(最終更新月:2023年12月)
✔当記事はこんな方におすすめです
「javascriptで新しいウィンドウを開きたいんだけど、window.openを使う方法って?」
「window.openメソッドの正しい使い方をマスターしたい!」
「window.openを使った具体的なコード例を見てみたい」
✔当記事で紹介する内容
- window.openメソッドの仕組み
- window.openの使い方とパラメータの設定方法
- window.openによる多彩な実装例
当記事では、javascriptのwindow.openメソッドを初心者でも理解しやすいように、その基本から応用テクニックに至るまで、分かりやすい例と共に徹底的にご紹介しています。
それでは、記事の最後まで、どうぞお付き合いください。
window.openメソッドの理解
こちらでは、window.openメソッドについてお伝えしていきます。
window.openメソッドについて理解することで、ウェブ開発におけるウィンドウ操作が容易になるでしょう。
- 機能と基本的な構文
- メソッドの引数について
- 返り値とその使い道
機能と基本的な構文
window.openメソッドは、JavaScriptで新しいブラウザウィンドウやタブを開くために使用されるもの。
基本的な構文は、こちらです。
window.open(URL, name, specs, replace)
URL
: 開きたいページのアドレスname
: ウィンドウの名前specs
: ウィンドウのさまざまなオプションを指定する文字列replace
: ブラウザの履歴に新しいエントリが置き換わるかどうかの真偽値
例えば、次のコードでは新たにGoogleのページを開きます。
window.open('https://www.google.com', '_blank');
メソッドの引数について
window.open
メソッドの引数にはいくつかのオプションがあり、これらを適切に使うことでさまざまな動作の指定が可能。
window.open(URL, name, specs)
の引数specs
に'width=800,height=600'
を指定すると、800×600ピクセルのサイズの新ウィンドウが開かれます。
加えてmenubar=no,toolbar=no
を追加することで、メニューバーやツールバーなしのシンプルなウィンドウが開かれます。
返り値とその使い道
window.open
メソッドは、生成されたウィンドウの参照を返します。
この返り値は非常に便利で、新しく開かれたウィンドウを制御するために使用できるのです。
var newWindow = window.open(...);
newWindow
変数を介して新しいウィンドウのプロパティにアクセスしたり、そのウィンドウを操作したりできます。
newWindow.close();
例えば、上記を実行すると開いたウィンドウを閉じれます。
使い方の詳細解説
こちらでは、window.openの使い方についての詳細を解説していきます。
使い方を学ぶことで、実際のプロジェクトにおいて自在にウィンドウを操作することができるでしょう。
- 新規ウィンドウ・タブの開き方
- 便利なポップアップの例示
新規ウィンドウ・タブの開き方
新規ウィンドウやタブを開く最も基本的な方法は、window.open
メソッドの第二引数に'_blank'
を指定することです。
これはデフォルト動作であり、ほとんどのブラウザでは'_blank'
を指定した場合、新たなタブでページが開きます。
次のサンプルコードは、クリックイベントに応じて新しいタブでドキュメントを開く方法を示しています:
document.getElementById('link').addEventListener('click', function() { window.open('document.html', '_blank');
});
便利なポップアップの例示
window.openメソッドを使って、便利な情報ポップアップやログインウィンドウを作成できます。
これには、ポップアップに適したサイズや状態をspecs
引数で指定。
例えば、次のコードは小さなログインポップアップを生成し、必要なフィールドのみを表示するようにカスタマイズされています。
window.open(
'login.html',
'Login',
'width=400,height=300,resizable=yes,scrollbars=yes,status=yes'
);
クロスブラウジングの配慮
異なるブラウザで一貫した利用者経験を提供するために、クロスブラウジングが重要です。
このセクションでは、そのための配慮について解説します。
- プログレッシブな拡張とは?
- JavaScript非対応のケースへの対策
- target属性の賢い活用法
プログレッシブな拡張とは?
プログレッシブな拡張(Progressive Enhancement)は、基本機能を保ったまま、高度なブラウザで追加機能を提供するデザイン戦略です。
例えば、JavaScriptが無効な環境では、以下のリンクを提供し、JavaScriptが有効な場合はwindow.open
で同様の動作をさせるコードを追加します。
<a href="page.html" target="_blank">Open page</a>
これにより、JavaScriptが無効なユーザーに対してもページはアクセス可能となり、利便性を損なわないようにします。
JavaScript非対応のケースへの対策
すべてのユーザーがJavaScriptを有効にしているとは限りません。
とくにセキュリティの観点からJavaScriptを無効化しているケースもあります。
こうしたユーザーにも対応するために、HTMLの基本的な機能を利用した代替手段を用意することが大切です。
例えば、<noscript>
タグを使ってJavaScriptが無効の場合に表示するコンテンツを提供できます。
<noscript><p>Please enable JavaScript to use this feature.</p></noscript>
target属性の賢い活用法
<a>
タグのtarget
属性を利用しても、新しいウィンドウやタブでコンテンツを開けます。
この属性を_blank
とすることで、JavaScriptが無効なユーザーに対しても新しいタブやウィンドウを開けるようにしましょう。
例えば、以下のHTMLリンクはJavaScriptの代わりにtarget
属性を利用しています。
<a href="http://example.com" target="_blank">Visit Example.com</a>
セキュリティと運用上の考慮
こちらでは、window.openを安全かつ効果的に使用するためのセキュリティと運用上のポイントについて説明します。
ウェブアプリケーションのセキュリティを強化する知見を得られるでしょう。
- 同一オリジンポリシーの重要性
- ユーザビリティとアクセシビリティの向上
同一オリジンポリシーの重要性
同一オリジンポリシー(Same-origin policy)は、異なるオリジン(プロトコル、ドメイン、ポートがすべて同じ)からのスクリプトが実行されることを制限するもの。
Webセキュリティの基本的な概念のひとつです。
window.openを使用して新しいウィンドウを開いた場合、その内容を操作しようとするスクリプトは同一オリジンポリシーによって制限を受ける可能性があります。
window.open
で開いたウィンドウが異なるドメインのコンテンツを含む場合、元のウィンドウからその内容を操作できません。
これにより、Cross-site scripting(XSS)などのセキュリティリスクを防げるのです。
ユーザビリティとアクセシビリティの向上
window.openを使用する際には、すべてのユーザーが快適にサイトを利用できるよう、ユーザビリティやアクセシビリティにも注意しましょう。
例えば、ウィンドウを開く際には、ユーザーに十分なインフォーメーションを提供することが大事です。
また、無効なユーザーがキーボード操作だけで新しいウィンドウを閉じることができるよう、アクセシビリティを高める必要があります。
ページを開く処理にアクセスキー(accesskey
属性)や適切なaria
ラベルを使用することで、これを実現できます。
実践! コードで学ぶwindow.open
実際にコードを書きながら、window.openの使い方を学びましょう。
経験を積むことで、より自信を持ってメソッドを使いこなせるようになります。
- ページ内からの新しいウィンドウの開き方
- ウィンドウ操作の実践テクニック
ページ内からの新しいウィンドウの開き方
ページ内のボタンをクリックしたときに、新しいウィンドウでコンテンツを表示する方法を学びましょう。
次のHTMLコードにはボタンがあり、対応するJavaScript関数を使ってwindow.openメソッドを実行します。
<button onclick="openNewWindow()">Click me</button>
そしてJavaScript関数は以下のようになります。
function openNewWindow() {
window.open('your-page.html', '_blank', 'height=500,width=800');
}
これにより、指定されたサイズで新しいウィンドウが開きます。
ウィンドウ操作の実践テクニック
新しく開いたウィンドウは、開いたウィンドウの参照を保持し、操作できます。
例えば、新しいウィンドウに文書を書き込むには、以下のようにしましょう。
var newWin = window.open();
newWin.document.write('<h1>Welcome to the new window!</h1>');
更に、setTimeout
関数を使うことで指定された時間後に新しいウィンドウを自動で閉じさせることもできます。
下記のコードは5秒後にウィンドウを閉じるものです。
setTimeout(function() {
newWin.close();
}, 5000);
よくある問題とその対応
window.openの使用中に直面する可能性のある一般的なトラブルと、それらを解決するためのヒントを提供します。
ウェブアプリケーションをスムーズに運用するための知識を身に着けられるでしょう。
- よく生じるトラブルと解決策
- ブラウザ間の違いとその対処
よく生じるトラブルと解決策
一般に、ポップアップブロッカーによってwindow.openはブロックされる可能性があります。
この問題を解決するには、ユーザーアクション(クリックなど)をトリガーとすることが鍵。
ユーザーが自らアクションを起こした場合、ブラウザは通常、ポップアップウィンドウの生成を許可します。
addEventListener
を使用してイベントハンドラを適切に設定することで、このような問題を回避できるでしょう。
ブラウザ間の違いとその対処
異なるブラウザではwindow.open
の動作に若干の違いが生じ得ます。
これは、新しいタブの挙動やウィンドウサイズのオプションなどです。
このような違いに対応するためには、特定のブラウザに依存しない一般的なコードをリサーチすることが大切。
また、modernizrなどのライブラリを使用して機能検知を行い、ブラウザの挙動に応じて異なる処理を実装することも有効です。
まとめ
当記事では、JavaScriptのwindow.openメソッドについて学習してきました。
ウェブ開発においてwindow.openを適切に使用するための重要な点を再確認しましょう。
- 引数を正しく理解し、適切に使用する
- 新しく開かれるウィンドウと既存のページ間でのセキュリティポリシーを考慮する
- ユーザビリティとアクセシビリティを維持するためのベストプラクティスに従う
- クロスブラウジングの問題に備える
いろいろと手を動かしながら、当記事のコードを試してみてください。