【HTML】文字化けの原因とは?文字コードを正しく設定する方法

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(最終更新日:2023年6月)

✔以下のような疑問を持つ方々へ向けた記事です

「HTMLで文字化けが発生する原因は何なのか?」
「HTMLの文字化けの対処方法を知りたい」
「HTMLの文字化けに関する具体的な例を見てみたい」

✔当記事で解説する内容

  • HTMLで文字化けが発生する理由
  • 文字化けの修正方法とその応用
  • HTMLで文字化けを解消する具体的な例

本記事では、HTMLで文字化けが発生する原因から、その対処法と応用例まで、具体的な事例を交えて詳しく説明します。

最後までご覧いただけると幸いです。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間17万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

【当ブログで紹介しているサイト】

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文字化けの本質

こちらでは、「文字化けの本質」についてお伝えしていきます。

文字化けの理解を深めることで、その対策方法についても理解が深まるでしょう。

  • 文字化けとは何か
  • 文字化けが生じるメカニズム

文字化けとは何か

文字化けとは、コンピュータが特定の文字コードを適切に解釈できず、予期せぬ文字表示がおこなわれる現象のこと。

通常は文字コードと呼ばれる特定の規則が適用されることで、各文字が正しく表示されます。

その規則が一致しないと、文字化けが起こってしまうのです。

文字化けが生じるメカニズム

文字化けが生じるメカニズムは、以下のとおり。

  1. 文字コードの不一致: コンピュータ上でテキストを表現するために使用される文字コードは、Unicode、ASCII、UTF-8など、さまざまな規格が存在します。しかし、異なるソフトウェアやデバイス間で文字コードが一致しない場合、テキストデータを正しく解釈できずに文字化けが発生します。例えば、日本語のテキストをUTF-8でエンコードしたファイルをShift-JISでデコードしようとすると、文字化けが発生します。
  2. エンコードとデコードの不一致: テキストデータは、エンコードとデコードのプロセスを通じて、文字コードの形式に変換されます。エンコードは、テキストをコンピュータが理解できる数値形式(バイト列)に変換するプロセスであり、デコードはその逆のプロセスです。エンコードとデコードの際に、異なる文字コードの組み合わせが使用されると、文字化けが発生します。
  3. フォントの不足または互換性の問題: 文字化けは、表示に使用されるフォントが不足している場合や、特定のフォントが正しく表示されない場合にも発生します。テキストに使用されている特定の文字が、表示に必要なフォントに含まれていない場合、代替の文字や記号が表示されて文字化けが発生します。
  4. データの破損: テキストデータが正常に転送や保存されなかった場合、データの一部が失われることがあります。この場合、欠落したデータの箇所には意味のある文字が存在せず、文字化けが発生します。

コンピュータは二進数や十六進数といった数値を用いて情報を表現します。

その数値が特定の文字に対応するルールが文字コードです。

二進数と文字コード

二進数は、0と1だけを用いた数の表現方法で、コンピュータの基礎となる仕組みです。

文字コードでは、これらの数値を用いて特定の文字に対応付けを行います。

例を挙げると、ASCII(American Standard Code for Information Interchange)は、文字を7ビットの二進数で表現する文字コード。

以下にいくつかのASCII文字とそれに対応する二進数表現の例を示します。

文字: A
ASCIIコード: 65
二進数表現: 01000001

文字: a
ASCIIコード: 97
二進数表現: 01100001

文字: !
ASCIIコード: 33
二進数表現: 00100001

Unicodeは、ASCIIよりも広範な文字セットをカバーする文字コードです。Unicodeでは、文字に対してさまざまな符号ポイント(コードポイント)が割り当てられます。以下にいくつかのUnicode文字とそれに対応する16進数表現の例を示します。

文字: ❤️
Unicodeコードポイント: U+2764
16進数表現: 0x2764

文字: 日
Unicodeコードポイント: U+65E5
16進数表現: 0x65E5

文字: 🌍
Unicodeコードポイント: U+1F30D
16進数表現: 0x1F30D

UTF-8は、Unicodeの可変長エンコーディング形式の一つであり、さまざまなUnicode文字をエンコードするために使用されます。UTF-8では、1バイトから最大4バイトまでの可変長のバイト列で文字を表現します。以下にいくつかのUTF-8エンコーディングの例を示します。

文字: A
UTF-8エンコード: 0x41

文字: 日
UTF-8エンコード: 0xE6 0x97 0xA5

文字: 🌍
UTF-8エンコード: 0xF0 0x9F 0x8C 0x8D

これらの例は、文字コードによって文字が数値にマッピングされ、コンピュータ上で扱われる方法を示しています。異なる文字コードが使用される場合、同じ数値でも異なる文字が対応付けられるため、文字化けが発生することがあります。

十六進数と文字コード

十六進数は、0から9、AからFまでの16の文字を用いた数の表現方法です。

一部の文字コードでは、二進数よりも表現力が高い十六進数が使用されます。

10進数: 0
十六進数: 0x0

10進数: 9
十六進数: 0x9

10進数: 10
十六進数: 0xA

10進数: 15
十六進数: 0xF

10進数: 16
十六進数: 0x10

文字コードの種類と特性

文字コードには以下の種類があります。

  • ASCII
  • EUC
  • SJIS
  • UTF-8

それぞれに特性があり、対応する文字範囲や文字数が異なるのです。

この文字コードの違いが、文字化けの原因となります。

HTMLと文字エンコーディングの関係

こちらでは、「HTMLと文字エンコーディングの関係」についてお伝えしていきます。

  • 文字エンコーディングとは何か
  • HTMLと主要な文字エンコーディング
  • ブラウザによる文字エンコーディングの解釈違い

文字エンコーディングとは何か

文字エンコーディングは、文字をコンピュータが理解可能な二進数や十六進数などの数値データに変換する手法です。

このエンコーディング規則が一致しないと、文字化けが生じます。

例えば日本語のテキスト「こんにちは」をエンコードしてみます。

  • UTF-8
  • Shift-JIS

UTF-8

UTF-8では、文字「こんにちは」は次のようにエンコードされます(16進数表現)。

  • 文字「こ」: E3 81 93
  • 文字「ん」: E3 82 93
  • 文字「に」: E3 81 AB
  • 文字「ち」: E3 81 A1
  • 文字「は」: E3 81 AF

Shift-JIS

Shift-JISでは、うえと同じテキストが次のようにエンコードされます。

  • 文字「こ」: 82 B1
  • 文字「ん」: 82 F1
  • 文字「に」: 82 B3
  • 文字「ち」: 82 C1
  • 文字「は」: 82 BF

HTMLと主要な文字エンコーディング

HTMLでは、ドキュメントの文字エンコーディングを明示的に指定することがおすすめです。

主にUTF-8が用いられます。

各エンコーディングには特性があり、適切なものを選択することが大切です。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>HTML 文字エンコーディングの例</title>
</head>
<body>
  <h1>こんにちは、世界!</h1>
</body>
</html>

ブラウザによる文字エンコーディングの解釈違い

ブラウザは、HTMLドキュメントを表示する際にその文字エンコーディングを解釈します。

解釈の方法には違いがあり、同じHTMLドキュメントでもブラウザによっては文字化けが生じる場合があるのです。

例えば一部のブラウザでは、ISO-8859-1(Latin-1)がデフォルトとして使用されます。

もし上記のHTMLドキュメントを、ISO-8859-1で解釈するブラウザで開くと以下のとおり。

����ゃ�世界�

文字化け解消の鍵:UTF-8

こちらでは、「文字化け解消の鍵:UTF-8」についてお伝えしていきます。

UTF-8の理解を深めれば、文字化けの解消に繋がるでしょう。

  • UTF-8の特性と利点
  • BOMの有無とUTF-8
  • UTF-8の適用シーン

UTF-8の特性と利点

UTF-8は、ユニコードを基にした文字エンコーディングのひとつで、多言語の文字を扱えるもの。

その大きな特性として、文字数が可変である点があります。

これにより、さまざまな言語の文字を効率良く表現できるのです。

你好,世界!   (中国語)
مرحبا، العالم!   (アラビア語)
こんにちは、世界!   (日本語)
Привет, мир!   (ロシア語)
안녕하세요, 세상!   (韓国語)

BOMの有無とUTF-8

HTMLにおいて、BOM(Byte Order Mark)は不要とされています。

その理由は以下のとおりです。

  1. HTMLはテキスト形式のファイル: HTMLはテキスト形式のファイルであり、BOMは主にバイナリ形式のファイルで使用されます。BOMは、テキストエディタなどがファイルのエンコーディングを正しく識別するために使用されることがありますが、HTMLでは通常必要ありません。
  2. UTF-8エンコーディングの場合、BOMは不要: UTF-8は、可変長のエンコーディング形式であり、BOMはエンコーディングを示すために不要です。UTF-8でエンコードされたHTMLは、BOMなしで正しく解釈されます。
  3. BOMの存在が問題を引き起こす可能性がある: 一部のブラウザやアプリケーションは、BOMを正しく処理できない場合があります。BOMが存在すると、ブラウザがHTMLを正しく解釈できずに文字化けや表示の問題が生じることがあります。
  4. BOMが不要な環境も多い: 現代のWeb環境では、BOMが不要なケースがほとんどです。多くのWebサーバーやツールは、BOMの有無に関わらず正しくHTMLを処理することができます。

BOMはByte Order Markの略で、テキストファイルがUTF-8で書かれていることを示すマーカーです。

UTF-8の適用シーン

UTF-8は、その汎用性からウェブページの制作をはじめとしたさまざまなシーンで使用されます。

特に国際化を意識したウェブサイト制作には欠かせません。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>国際化ウェブサイトの例</title>
</head>
<body>
  <h1>ようこそ!</h1>
  <p>このウェブサイトは、さまざまな言語でのコンテンツを提供しています。</p>
  
  <h2>English</h2>
  <p>Hello, world!</p>
  
  <h2>Español</h2>
  <p>¡Hola, mundo!</p>
  
  <h2>Français</h2>
  <p>Bonjour, le monde !</p>
  
  <h2>中文</h2>
  <p>你好,世界!</p>
  
  <h2>日本語</h2>
  <p>こんにちは、世界!</p>
  
  <h2>한국어</h2>
  <p>안녕하세요, 세상!</p>
</body>
</html>

HTMLの文字化け対策

こちらでは、「HTMLの文字化け対策」についてお伝えしていきます。

こちらで提供する具体的な手法を用いることで、文字化け問題を解消できます。

  • 文字コードの確認方法
  • HTMLのmetaタグによる文字コードの指定
  • CSSファイルでの文字コード指定
  • XMLファイルでの文字コード指定

文字コードの確認方法

文字化けが発生した場合、まずは使用している文字コードを確認しましょう。

多くのテキストエディタでは、文書の文字コードを確認できます。

また、ブラウザの開発者ツールを用いても確認可能です。

  • テキストエディタを使用する方法
  • ブラウザの開発者ツールを使用する方法

テキストエディタを使用する方法

テキストエディタを開き、対象のファイルを読み込みましょう。

通常、テキストエディタのメニューやオプションの中に、以下のような項目があります。

  • 「ファイル情報」
  • 「エンコーディング」
  • 「文字コード」

そこで現在のファイルの文字コードを確認可能です。

ブラウザの開発者ツールを使用する方法

対象のウェブページをブラウザで開きます。

  • ブラウザの開発者ツールを起動
  • 右クリックメニューの「検証」や「開発者ツール」などからアクセス
  • 開発者ツールの中で「ネットワーク」タブまたは「エレメント」タブ > 対象のテキスト要素を選択
  • 選択したテキスト要素のプロパティやヘッダーの情報から、文字コードを確認できる

HTMLのmetaタグによる文字コードの指定

HTMLでは、metaタグを用いて文字エンコーディングを指定することが可能です。

具体的には以下のようになります。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>文字エンコーディングの指定</title>
</head>
<body>
  <h1>こんにちは、世界!</h1>
</body>
</html>

CSSファイルでの文字コード指定

CSSファイルでも文字エンコーディングを指定できます。

方法は以下のとおり。

@charset "UTF-8";

/* 以下はCSSのルールセット */
body {
  font-family: "Arial", sans-serif;
  font-size: 16px;
  color: #333333;
  /* 他のスタイルルール */
}

h1 {
  font-size: 24px;
  font-weight: bold;
  /* 他のスタイルルール */
}

/* 他のスタイルルール */

XMLファイルでの文字コード指定

XMLファイルでも文字エンコーディングを指定できます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<root>
  <element>テキストデータ</element>
  <!-- 他の要素 -->
</root>

これにより、XMLファイルがUTF-8でエンコードされていることを示します。

XMLは各種データ交換用途に広く利用されるため、正しいエンコーディング指定が求められます。

その他の文字化け対策

こちらでは、「その他の文字化け対策」について見ていきましょう。

これらを理解し適用することで、文字化けを防げます。

  • ファイル名に関する注意点
  • ダウンロードファイルの文字コード対策

ファイル名に関する注意点

文字化けは、ファイルの中身だけでなく、ファイル名でも起こりえます

特に、特殊文字や日本語などの非ASCII文字をファイル名に含めると、OSやソフトウェアによっては正しく扱われません。

そのため、基本的にはファイル名は英数字のみを用いることがおすすめです。

ダウンロードファイルの文字コード対策

ダウンロード可能なファイルが、文字化けを引き起こす可能性もあります。

ファイル名だけでなく、ファイルの内容についても適切な文字コードを用いることが重要です。

また、ユーザーに対して使用している文字コードを明示することも有効な対策となります。

ウェブサイト上の文字化け問題の対処法

ウェブサイトを公開後に文字化けが発生した場合、HTMLのmetaタグで指定している文字エンコーディングを確認しましょう。

それが正しくUTF-8等を指定しているか、またそれがHTMLファイルの先頭部に存在するかを確認してください。

次に、CSSファイルやJavaScriptファイル等、外部リソースの文字エンコーディングも問題ないか確認が必要です。

その他にも、サーバーの設定やブラウザの設定など、文字化けの原因はさまざまな要素に起因する可能性があるため、一つ一つ確認していくことが大切です。

まとめ:文字化け問題の理解と対策

当記事でお伝えしてきた内容はこちら。

  • 文字化けは、文字エンコーディングが異なる環境間でデータをやり取りするときに生じる問題
  • その原因は、使用している文字コード、HTMLの設定、CSSやJavaScriptの設定、サーバーの設定、ブラウザの設定などに関連している
  • 文字化けの対策としては、文書が使用している文字コードを正しく指定することが基本

各テキストで、文字コードの指定方法は以下のとおりです。

  • HTML:metaタグ
  • CSS:@charset指令
  • XML:XML宣言

これら全てに対して適切な文字コードを用いることが、文字化け問題を解決する鍵となります。

文字化けが発生したら、ひとつずつその原因を探りましょう。

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