CSSで要素の回転を実装しよう|実例付きでわかりやすく解説

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(最終更新日:2023年11月)

✔以下のような疑問を持つ方に向けて書かれています

「CSSで何を回転させることが可能なのだろうか?」
「CSSを使ってどのように要素を回転させるのか?」
「CSSによる回転の実際の事例が知りたい」

✔当記事を読むことで得られる情報

  • CSS回転の基本概念
  • CSSで要素を回転させる方法とその応用例
  • CSS回転の実際の事例

当記事では、CSSでの回転について基本的な理解だけではなく、さまざまなオプションを駆使した具体的な手法まで一連の流れで解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間17万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

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CSSにおける回転とその基本

ウェブページの要素を回転させる方法と、それがどのように動作するかについてお伝えします。

基本的なrotate関数とその各軸、transform-originプロパティについても見ていきましょう。

  • Rotate: 基本と各軸について
  • Transform-Origin: 基準点について

Rotate: 基本と各軸について

CSSのrotate関数は、要素を特定の角度で回転させるために使用します。

デフォルトでは、回転は2D平面(x軸とy軸)でおこなわれますが、3D回転(x軸、y軸、z軸)も可能です。

例えば、次のコードは、要素を45度回転させます。

.rotate {
  transform: rotate(45deg);
}

3D回転を行う場合、rotateXrotateYrotateZ関数を使用します。

.rotate3d {
  transform: rotateX(45deg) rotateY(45deg) rotateZ(45deg);
}

Transform-Origin: 基準点について

transform-originプロパティは、要素の回転の基準点を指定するために使用します。

デフォルトでは、基準点は要素の中心ですが、これを変更することで、さまざまな効果を得られるのです。

例えば、次のコードは、要素の左上を基準に45度回転させます。

.rotate {
  transform: rotate(45deg);
  transform-origin: left top;
}

CSSの回転を視覚的に掴む

ここでは、CSSの回転を理解するための視覚的なツールと、実際の使用例をご紹介します。

  • ジェネレーターの活用
  • 実際の使用例と表示結果

ジェネレーターの活用

CSSの回転を視覚的に理解するためにはオンラインのジェネレーターを活用することが有効です。

CSS3 Generatorでは、回転角度や基準点を調整して、実際にどのように表示されるかをリアルタイムで確認できます。

実際の使用例と表示結果

以下に、rotatetransform-originを組み合わせた実際の使用例を示します。

.rotate {
  transform: rotate(45deg);
  transform-origin: left top;
}

このコードは、要素を左上を基準にして45度回転させるもの。

ウェブページに適用すると、要素は左上の点を中心に回転し、画面上で斜めに表示されます。

アニメーションと回転の組み合わせ

ここでは、transitionとanimationを使った例をご紹介します。

CSSのアニメーション機能を利用すれば、回転をアニメーションの一部として活用することが可能です。

  • Transition: 擬似クラスとその利点・欠点
  • Animation: @keyframes, ループ作成及び利点・欠点

Transition: 擬似クラスとその利点・欠点

CSSのtransitionプロパティは、要素の特定のスタイルを時間をかけて変化させるためのものです。

例えば、マウスホバー時に要素を回転させる効果を作成できます。

.rotate {
  transition: transform 0.5s;
}

.rotate:hover {
  transform: rotate(180deg);
}

マウスが要素上にホバーすると、要素が半秒で180度回転します。

この方法の利点は、コードがシンプルで短時間で効果を実現できることです。

一方、制御可能なアニメーションのパラメータが少ないため、複雑な動きをつけるのが難しいという欠点があります。

Animation: @keyframes, ループ作成及び利点・欠点

より複雑なアニメーションを作成するには、CSSの@keyframesanimationプロパティを使用します。

これにより、要素の回転を制御しながら、アニメーションをループさせることも可能です。

@keyframes spin {
  0% { transform: rotate(0deg); }
  100% { transform: rotate(360deg); }
}

.spin {
  animation: spin 2s linear infinite;
}

要素を2秒間で360度回転させ、その動きを無限に繰り返すアニメーションを作成します。

@keyframesを使用することで、複雑なアニメーションを詳細に制御できるのが利点です。

ただし、transitionに比べてコードが長くなり、理解と実装に時間がかかるという欠点もあります。

CSS回転の指定時の留意点

CSSを使った要素の回転はパワフルで、多彩な表現を可能にします。

しかし、その応用には注意が必要です。

  • 元の位置との関係性
  • Inline要素に対する応用
  • ブラウザ互換性とベンダープレフィックス

元の位置との関係性

回転させた要素は、その元の位置(非回転状態の位置)を保持します。

これは、ほかの要素との配置に影響を与えません。

例えば、次のコードを考えてみましょう。

<div class="box rotate">回転するボックス</div>
<div class="box">回転しないボックス</div>
.box {
  width: 100px;
  height: 100px;
  margin: 10px;
}

.rotate {
  transform: rotate(45deg);
}

ここでは、.rotateクラスが付けられたボックスが45度回転しますが、その位置は「回転しないボックス」に対して変わりません。

Inline要素に対する応用

transformプロパティは、基本的にはブロックレベル要素に対して適用されます。

インライン要素に対して適用する場合、そのインライン要素はブロックレベルのコンテキストでレンダリングされます。

これは、インライン要素の周囲のテキストフローに影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

ブラウザ互換性とベンダープレフィックス

CSSのtransformプロパティは、現代のブラウザではほとんど問題なく動作しますが、古いブラウザではベンダープレフィックスが必要となることがあります。

例えば、古いバージョンのInternet Explorerでは、-ms-transformの使用が必要です。

CSS3リファレンスと回転

ここでは、より深くCSSの回転を理解するために、重要な参考資料であるCSS3のリファレンスを詳しく見ていきます。

  • 回転の値と初期状態
  • 外部ファイルへのCSS記述
  • ベンダープレフィックスの付与

回転の値と初期状態

rotate関数では、角度を指定して要素を回転させます。

角度は通常、度数法(deg)で指定しますが、以下のような単位で指定も可能です。

  • グラディエント(grad)
  • ラジアン(rad)
  • ターン(turn)

この値は0であれば元の状態(非回転状態)を表します。

外部ファイルへのCSS記述

スタイルシートが大きくなると、HTMLファイル内にCSSを直接記述するのではなく、外部ファイルとして切り分けて記述することが一般的です。

CSSの回転も同様に、外部ファイルに記述できます。

例えば、次のように外部ファイル(styles.css)にCSSを記述し、HTMLからリンクすることが可能です。

/* styles.css */
.box {
  width: 100px;
  height: 100px;
  margin: 10px;
}

.rotate {
  transform: rotate(45deg);
}
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <link rel="stylesheet" type="text/css" href="styles.css">
</head>
<body>
  <div class="box rotate">回転するボックス</div>
  <div class="box">回転しないボックス</div>
</body>
</html>

ベンダープレフィックスの付与

古いブラウザでCSSのtransformプロパティを使用する際は、ベンダープレフィックスが必要になる場合があります。

ベンダープレフィックスは、特定のブラウザ向けにプロパティを適用するためのもの。

  • -webkit-(ChromeやSafari)
  • -moz-(Firefox)
  • -ms-(Internet Explorer)

ベンダープレフィックスを用いた例は以下のとおりです。

.rotate {
  -webkit-transform: rotate(45deg);
  -moz-transform: rotate(45deg);
  -ms-transform: rotate(45deg);
  transform: rotate(45deg);
}

まとめ

当記事を通じて、CSSにおける回転の基本的な知識と実践方法、さらには注意点や詳細な仕様について学びました。

  • CSSの回転を視覚的に掴む
  • アニメーションと回転の組み合わせ
  • CSS回転の指定時の留意点
  • CSS3リファレンスと回転

CSSのrotatetransform-originによる回転の基本を見てきました。

それぞれのプロパティがどのような役割を果たし、どのように利用されるのかについて理解できたはず。

ぜひここで学んだ知識を基に、実際にCSSの回転を自分で試してみましょう。

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