JavaScriptでsetTimeout関数を使おう|実例多数紹介

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(最終更新月:2023年10月)

✔以下のような方に向けて書かれています

「JavaScriptのsetTimeout方法は何かを疑問に思っている」

「setTimeoutの正しい記述方法を探している」

「setTimeoutを使った具体的なケースを確認したい」

✔当記事で伝達すること

  • setTimeoutの基本的な理解
  • setTimeoutの記述方法や応用技法
  • setTimeoutを含むJavaScriptの実例

当記事では、setTimeoutの基本から、その様々なオプションを利用した実用的な方法まで、事例を通して詳細に説明します。

是非、最後までお読みいただき、JavaScriptの探究を深めて下さい。

筆者プロフィール

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【現職】プロダクトマネージャー

【副業】ブログ(月間17万PV)/YouTube/Web・アプリ制作

「プログラミング × ライティング × 営業」の経験を活かし、30後半からのIT系職へシフト。当サイトでは、実際に手を動かせるWebアプリの開発を通じて、プログラミングはもちろん、IT職に必要な情報を提供していきます。

【当ブログで紹介しているサイト】

当サイトチュートリアルで作成したデモ版日報アプリ

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setTimeoutの使い方を探る

こちらでは、setTimeoutの使い方について詳しく見ていきましょう。

setTimeoutの使い方を理解することで、非同期処理を効果的に制御できます。

  • setTimeoutの基本的な定義
  • setTimeoutの基本文法
  • setTimeout引数の説明と使い方

setTimeoutの基本的な定義

setTimeoutは、JavaScriptの組み込み関数で、指定した時間が経過した後に関数を実行するものです。

これにより、特定のタスクを遅延させて実行できます。

setTimeout(function() {
    console.log("3秒後に表示されます");
}, 3000);

setTimeoutの基本文法

setTimeoutは、第一引数に実行したい関数を、第二引数に遅延させたい時間(ミリ秒)を指定します。

また、第三引数以降には、遅延実行する関数に渡す引数の指定も可能です。

setTimeout(function(message) {
    console.log(message);
}, 2000, "2秒後に表示されるメッセージ");

ミリ秒(ms)は、時間の単位の一つで、1秒の1/1000を指します。つまり、1ミリ秒は0.001秒。コンピュータの処理速度や通信の遅延時間を測定する際などにミリ秒単位での計測がおこなわれます。

setTimeout引数の説明と使い方

前述の通り、setTimeoutは複数の引数を取れます。

  • 第一引数は実行する関数
  • 第二引数は遅延時間
  • 第三引数以降は関数に渡す引数

この引数を活用することで、遅延実行する関数に動的なデータを渡せます。

function greet(name, age) {
    console.log(`Hello, ${name}. You are ${age} years old.`);
}
setTimeout(greet, 1000, "Alice", 30);

setTimeoutの返り値について

setTimeoutの返り値を理解することで、タイマーの制御やキャンセルが容易になります。

setTimeoutは、タイマーIDと呼ばれる一意の値を返すからです。

このIDは、後でタイマーをキャンセルする際に使用されるclearTimeout関数に渡せます。

let timerId = setTimeout(function() {
    console.log("これは表示されません");
}, 1000);

clearTimeout(timerId);

仕組みとしては、コードは最後まで読み込まれるものの、setTimeout内の処理開始に一定時間が必要なため、その前にキャンセルをしているのです。

例えば以下のようなコードでは、setTimeout内の処理が一番最後になります。

let timerId = setTimeout(function() {
    console.log("最後に表示");
}, 1000);
console.log('1番先に表示。')
console.log('2番目に表示:' + timerId);

//1番先に表示。
//2番目に表示:10
//最後に表示

深掘りsetTimeout

こちらでは、setTimeoutのより高度なトピックや注意点について詳しく見ていきましょう。

深い理解を得ることで、より複雑な非同期処理のシナリオにも対応できるようになります。

  • delay引数の特性
  • 非同期処理とsetTimeout
  • setTimeout内での”this”問題と解決策
  • setTimeoutと文字列リテラル
  • setTimeout遅延が長引く原因と対処法
  • 最大遅延時間とその影響

delay引数の特性

setTimeoutの第二引数として指定される遅延時間は、実際の遅延時間と異なる場合があります。

JavaScriptがシングルスレッドで動作するため、ほかのタスクが実行中だと、指定した遅延時間よりも実際の遅延が長くなることがあるからです。

console.log("Start");
setTimeout(function() {
    console.log("Delayed");
}, 0);
console.log("End");

上記のコードでは、”End”の後に”Delayed”が表示されます。

非同期処理とsetTimeout

setTimeoutは、非同期処理の基本的な方法のひとつです。

関数の実行を遅延させることで、ほかのタスクが先に完了するのを待つことなく、次のタスクを実行できます。

function fetchData() {
    setTimeout(function() {
        console.log("Data fetched!");
    }, 2000);
}

console.log("Fetching data...");
fetchData();
console.log("Doing other tasks");

setTimeout内での”this”問題と解決策

setTimeout内での関数は、グローバルコンテキストで実行されるため、thisの値が期待通りでない場合があります。

特にオブジェクトのメソッド内でsetTimeoutを使用する際には注意が必要です。

const obj = {
    message: "Hello from Object",
    showMessage: function() {
        setTimeout(function() {
            console.log(this.message); // undefined
        }, 1000);
    }
};
obj.showMessage();

上記の問題を解決するためには、アロー関数を使用するか、thisの値を一時変数に保存する方法があります。

showMessage: function() {
    setTimeout(() => {
        console.log(this.message); // "Hello from Object"
    }, 1000);
}

setTimeoutと文字列リテラル

過去のJavaScriptでは、setTimeoutの第一引数として文字列を渡せました。

しかし、この方法は非推奨となっており、関数を直接渡す方法が推奨されています。

以下は非推奨の例です。

setTimeout("console.log('This is not recommended')", 1000);

関数を直接渡す方法を使用することで、より安全で読みやすいコードが書けます。

setTimeout遅延が長引く原因と対処法

ブラウザのタブが非アクティブな場合や、リソースが限られた環境下では、setTimeoutの遅延が指定した時間よりも長くなることがあります。

これは、ブラウザがバックグラウンドタブのリソース使用を制限するから。

このような状況を考慮して、クリティカルなタイミングを要求する処理にはsetTimeoutを使用しないよう注意が必要です。

最大遅延時間とその影響

setTimeoutの最大遅延時間は、約2147483647ミリ秒(約24.8日)です。

これを超える値を指定すると、タイマーは即座に実行されます。

このような長い遅延は実際のアプリケーションでの使用は稀ですが、この制限を知っておくことは重要です。

setTimeoutを実際に活用する

こちらでは、setTimeoutを実際に活用するシナリオとその方法について詳しく解説します。

setTimeoutを適切に活用することで、非同期処理を効果的に実装し、ユーザーエクスペリエンスを向上させられます。

  • 基本的なタイムアウトの設定とキャンセル方法
  • JavaScript setTimeoutの実用例
  • setTimeoutのよくある応用例

基本的なタイムアウトの設定とキャンセル方法

setTimeoutを使用して関数を遅延させる基本的な方法と、その遅延をキャンセルする方法を紹介します。

const timerId = setTimeout(() => {
    console.log("2秒後に実行");
}, 2000);

// 以下でキャンセル
clearTimeout(timerId);

上記のコードでは、2秒後にメッセージが表示される予定でしたが、clearTimeoutによってキャンセルされます。

JavaScript setTimeoutの実用例

WebページのアニメーションやAPIからのデータ取得後の処理など、さまざまなシナリオでsetTimeoutが役立ちます

// Simulating a loading spinner
const showSpinner = () => {
    document.getElementById('spinner').style.display = 'block';
    setTimeout(() => {
        document.getElementById('spinner').style.display = 'none';
    }, 3000);
}

この例では、3秒間スピナーを表示した後に非表示にするシミュレーションをおこなっています。

setTimeoutのよくある応用例

setTimeoutは、ユーザーの操作に応じてフィードバックを遅延させるなど、さまざまな応用シナリオで使用されます。

// Delaying feedback for user action
document.getElementById('submitBtn').addEventListener('click', () => {
    setTimeout(() => {
        alert('Your form has been submitted successfully!');
    }, 500);
});

この例では、ユーザーがボタンをクリックした後、0.5秒の遅延でアラートメッセージを表示しています。

setTimeoutで気をつけるべきこと

setTimeoutは非常に便利な関数ですが、正しく使用しないと予期しない動作やバグを引き起こす可能性があります。

  • 複数のタイマー処理の管理方法
  • setTimeoutがうまく動かないケースと対応策
  • 0ミリ秒のsetTimeoutとその挙動
  • コールバック関数への引数の渡し方
  • thisを利用した関数指定の仕方

複数のタイマー処理の管理方法

複数のsetTimeoutを使用する場合、それぞれのタイマーを正確に管理することが重要です。

const timer1 = setTimeout(() => console.log('Timer 1'), 1000);
const timer2 = setTimeout(() => console.log('Timer 2'), 2000);

// 特定のタイマーだけキャンセル
clearTimeout(timer1);

上記のコードでは、timer1のみがキャンセルされ、timer2は正常に実行されます。

setTimeoutがうまく動かないケースと対応策

特定のブラウザや環境では、setTimeoutが期待通りに動作しないことがあります。

このような場合、原因を特定し、適切な対応策を取ることが重要です。

0ミリ秒のsetTimeoutとその挙動

0ミリ秒のsetTimeoutは、即時実行を意味するわけではありません。

実際には、現在の実行コンテキストが終了した後に実行されます。

console.log('Start');
setTimeout(() => console.log('Timeout'), 0);
console.log('End');

このコードは “Start”、”End”、”Timeout” の順に出力されます。

コールバック関数への引数の渡し方

setTimeoutのコールバック関数に引数を渡す方法もあります。

setTimeout((greeting) => console.log(greeting), 1000, 'Hello World!');

この例では、1秒後に “Hello World!” が出力されます。

thisを利用した関数指定の仕方

setTimeout内でthis正しく参照するための方法として、アロー関数やbindメソッドを使用できます。

例:

const obj = {
    message: 'Hello from Object',
    showMessage: function() {
        setTimeout(function() {
            console.log(this.message);
        }.bind(this), 1000);
    }
};
obj.showMessage();  // Outputs: "Hello from Object"

setTimeoutとsetInterval: 二つのタイマーメソッドの違い

こちらでは、JavaScriptの二つの主要なタイマーメソッド、setTimeoutsetIntervalの違いについて詳しく解説します。

これらの違いを理解することで、適切なシチュエーションで正しいメソッドを選択する手助けとなるはずです。

  • setTimeoutの特性
  • setIntervalの特性
  • setTimeoutとsetIntervalの主な違い
  • 適切な使用ケース

setTimeoutの特性

setTimeoutは、指定された時間が経過した後に関数を一度だけ実行します。

setTimeout(() => {
    console.log('This will be logged after 2 seconds');
}, 2000);

このコードは、2秒後にメッセージをログに出力します。

setIntervalの特性

一方、setIntervalは指定された時間間隔ごとに関数を繰り返し実行します。

let count = 0;
const intervalId = setInterval(() => {
    console.log('This will be logged every second');
    count++;
    if (count === 5) {
        clearInterval(intervalId);
    }
}, 1000);

このコードは、1秒ごとにメッセージをログに出力し、5回実行された後で停止します。

setTimeoutとsetIntervalの主な違い

以下がsetTimeoutとsetIntervalの違いです。

  • setTimeoutは関数を一度だけ実行
  • setIntervalは関数を定期的に繰り返し実行

しかし、setIntervalの実行を停止するためには、clearIntervalを使用して特定のインターバルをキャンセルする必要があります。

適切な使用ケース

setTimeoutは、一定の遅延後に何かを一度だけ実行する場合に適しています

例えば、ユーザーのアクションに対するフィードバックを遅延させる場合などです。

一方、setIntervalは、定期的に何かを実行する必要がある場合、例えば時計の秒針を動かす場合などに適しています。

まとめ

当記事では、JavaScriptのsetTimeoutについて学習してきました。

これらの知識を活用することで、JavaScriptでの非同期処理や定期的なタスクの実行を効果的におこなえます。

ぜひ手を動かして、いろいろと試してみましょう。

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