(最終更新月:2023年5月)
✔このような方へ向けて書かれた記事となります
「Pythonのlen関数とは何で、どのように使うのだろうか?」
「Pythonのlen関数の使い方を学びたい」
「Pythonのlen関数の具体的な使用例を見て理解したい」
✔当記事を通じてお伝えすること
- Pythonのlen関数の基本的な使い方
- len関数の応用法
- Pythonのlen関数を用いた具体的な使用例
当記事では、Pythonのlen関数の基本的な使い方から、さまざまな応用法まで、具体的な例を交えて詳細に説明します。
ぜひ最後までお読みください。
len()関数の概要
Pythonnのlen関数は、使う頻度の高い、とても便利なメソッドです。
何ができるのかを理解するうえで、
- len()関数とは
- len()関数の構文
- len()関数の基本的な使い方
len()関数とは
len()関数はPythonのビルトイン(組み込み)関数で、オブジェクト(文字列やリストなど)の長さ(要素の数)を返す機能を持ちます。
len()関数の構文
len()関数の基本的な構文は以下の通りです:
len(object)
ここで、`object`は長さを計算したいオブジェクトです。
len()関数の基本的な使い方
len()関数は、以下のように使用します:
length=len("Hello,world!")
print(length)
この例では、文字列”Hello,world!”の長さ(文字数)を取得しています。
len()関数の基本的な使用例
len()関数の使用例をご紹介します。
初めて使う方も、使用例を見ると、イメージが湧きやすく、すぐに実践に移せるようになります。
- 文字列の長さを取得する
- リスト・タプルの要素数を取得する
- セットの要素数を取得する
- 辞書の要素数を取得する
文字列の長さを取得する
len()関数は文字列の長さを取得するのに使います。
例えば、以下のように使用します。
length=len("Python")
print(length)
リスト・タプルの要素数を取得する
リストやタプルの要素数も同様にlen()関数で取得可能です。
- リストの例
- タプルの例
リストの例
リストの例はこちら。
list_length=len([1,2,3,4,5])
print(list_length)
タプルの例
タプルも要素数を確認できます。
tuple_length=len(("apple","banana","cherry"))
print(tuple_length)
セットの要素数を取得する
セットの要素数もlen()関数で取得できます。
set_length=len({"apple","banana","cherry"})
print(set_length)
辞書の要素数を取得する
辞書のキーの数(要素数)もlen()関数で取得できます:
dict_length=len({"name":"John","age":30,"city":"NewYork"})
print(dict_length)
len()関数の応用的な使用例
len()関数を応用した使い方もご紹介します。
ここまでの内容を理解したら、ぜひ最後まで覚えてしまいましょう。
- 指定の文字数以上かを判定する
- リストが空でない時だけ処理を行う
- NumPy配列ndarrayの最初の次元のサイズを取得
- pandas.DataFrame, pandas.Seriesの行数・要素数を取得
指定の文字数以上かを判定する
len()関数は、文字列が指定の文字数以上かを判定するのにも使えます:
string="Hello,world!"
if len(string)>=10:
print("Thestringislongenough.")
else:
print("Thestringisnotlongenough.")
リストが空でない時だけ処理を行う
len()関数を使って、リストが空でない場合にのみ処理をおこなえます。
my_list=[1,2,3]
if len(my_list) > 0:
print("Thelistisnotempty.")
else:
print("Thelistisempty.")
NumPy配列ndarrayの最初の次元のサイズを取得
len()関数はNumPyの配列にも使用できます。配列の最初の次元のサイズを取得します。
import numpy as np
array = np.array([[1,2,3],[4,5,6]])
length = len(array)
print(length)
pandas.DataFrame,pandas.Seriesの行数・要素数を取得
pandasのDataFrameやSeriesに対してもlen()関数を使用できます。
以下は行数や要素数を取得する方法です。
import pandas as pd
#DataFrameの例
df=pd.DataFrame({'A':[1,2,3],'B':[4,5,6]})
print(len(df))
#Seriesの例
series=pd.Series([1,2,3,4,5])
print(len(series))
len()関数の使用時の注意点とエラー処理
len関数を使ううえでの注意点をご覧ください。
以下を知っておけば、エラーになる回数を減らせます。
- 数値(intやfloat)などに対してはエラーになるので注意
- len()関数使用中に起こり得る一般的なエラーとその対処法
数値(intやfloat)などに対してはエラーになるので注意
len()関数は、一部のオブジェクト(数値など)に対しては使えません。
これらのオブジェクトにlen()関数を適用しようとするとエラーが発生します:
>>> number = 12345
>>> print(len(number))
Traceback (most recent call last):
File "<stdin>", line 1, in <module>
TypeError: object of type 'int' has no len()
len()関数使用中に起こり得る一般的なエラーとその対処法
最も一般的なエラーはTypeErrorで、len()関数を適用できないオブジェクトに対してそれを適用しようとした時に発生します。
このようなエラーを避けるためには、len()関数を適用する前にオブジェクトの型を確認すると良いでしょう。
まとめ
len()関数は、さまざまな型のオブジェクトの長さ(要素数)を取得するために使います。
- 文字列
- リスト
- タプル
- セット
- 辞書
- NumPy配列
- pandasのDataFrameやSeries
Pythonを学ぶ上で、len()関数は非常に重要な役割を果たします。
データのサイズを理解するため、条件分岐の際に使用するため、またエラーを防ぐためにも必要な関数です。
ぜひいろいろな場面で試しながら、身につけていきましょう。