(最終更新月:2022年12月)
✔このような方へ向けて書かれた記事となります
「Apacheとは?」
「Apacheのメリットって何だろうか?」
「Apacheを導入方法が知りたい」
✔当記事を通じてお伝えすること
- Apache(アパッチ)とは?
- Apacheのメリット
- Apacheの導入方法
当記事では、Apacheの基本事項はもちろん、そのメリットや導入方法までひとつずつ丁寧に解説しています。
ぜひ最後までご覧ください。
✔当記事の信頼性
当ブログでは、PythonやJavaScriptをベースとしたフレームワークで、Webアプリの開発・公開方法をお伝えしています。
Webアプリはすべて、Apacheで構築したWebサーバー上で構築しているので、当記事以外にもさまざまなノウハウを発信しています。
Apacheについての基本をマスターして、技術者としての知識をより深めていきましょう。
Apacheについての基礎知識
まずはApacheについての基礎知識をご紹介していきます。
具体的なことを見ていく前に、Apacheについての概要をおさえましょう。
- Apacheとは?
- Webサーバーとは?
- Apache以外の代表的なWebサーバーソフトとは?
Apacheとは?
Apache(アパッチ)とは、世界的に有名なWebサーバーソフトのひとつで、正式には「Apache HTTP Server」です。
The Apache Software Foundationが、1995年にApacheのプロジェクトを立ち上げてから、WebサーバーソフトといえばApacheとなるまで、認知されるようになりました。
今でもWebサーバーシェアの30%をこのApacheが占めているのです。
Webサーバーとは?
そもそも、Webサーバーとは何かを見ていきましょう。
Webサーバーへの理解がなければ、Apacheを理解できません。
Webサーバーは、Webブラウザからの注文に対して、正しいホームページや画像などを提供する役割をになうコンピューターのこと。
ApacheなどのWebサーバーソフトがなければ、コンピューターはただのコンピューターであり、Webサーバーソフトを入れることで、ホームページなどを表示させる機能が備わるのです。
詳しくはこちら。
Apache以外の代表的なWebサーバーソフトとは?
Apache以外にもシェアが高いWebサーバーソフトを挙げると以下のとおり。
- nginx
- Cloudflare Server
- LiteSpeed
- Microsoft-IIS
Apacheのメリット・特徴5選
Apacheのメリットやその特徴を見ていきます。
Apacheが世界的に広まっているのも、その特徴が理由です。
- 汎用性が高い
- 無料で使用可能
- 処理速度が早い
- 機能・モジュールが豊富
- 情報が見つけやすい
汎用性が高い
Apacheの特徴のひとつとして、汎用性が高いことが挙げられます。
なぜなら以下のような主要のOSどれでも動かせるからです。
- Windows
- Mac
- Linux
汎用性の高さは、Apacheが人気な理由のひとつといえるでしょう。
無料で使用可能
Apacheが無料で使えるのも、メリットといえます。
Apacheはオープンソースなので、誰でも無料で使えるのです。
自宅にApacheでWebサーバーを構築すれば、ほとんどコストがかからずにホームページの公開ができます。
処理速度が早い
処理速度が早いのも、Apacheを使うメリットです。
長年運用してきたため、さまざまな改善がなされています。
規模や用途に限らず、さまざまなタイプのサイトで利用できるのです。
機能・モジュールが豊富
Apacheは、機能が豊富でカスタマイズ性が高いというメリットがあります。
長年の運用から、オフィシャルで公表されているものだけでなく、各ユーザー独自のモジュールも存在するのです。
機能の改善やセキュリティの向上や動作の安定に繋がっています。
情報が見つけやすい
Apacheの情報が見つけやすいのも、利用する際のメリットといえます。
なぜ情報が多いのかは、以下が理由です。
- オープンソースで情報が公開されている
- 長年運用されてきている
Apacheのデメリット・注意点2選
Apacheのデメリットや注意点も見ておきましょう。
当然ですが、メリットだけではないからです。
- サポートや保証がない
- 同時アクセスによりパフォーマンスが下がる
サポートや保証がない
Apacheのデメリットは、サポートや保証がないこと。
なぜサポートや保証がないかというと、無料でオープンソースだからです。
有料のサービスは相談窓口があるのが一般的ですが、無料なのでそうはいきません。
自身で情報を見つけなければならないのは、デメリットといえるでしょう。
同時アクセスによりパフォーマンスが下がる
Apacheのサーバーには、同時アクセスによりパフォーマンスが下がる可能性があるというデメリットがあります。
その理由は、Apacheはマルチプロセスなので、動的なコンテンツなどの重たい処理には向いているものの、同時間にたくさんの処理をこなせないからです。
対して代表的なWebサーバーのひとつNginxは、同時処理数は多く、重たい処理が苦手という特徴があります。
Apacheの使用を勧められるケース
Apacheの使用を勧められるケースをまとめました。
Apacheの特徴を見たときに向いているケースとそうでないものがあるからです。
Apacheの使用が向いているのは以下のケースとなります。
- 個人サイト・ブログ
- コーポレートサイト
- ECサイト
Apacheの使用を控えたほうが良いケース
Apacheの使用を控えたほうが良いのは、ユーザーのやり取りが多くなるSNSなどと考えられます。
なぜなら同時接続が多いと、処理が遅くなる傾向にあるからです。
Apacheを使うのであれば対策を施す必要があるでしょう。
ApacheでWebサーバーを構築する方法
ApacheでWebサーバーを構築する方法をお伝えします。
慣れるとそこまで難しくありません。
- UbuntuのOSを準備
- apache2のインストール
- ファイアウォールの設定
詳しくはこちらの記事で解説しています。
Apacheサーバーを管理するにあたって知っておくべきこと
ApacheでWebサーバーを構築したら、運用・管理が必要です。
私が管理していて必要だったことをまとめましたので、ご覧ください。
- Apache上にDjangoのWebアプリを公開する
- Certbotを使ってSSL証明書を発行する
- Apacheのバージョン確認をする
- Apacheウェブサーバー上に複数のドメインを設定する
- Apacheのサーバーでタイムエラーが発生したときの修正方法
Apache上にDjangoのWebアプリを公開する
ApacheのWebサーバーにDjangoフレームワークで開発したアプリを公開。
方法はこちらです。
Certbotを使ってSSL証明書を発行する
Ubuntu環境では無料でSSL証明書を発行できるCertbotを使いましょう。
方法はこちらの記事で紹介しています。
Apacheのバージョン確認をする
Apacheのバージョン確認は以下の記事でご紹介しています。
Apacheのドキュメントルートで設定を変更する
Apacheのドキュメントルートについて詳しく解説しています。
Apacheウェブサーバー上に複数のドメインを設定する
Apacheのウェブサーバーには複数のドメインを設定できます。
方法はこちら。
Apacheのサーバーでタイムエラーが発生したときの修正方法
Apacheのサーバーで以下のようなエラーが出てしまうことがあります。
「このサイトにアクセスできません」
以下のページで解決方法をご紹介しています。
まとめ:Apacheとは、重い処理に強いWebサーバーソフト
当記事の内容をまとめます。
- Apacheとは、世界的に有名なWebサーバーのひとつ
- Apacheは、オープンソースで機能が豊富なサーバー
- Apacheを使う際はデメリットも理解して使おう
Apacheは世界でも人気のあるWebサーバーソフトです。
自分で構築するのもそこまで難しくないので、いちどやってみることをおすすめします。
自宅にUbuntu環境を用意すれば、いろいろと遊べます。