方法

整数型の後に括弧で数字を指定することで、表示する桁数を調整できます。

この桁数はストレージの量を示すものではなく、主にZEROFILLと組み合わせて使用するものです。

CREATE TABLE orders (
    order_number INT(10) ZEROFILL
);

数値型（浮動小数点型）

MySQLの浮動小数点型について見ていきましょう。

浮動小数点型の理解によって、精密な数値データの操作がスムーズになります。

• 桁数の調整・指定方法
• UNSIGNEDの解説と使用法
• ZEROFILLの解説と活用法

桁数の調整・指定方法

浮動小数点型のFLOATとDOUBLEは、数字の後ろに括弧と数字を追加することで、総桁数と小数点以下の桁数を指定できます。

CREATE TABLE measurements (
    length FLOAT(7,2),
    width DOUBLE(16,3)
);

UNSIGNEDの解説と使用法

整数型と同様に、浮動小数点型でもUNSIGNED属性を使用できます。

負の値を持たせない浮動小数点数としてカラムを定義が可能です。

CREATE TABLE weights (
    item_weight FLOAT UNSIGNED
);

ZEROFILLの解説と活用法

浮動小数点型でもZEROFILLの使用が可能。

この修飾子を使用すると、指定した桁数に満たない場合の数値の前にゼロが埋められます。

CREATE TABLE sales (
    profit_margin FLOAT(5,2) ZEROFILL
);

重要なデータ型（文字列型、日付・時間型）

MySQLにおける主要なデータ型、特に文字列型と日付・時間型の詳細な紹介をおこないます。

これらの型を適切に活用することで、情報を正確かつ効率的にデータベースに格納できるでしょう。

• 文字列型の活用と制約
• 日付・時間型の詳細と値の指定方法

文字列型の活用と制約

文字列型には、主にCHARとVARCHARがあります。

CHARは固定長、VARCHARは可変長の文字列を保存する際に使用します。

定義時に最大長を指定することが可能です。

CREATE TABLE employees (
    first_name CHAR(50),
    email VARCHAR(100)
);

日付・時間型の詳細と値の指定方法

日付・時間型にはDATE, TIME, DATETIME, TIMESTAMPなどがあります。

それぞれの型に応じたフォーマットで日付や時間を格納できます。

CREATE TABLE events (
    event_date DATE,
    start_time TIME,
    end_time TIME
);

以下がデータを格納するコマンド例です。

INSERT INTO events VALUES ('2023-07-01', '09:00:00', '17:00:00');

特別な数値型: Bool型とビット値型

MySQLでの特別な数値型、具体的にはBool型とビット値型に焦点を当てます。

これらの型を適切に使用することで、情報の効率的な表現が可能です。

• Bool, Boolean型の説明
• ビット値型の特徴とビット数の指定方法

Bool, Boolean型の説明

MySQLでは、真偽値を表すための専用の型としてBOOLまたはBOOLEANを提供しています。

実際には、これはTINYINT(1)として処理されるもの。

TRUEは1として、FALSEは0として保存されます。

CREATE TABLE users (
    user_id INT,
    is_active BOOLEAN
);

ビット値型の特徴とビット数の指定方法

ビット値型（BIT）は、0と1のビット列としてデータを保存するための型です。

定義時に、何ビットのデータを保存するかを指定できます。

CREATE TABLE devices (
    device_id INT,
    permissions BIT(8)
);

普及しているMySQLデータ型の特性と活用法

MySQLで頻繁に使用されるデータ型、特にEnum型とSet型、Blob型について詳しく取り上げます。

これらの型を適切に使用することで、さまざまな情報を効率的にデータベースに格納できます。

• Enum型とSet型の特徴と用途
• Blob型の解説と活用法

Enum型とSet型の特徴と用途

ENUM型は、指定されたリストからひとつの値のみを持つカラムを作成するデータ型です。

一方、SET型は、指定されたリストから複数の値を持てます。

CREATE TABLE surveys (
    response_id INT,
    satisfaction ENUM('Very Happy', 'Happy', 'Neutral', 'Unhappy', 'Very Unhappy'),
    preferred_colors SET('Red', 'Green', 'Blue', 'Yellow')
);

Blob型の解説と活用法

BLOB型は、大量のバイナリデータ（例: 画像や音声ファイル）を保存するためのデータ型です。

この型は、テキスト情報としてではなく、バイナリとしてデータを保存します。

CREATE TABLE images (
    image_id INT,
    image_data BLOB
);

これで、MySQLの主要なデータ型とその使用方法についての概要を学びました。

正確なデータ型の選択と適切な活用は、データの整合性や効率を高める鍵となります。

まとめ

当記事では、MySQLのデータ型について見てきました。

• MySQLのデータ型の選択とその適切な活用方法を理解することは、データベース設計とデータの操作における効率と整合性を保つための鍵
• 正しいデータ型の選択は、データの格納、検索、および操作の効率性と正確性を保証できる

MySQLの公式ドキュメントやオンラインコミュニティは、データ型の詳細やそれらの適切な使用方法に関する豊富な情報を提供しています。

さらに深く学ぶための推奨リソースとして、以下のものがあります。

• MySQL Official Documentation
• 当サイトのMySQL記事一覧

データベースの設計や操作を行う際は、常にバックアップを取ることや、変更を本番環境に適用する前にテスト環境での確認を心がけることが重要です。

安全かつ効率的なデータ操作を心がけましょう。