ネットワーク

IPアドレスとは?その基本や確認方法など大事なポイントを徹底解説

(最終更新月:2023年2月)

✔このような方へ向けて書かれた記事となります

「IPアドレスって、結局何なの?」

「IPアドレスを調べるにはどうした良いのだろうか?」

「IPアドレスからどんなことがわかるのかを知りたい」

✔当記事を通じてお伝えすること

  • IPアドレスとは?
  • IPアドレスの確認方法
  • IPアドレスのさまざまな種類

当記事では、ネットワーク初心者に向けて、IPアドレスの基本やIPアドレスの調べ方など、一通り知っておくべきことをお伝えしています

IPアドレス初心者が必ず知っておくべきこと4選

まずはIPアドレスについて、最初に知っておくべきことをお伝えします。

IPアドレスは、Webサービスやネットワークを学ぶにあたって知っておく必要があるものです。

  • IPアドレスとは?
  • CIDR表とは?
  • サブネットマスクとは?
  • IPアドレスでわかること

IPアドレスとは?

IPアドレスとは、インターネットに接続するコンピューター(サーバー)や端末に割り当てられる一意の数字の組み合わせです。

IPアドレスを割り当てることで、インターネット上の通信で、送信元と受信先を特定できます。

一意の数字とは以下のようなものです。

142.250.207.14

これはgoogle.comというドメインに紐付けられているIPアドレスで、google.comのWebサーバーなどを設置しているコンピューターに割り当てられているのです。

IPアドレスは、地図上の緯度や経度と考えると良いでしょう。

CIDR表とは?

CIDR表という言葉も覚えておきましょう。

なぜならCIDR表(クラスレスインターディメインルーティング表)は、IPアドレスの範囲やサブネットマスクを表現するための表だからです。

CIDR表には、IPアドレスの範囲を示す「ネットワークアドレス」と、その範囲内で使用可能なIPアドレスの範囲を示す「CIDR表記」が含まれています。

CIDR表は、ネットワークの管理やルーティングに使用されるものです。

サブネットマスクとは?

サブネットマスクという言葉を聞いたことがあるかもしれません。

サブネットマスクとは、IPアドレスをネットワークに所属するものとホストに所属するものを分けるためのもの

例えば、IPアドレスとサブネットマスクは以下のように表せます。

IPアドレス:192.168.11.8

サブネットマスク:255.255.255.0

上記の意味を簡単にお伝えすると、サブネットマスク上で255に相当する「192.168.11」の部分がネットワークアドレスとなります。

サブネットマスク上で0に相当する「8」の部分がホストアドレスです。

CIDR表記では、ネットワークアドレスの後にスラッシュとサブネットマスクのビット数を表す数字が続きます。

IPアドレスでわかること

IPアドレスでできることは以下のとおり。

  • インターネット上で、送信元や受信先を特定できる
  • ネットワーク上の機器がどのネットワークに接続されているかを特定できる
  • ルーターの中でどのような役割を果たしているかがわかる
  • ネットワーク管理やルーティングに使用されるCIDR表やサブネットマスクに関連する情報を得られる
  • インターネット接続プロバイダー(ISP)によって自動的に割り当てられる動的IPアドレスを使用することで、低コストでインターネットに接続できる
  • ユーザーが手動で設定する静的IPアドレスを使用することで、リモートアクセス、Webホスティング、ゲームサーバーなどの場合に便利な固定IPアドレスを使用できる

【OS別】IPアドレスの確認方法

こちらでは自身のPCのIPアドレスを確認する方法を見ていきましょう。

端末によりやり方が異なります。

  • Windowsでの確認方法
  • Macでの確認方法
  • Linuxでの確認方法

Windowsでの確認方法

Windowsにおける、IPアドレスの確認方法は以下のとおりです。

  1. 「スタート」メニュー > 「設定」 > 「ネットワークとインターネット」> 「プロパティ」
  2. 現在使用している接続先が表示され、下部へ進む

「IPv4アドレス」または「IPv6アドレス」の項目に、自分のIPアドレスが表示されます。

Macでの確認方法

Macでの確認方法は以下のとおりです。

  1. 「システム環境設定」>「ネットワーク」
  2. 現在使用している接続先を選択
  3. 「詳細」 > 「TCP/IP」タブ

「IPv4アドレス」または「IPv6アドレス」の項目に、自分のIPアドレスが表示されます。

Linuxでの確認方法

Linuxでの確認方法はこちら。

  1. ターミナルで、「ifconfig」と入力 > Enterキー
  2. 接続情報の中で、”inet”というキーワードの後に表示

もしIPアドレスが表示されていない場合は、”eth0″や”wlan0″というインターフェース名を確認して、もう一度”ifconfig eth0″や”ifconfig wlan0″と入力して、IPアドレスが表示されるか確認しましょう。

IPアドレスの種類

IPアドレスの種類についても見ていきます。

IPアドレスと一言で言ってもいくつか種類があるのです。

  • グローバルIPアドレス
  • プライベートIPアドレス
  • リンクローカルアドレス
  • 動的IPアドレス
  • 静的IPアドレス

グローバルIPアドレス

インターネット上で一意であるIPアドレスで、インターネット上で通信する際に使用されます。

インターネットサービスプロバイダーによって割り当てられます。

プライベートIPアドレス

ネットワーク内で使用されるIPアドレスで、ルーターによって割り当てられます。

グローバルIPアドレスとは異なり、インターネット上で直接アクセスすることはできません。

リンクローカルアドレス

ネットワーク機器が使用する自己割り当てアドレスで、IPv4アドレスの場合は「169.254.0.0/16」の範囲内、IPv6アドレスの場合は「fe80::/10」の範囲内にあります。

動的IPアドレス

ユーザーがインターネットに接続するたびに割り当てられるIPアドレスを動的IPアドレスと言います。

なぜ接続するたびに割り当てられるかというと、インターネット接続プロバイダー(ISP)IPアドレスを使い回せるようにしたいからです。

ISPがIPアドレスを節約するために使用されるため、静的なIPアドレスよりも低コストで提供されます。

ただし、一度切断されると再接続時に異なるIPアドレスが割り当てられるため、リモートアクセス、Webホスティング、ゲームサーバーなどの場合に問題が発生する可能性があります。

静的IPアドレス

静的なIPアドレスは、一度設定されると、再接続時にも同じIPアドレスが割り当てられるため、ユーザーが継続的なリモートアクセスを必要とする場合には便利です。

なぜならユーザーが手動で設定するIPアドレスで、変更されることはないからです。

動的なIPアドレスよりも高価であり、主にWebホスティング、リモートアクセス、ゲームサーバーなどの場合に使用されます。

まとめ:IPアドレスでインターネット上のコンピュータを識別できる

当記事の内容をまとめます。

  • IPアドレスとは、インターネット上のコンピュータを識別できるもの
  • IPアドレスの確認方法は、OSによって違う
  • IPアドレスには覚えておくべき5つの種類がある

IPアドレスについて知ることは、ネットワーク関連に携わる方だけでなく、ホームページやWebアプリの開発をする方にも役立ちます。

IPアドレスについて最低限の知識を身につけて、自身の知識をブラッシュアップしてください。