freeコマンドの使い方からオプション一覧を実例付きで解説

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(最終更新日:2023年6月)

✔このような方へ向けて書かれた記事となります

「Freeコマンドって何ができるのだろうか?」
「Freeコマンドの使い方をマスターしたい」
「Freeコマンドの実践的な使い方が知りたい」

✔当記事を通じてお伝えすること

  • Freeコマンドの基本概念
  • Freeコマンドの使い方及びその応用方法
  • Freeコマンドの実際の活用例

当記事では、Freeコマンドの基本から応用まで、実例を交えながら詳しく解説していきます。

最後までお読みいただくことで、Freeコマンドについて理解が深まり、実践的に活用できるようになるでしょう。

筆者プロフィール

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【副業】ブログ(月間17万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

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freeコマンドとは

こちらでは、「freeコマンド」について詳しくお伝えします。

freeコマンドについて知ることで、Linuxシステム上のメモリ管理が簡単になるでしょう。

  • 「freeコマンド」の概要
  • なぜ「freeコマンド」を知っておくべきか?

「freeコマンド」の概要

freeコマンドは、システムのメモリ使用量をユーザーに表示するものです。

具体的には、以下を確認できます。

  • メモリの総容量
  • 使用中の量
  • 空き容量
  • バッファとキャッシュに利用されている量
  • スワップ領域の使用量

なぜ「freeコマンド」を知っておくべきか?

Linuxシステムの運用やメンテナンスにおいて、システムのリソース使用状況を把握することは重要です。

とくにメモリは、プログラムの動作に直結する重要なリソースです。

その使用状況を常に把握しておくことで、システムのパフォーマンス維持やトラブルシューティングに役立ちます。

freeコマンドの書式と主なオプション

ここでは、freeコマンドの基本的な書式と、よく使用されるオプションについて説明します。

  • シンプルな書式
  • オプションを使った詳細表示
  • よく使うオプションの紹介

シンプルな書式

freeコマンドの最も基本的な書式は非常にシンプルです。

$ free
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:       24506464     6482408     7617556     1165936    10406500    16452524
Swap:      23068660           0    23068660

この時表示される情報はこちら。

  • メモリの総量
  • 使用量
  • 空き量
  • バッファ/キャッシュの量
  • スワップの使用量

オプションを使った詳細表示

freeコマンドには、さまざまなオプションを付けられます。

表示される情報の詳細度を調整したり、表示形式を変更したりできるのです。

  • -bオプション:全ての情報がバイト単位で表示
  • -kオプション:キロバイト単位
  • -mオプション:メガバイト単位
  • -gオプション:ギガバイト単位

よく使うオプションの紹介

一部のオプションは特に頻繁に使用されます。

その一例を紹介します。

-hオプションは、情報を人間が読みやすい形式で表示します。

$ free -h
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           23Gi       6.5Gi       6.9Gi       1.1Gi         9Gi        15Gi
Swap:          21Gi          0B        21Gi

freeコマンドのオプション一覧

以下は、Linuxのfreeコマンドの一部の主要なオプションとその使用例の一覧です。

オプション説明使用例
-bバイト単位で情報を表示します。free -b
-kキロバイト単位で情報を表示します。free -k
-mメガバイト単位で情報を表示します。free -m
-gギガバイト単位で情報を表示します。free -g
-t合計行を表示します。free -t
-h人間が読みやすい単位(K、M、G)で表示します。free -h
-s連続して情報を表示します(指定した秒数ごと)。free -s 5
-lローエンドとハイエンドのメモリを詳細に表示します。free -l
-Vバージョン情報を表示します。free -V

freeコマンドの詳細な使用方法や全てのオプションについては、man freeを実行することで参照できます。

freeコマンドの活用事例

ここでは、「freeコマンド」を用いた具体的な活用事例を紹介します。

  • メモリの利用状況を表示
  • 一定間隔ごとに自動更新
  • スワップ領域の利用状況を確認

メモリの利用状況を表示

free -hコマンドは、メモリの利用状況を人間が理解しやすい形で表示します。

これにより、現在のメモリ使用量を瞬時に把握することが可能になります。

$ free -h
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           23Gi       6.5Gi       6.9Gi       1.1Gi         9Gi        15Gi
Swap:          21Gi          0B        21Gi

一定間隔ごとに自動更新

free -s [秒数]コマンドを使用すると、指定した秒数ごとにメモリ状況を更新表示します。

メモリの使用状況をリアルタイムで監視できるのです。

$ free -s 1
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:       24506464     6742816     7282136     1191252    10481512    16166800
Swap:      23068660           0    23068660

              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:       24506464     6742800     7282136     1191252    10481528    16166800
Swap:      23068660           0    23068660

              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:       24506464     6743032     7281896     1191252    10481536    16166560
Swap:      23068660           0    23068660

スワップ領域の利用状況を確認

freeコマンドはスワップ領域の使用状況も表示します。

これにより、物理メモリが不足してスワップ領域が使われているかどうかを確認可能。

これはシステムのパフォーマンス問題の診断に役立つ情報です。

メモリ不足を解消する方法

次に、「freeコマンド」を使ってメモリ不足を検知した場合の対処法について説明します。

  • プログラムの終了
  • スワップ領域の拡張
  • メモリの増設

プログラムの終了

メモリ不足が発生した場合、最初に考慮すべき対策はメモリを多く消費しているプログラムの終了です。

メモリを多く消費しているプログラムはtopコマンド等を使って確認することができます。

不要なプログラムが実行中であれば終了させることでメモリを解放しましょう。

スワップ領域の拡張

物理メモリが不足した場合、スワップ領域が利用されます。

しかし、スワップ領域もまた一杯になるとシステムのパフォーマンスは大幅に低下します。

そのような場合、スワップ領域の拡張を検討すると良いでしょう。

メモリの増設

長期的な対策として、物理メモリの増設を検討するのもひとつの手段です。

これにより、より多くのアプリケーションを同時に動作させることが可能になります。

メモリ選びには、既存の型番をしっかりと確認することが大切です。

まとめ

今回は「freeコマンド」について、以下をご説明してきました。

  • freeコマンドの概要
  • freeコマンドの利用方法
  • 具体的な活用例
  • メモリ不足時の対策

メモリ管理はLinuxシステム運用の中心的な要素のひとつです。

freeコマンドをうまく活用し、システムの状態を常に最適に保ちましょう。

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