Emacsコマンドの基本|操作方法を具体例付きで徹底解説

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(最終更新日:2023年9月)

✔このような方へ向けて書かれた記事となります

「emacsコマンドって何ができるのだろうか?」
「emacsコマンドの使い方が知りたい」
「emacsコマンドの実践例が見たい」

✔当記事を通じてお伝えすること

  • emacsコマンドの基本機能
  • emacsコマンドの使い方や応用方法
  • emacsコマンドの実践例

当記事では、emacsコマンドの基本から、そのオプションを駆使した応用技術まで、具体的な例を交えて丁寧に解説しています。

ぜひ最後までお付き合いください。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間17万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

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Emacsの概要とインターフェイス

こちらでは、テキストエディタ「Emacs」についてお伝えしていきます。

  • Emacsの機能と特徴
  • Emacsのインターフェイス

Emacsの機能と特徴

Emacsは、高機能なテキストエディタであり、プログラミングや文章作成に広く使われています。

その最大の特徴は、カスタマイズ性の高さです。

ユーザーは、Lispプログラムを通じてEmacsの振る舞いを細かく制御できます。

Emacsはオープンソースであり、多くのコミュニティによって開発されており、多くのプラグインや拡張機能が提供されています。

Emacsのインターフェイス

Emacsは、GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)とCLI(コマンドラインインターフェイス)の両方で動作します。

  • GUI版:メニューやツールバーを利用して直感的に操作可能
  • CLI版:キーボードのみで操作し、より高速に動作

Emacsはバッファという仕組みを採用しており、複数のファイルやコマンドを同時に開いて作業することができます。

キーバインドの基本と一覧

Emacsの操作では、キーバインドが重要な役割を果たします。

こちらで基本操作やファイル操作、カーソル移動などのキーバインドを見ていきましょう。

  • キーバインドの概要
  • 基本操作
  • ファイル操作
  • カーソル移動
  • 文字の削除
  • コピー・ペースト
  • 検索・置換
  • ウィンドウ操作

キーバインドの概要

Emacsでは、キーボードのショートカットを使用して、効率の良い操作が可能です。

これらのショートカットは「キーバインド」と呼ばれ、CtrlやAltといった修飾キーと組み合わせて使います。

たとえば、「Ctrl + x」でファイルを保存することができます。

基本操作

Emacsの基本操作は、通常のテキストエディタと同様に、Emacs特有のキーバインドが存在します。

  • テキストの挿入や削除
  • ファイルの保存

一部のキーバインドには、オプションを付けることも可能。

以下は例です。

  • Ctrl + x のあとに Ctrl + s を押すとファイルを保存
  • Ctrl + x のあとに Ctrl + w を押すとファイルを別名で保存

ファイル操作

Emacsでファイル操作をおこなうための基本的なキーバインドは、以下のとおり。

  • Ctrl + x Ctrl + f でファイルを開く
  • Ctrl + x Ctrl + s でファイルを保存
  • Ctrl + x k で現在のバッファを閉じる

カーソル移動

Emacsでは、以下のキーバインドで、効率的にテキスト内を移動できます。

  • Ctrl + f でカーソルを右に移動
  • Ctrl + b で左に移動
  • Ctrl + n でカーソルを下へ移動
  • Ctrl + p でカーソルを上へ移動

文字の削除

Emacsでは、Ctrl + d でカーソルの右の文字を削除

Backspace キーで左の文字を削除できます。

Ctrl + k でカーソル位置から行末までのテキストを削除可能です。

コピー・ペースト

Emacsでのテキストのコピーは、Alt + w でおこないます。

ペーストは、Ctrl + y を使用します。

これにより、テキストの切り取りやコピー、ペーストを簡単に行うことができます。

検索・置換

Emacsでは、Ctrl + s でインクリメンタルサーチを開始。

Ctrl + r は、逆方向に検索するショートカットです。

また、Alt + % を使って置換できます。

ウィンドウ操作

Emacsでは、複数のウィンドウを開けます。

Ctrl + x 2 でウィンドウを水平に分割。

Ctrl + x 3 は垂直に分割するものです。

Ctrl + x o でウィンドウ間を切り替えます。

Emacsのインストールと初期設定

Emacsを使用するにはインストールが必要です。

また、設定ファイルを利用してEmacsをカスタマイズできます。

  • インストール方法(各OS別)
  • 設定ファイル(.emacsファイルとinit.elファイル)

インストール方法(各OS別)

EmacsはLinux、Windows、macOSなど複数のOSで利用できます。

Linuxでは、パッケージマネージャを使って簡単にインストール可能。

例えばUbuntuでは以下のコマンドです。

sudo apt-get install emacs

Windowsでは、公式サイトからインストーラーをダウンロードしてインストールします。

macOSでは、Homebrewなどのパッケージマネージャを使ってbrew install emacsコマンドでインストールできます。

設定ファイル(.emacsファイルとinit.elファイル)

Emacsの振る舞いは、設定ファイルを通じてカスタマイズできます。

主な設定ファイルは、.emacsinit.elです。

これらのファイルはEmacsのホームディレクトリ内に配置し、Emacsの起動時に読み込まれます。

設定ファイルでは、以下のようなさまざまなカスタマイズが可能です。

  • キーバインドの変更
  • テーマの設定
  • プラグインのインストール

テキスト編集の基本コマンド

Emacsは、その高機能なテキスト編集機能で知られています。

こちらではテキスト編集に関する基本的なコマンドを紹介します。

  • 書式設定
  • 文字の挿入・削除

書式設定

Emacsでテキストの書式を設定するには、いくつかのコマンドがあります。

  • M-x text-mode:プレーンテキストモード
  • M-x auto-fill-mode:自動改行を有効
  • M-x set-variable:インデントの幅などの細かい設定を変更

文字の挿入・削除

Emacsでは、通常のテキストエディタと同様に文字を挿入できます。

また、先程説明したキーバインドを使用して、文字を効率的に削除可能です。

Ctrl + dでカーソルの右側の文字を削除、Ctrl + kで行末までを削除などができます。

便利なショートカットとカスタマイズ

Emacsの強力なカスタマイズ性を活用し、さらに便利なショートカットや機能を追加しましょう。

  • よく使うショートカット
  • Emacsの検索と置換機能
  • ウィンドウ管理
  • カスタマイズ方法

よく使うショートカット

Emacsには多くのショートカットが用意されており、日常の作業を効率化します。

  • Ctrl + x Ctrl + c:Emacsを終了
  • Ctrl + x Ctrl + b:バッファ一覧を表示
  • Ctrl + x Ctrl + v:ファイルを別のバージョンで開く

Emacsの検索と置換機能

Emacsの検索機能は非常に強力です。

Ctrl + sCtrl + rでインクリメンタルサーチをおこないながら、Alt + sで正規表現を使用した検索が可能です。

置換機能も豊富で、M-x replace-stringM-x replace-regexpで一括置換もできます。

ウィンドウ管理

Emacsでは複数のウィンドウを使って作業が可能です。

これを活用し、ファイル間の比較やリファレンスの参照などが簡単になります。

Ctrl + x 1でほかのウィンドウを閉じ、Ctrl + x oでウィンドウ間を移動します。

カスタマイズ方法

Emacsのカスタマイズは、設定ファイルを編集できます。

init.el.emacsファイルにLispコードを記述し、キーバインドの変更や新しい機能の追加が可能です。

また、M-x customizeコマンドを使って、GUIベースで設定を変更もできます。

Emacsでのプログラミング

Emacsはプログラミング作業において非常に優れたエディタです。

さまざまなプログラミング言語をサポートしています。

  • 対応言語と基本的なサポート機能
  • シンタックスハイライト
  • 自動補完とインデント

対応言語と基本的なサポート機能

Emacsは多くのプログラミング言語をサポートしており、Python, C, Java, Rubyなどが含まれます。

基本的なサポート機能としては、シンタックスハイライト、インデント、コードナビゲーションなどがあります。

また、多くのコミュニティ製パッケージを利用することで、言語ごとの特化したサポートを追加可能です。

シンタックスハイライト

Emacsでは、プログラムの構造を視覚的に理解しやすくするために、シンタックスハイライトを利用できます。

これにより、変数、関数、キーワードなどが異なる色で表示され、コードの可読性を向上させられるのです。

ほとんどの言語でデフォルトで有効になっています。

自動補完とインデント

自動補完はプログラマーの生産性を大幅に向上させる重要な機能です。

Emacsでは、基本的な補完機能が内蔵されており、さらに拡張機能を利用することで高度な補完が可能です。

また、Emacsはコードのインデントを適切に管理し、整形してくれるため、コードの整理が容易になります。

まとめ:Emacsコマンドの習得で効率アップ

Emacsはその高度なカスタマイズ性と多機能性から、世界中のプログラマーやライターに愛用されています。

基本的なキーバインドから始め、徐々に高度な機能やカスタマイズを学べば、日々のテキスト編集やプログラミング作業が大幅に効率化されるでしょう。

Emacsの学習には時間がかかるかもしれませんが、その投資は長期的に見ると大きな価値があります。

Emacsコミュニティは活発で、数多くのパッケージやリソースが公開されており、学ぶべき内容は尽きません。

当記事が、Emacsの基本から応用までを学ぶ上での指針となれば幸いです。

Emacsを使いこなして、テキスト編集やプログラミングの効率を最大限に引き上げましょう。

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