JavaScriptでsortメソッドを使う方法｜サンプルコード付き

（最終更新月：2023年11月）

✔このような方へ向けて書かれた記事となります

✔当記事を通じてお伝えすること

• JavaScriptのsortメソッドの基本知識
• sortメソッドの各種パラメータとその活用方法
• sortメソッドによる具体的な配列の並び替え例

当記事では、JavaScriptのsortメソッドの基本機能から、各種パラメータの活用方法、データの並び替えを行う具体的な例まで丁寧に解説しています。

あなたのJavaScriptスキルを一段階上げるための情報が満載です。

最後までご覧いただくことで、きっと新たな発見があることでしょう。

sortメソッドの概要と試作

こちらでは、sortメソッドについてお伝えしていきます。

sortメソッドについて理解することで、データの整理や表示に役立つでしょう。

• sortメソッドとは
• 基本的なsortメソッドの使用法

sortメソッドとは

sortメソッドは、JavaScriptのArrayオブジェクトに組み込まれているメソッドのひとつです。

このメソッドを使用することで、配列の要素をソート（整列）できます。

例えば、[3, 1, 2]という配列をsortメソッドでソートすると、[1, 2, 3]という順番になります。

基本的なsortメソッドの使用法

基本的な使用法は非常にシンプルです。

配列に対して.sort()を呼び出すだけです。

let numbers = [3, 1, 2];
numbers.sort();
console.log(numbers); // [1, 2, 3]

このように、sortメソッドを使用することで簡単に配列をソートできます。

sortメソッドの詳細解説

sortメソッドの詳細な動作やオプションについて深く掘り下げていきましょう。

こちらを通じて、より高度なソートの技法や、sortメソッドの内部動作についての理解を深めることができます。

• 構文：引数と返り値
• ソートのメカニズムと安定性
• 非ASCII文字のソートについて

構文：引数と返り値

sortメソッドは、オプショナルな比較関数を引数として受け取れます。

この比較関数を使用することで、独自のソート条件を定義。

let numbers = [3, 1, 2];
numbers.sort((a, b) => a - b);
console.log(numbers); // [1, 2, 3]

この比較関数は、2つの要素aとbを引数として受け取り、aがbより小さい場合は負の値、等しい場合は0、大きい場合は正の値を返すように設計されています。

ソートのメカニズムと安定性

sortメソッドの内部では、特定のソートアルゴリズムが使用されています。

このアルゴリズムはブラウザや実行環境によって異なりますが、多くの場合、高速アルゴリズムを採用。

またsortメソッドは、安定なソートを保証し、等しい値を持つ要素の相対的な順序がソート後も保持されます。

非ASCII文字のソートについて

sortメソッドは、デフォルトでは文字列としての比較をおこないます。

非ASCII文字のソートでは予期しない結果が得られるのはこのためです。

例えば、日本語の文字列をソートする場合、文字コードの順番に基づいてソートされるため、一般的な辞書順とは異なる結果が得られることがあります。

実用的なソート例：コードと解説

sortメソッドを実際のコードでどのように活用するか、具体的な例とともに見ていきましょう。

こちらを通じて、sortメソッドの多様な使用法や応用例を学べます。

• 配列の生成、表示、ソート
• 数値のソート：単純なソートから進行順/逆順ソートまで
• 文字列の逆順ソート
• mapと組み合わせたソート
• オブジェクトのプロパティによるソート

配列の生成、表示、ソート

配列の生成からソート、表示までの基本的な流れを確認します。

let fruits = ["apple", "banana", "cherry"];
fruits.sort();
console.log(fruits); // ["apple", "banana", "cherry"]

この例では、文字列の配列を生成し、そのままソートして表示しています。

数値のソート：単純なソートから進行順/逆順ソートまで

数値の配列をソートする際の注意点と、進行順や逆順でのソート方法を学びます。

let numbers = [30, 10, 20];
numbers.sort((a, b) => a - b); // 昇順
console.log(numbers); // [10, 20, 30]

numbers.sort((a, b) => b - a); // 降順
console.log(numbers); // [30, 20, 10]

数値のソートでは、比較関数を使用して明示的にソート順を指定することが推奨されます。

文字列の逆順ソート

文字列を逆順にソートする方法を学びます。

let words = ["apple", "banana", "cherry"];
words.sort((a, b) => b.localeCompare(a));
console.log(words); // ["cherry", "banana", "apple"]

localeCompareメソッドを使用することで、文字列の比較をおこないつつ、逆順にソートできます。

mapと組み合わせたソート

mapメソッドと組み合わせて、特定のプロパティや条件に基づいてソートする方法を学びます。

let people = [
  { name: "Alice", age: 25 },
  { name: "Bob", age: 30 },
  { name: "Charlie", age: 20 }
];
people.sort((a, b) => a.age - b.age);
console.log(people);

この例では、ageプロパティに基づいて人々をソートしています。

オブジェクトのプロパティによるソート

オブジェクトの特定のプロパティを基準にしてソートする方法を学びます。

let books = [
  { title: "Book A", pages: 100 },
  { title: "Book B", pages: 50 },
  { title: "Book C", pages: 150 }
];
books.sort((a, b) => a.pages - b.pages);
console.log(books);

この例では、pagesプロパティに基づいて書籍をソートしています。

エラーとその解決策

sortメソッドを使用する際によく遭遇するエラーや問題、そしてそれらの解決策について解説します。

こちらを通じて、sortメソッドのトラブルシューティングのスキルを向上させられるでしょう。

• 正しくない形の比較関数でのソートについて
• sort()が同一配列への参照を返す原理とその対応方法

正しくない形の比較関数でのソートについて

比較関数の形式が正しくない場合、予期しないソート結果が得られることがあります。

例えば、比較関数が常に0を返す場合、ソートは実質的に行われません。

let numbers = [30, 10, 20];
numbers.sort(() => 0);
console.log(numbers); // [30, 10, 20]

このような場合、比較関数のロジックを見直し、正しい形式に修正する必要があります。

sort()が同一配列への参照を返す原理とその対応方法

sortメソッドは、元の配列を直接変更するインプレースソートをおこないます。

ソート前の配列を保持したい場合は、配列をコピーしてからのソートが必要です。

let numbers = [30, 10, 20];
let sortedNumbers = [...numbers].sort((a, b) => a - b);
console.log(numbers); // [30, 10, 20]
console.log(sortedNumbers); // [10, 20, 30]

スプレッド構文を使用して配列をコピーすることで、元の配列を変更せずにソートした結果を得られます。

まとめ

当記事では、JavaScriptのsortメソッドについて学習してきました。

sortメソッドは、配列の要素をソートするための強力なツールです。

その動作やオプションを正しく理解していないと、予期しない結果が得られることがあります。

この記事を通じて得た知識を活用し、sortメソッドを適切に使用することで、データの整理や表示を効率的におこなえます。

まずは手を動かしながら、さまざまなsortを試してみてください。